「ソーシャル・ネットワーク」は、2011年に公開されたマーク・ザッカーバーグの伝記映画です。
アカデミー賞では多くの賞を獲得し、巨匠・デヴィッド・フィンチャー監督の代表作になりました。
Facebookを創設したマークのストーリーですが、一体どの程度実話なのかは議論が起きていました。
映画の見どころや、実際の出来事を照らし合わせて、作品を紹介していくので、ぜひご覧ください。
作品名 | ソーシャル・ネットワーク |
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公開年 | 2011年 |
上映時間 | 121分 |
監督 | デヴィッド・フィンチャー |
脚本 | アーロン・ソーキン |
音楽 | トレント・レズナー アッティカス・ロス |
キャスト | ジェシー・アイゼンバーグ アンドリュー・ガーフィールド ジャスティン・ティンバーレイク アーミー・ハマー ジョシュ・ペンス |
配給 | ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント |
【ソーシャル・ネットワーク】映画は実話?あらすじをラスト・結末まで解説
【結論】「ソーシャル・ネットワーク」のマーク・ザッカーバーグ氏は実在するが、映画の内容は100%実話ではない。
「ソーシャル・ネットワーク」のあらすじを、起承転結に分けて紹介します。
目まぐるしい展開ですが、出来事を整理しておけば、物語が飲み込みやすくなります。
起:きっかけは元カノとのいざこざ
ハーバード大学構内の食堂で、マーク・ザッカーバーグは、恋人のエリカと険悪なムードを漂わせていました。
大学内のイケているコミュニティに入りたいと話すマークを、エリカは冷めた目で見ています。
エリカの態度を不服に思ったマークは、不遜な態度でまくし立て、別れを切り出されてしまいました。
やけくそになったマークは、女学生同士の顔をランク付けしあうサイトを、即座に立ち上げます。
マークが作ったサイトは学生たちを熱狂させ、朝の4時にも関わらず、大学のサーバーをダウンさせたのでした。
承:マークの名誉挽回
マークの行いは大学の目に留まって処分を受けますが、全く気にする様子はなく、学生間でも注目を浴びる存在になりました。
しかし、酔っぱらった勢いで書いたブログの内容が、差別的だと学内の女性からは嫌われてしまいます。
そんなマークに目を付けたのが、大学のボート部に所属するウィンクルヴォス兄弟でした。
ウィンクルヴォス兄弟は、大学専用のコミュニティサイト「ハーバード・コネクション」を立ち上げる際に、マークの力を借りようと考えます。
女子学生の中で嫌われてしまったマークに、ウィンクルヴォス兄弟は「名誉挽回だ」と直々にオファーをしたのでした。
転:Facebook設立
ウィンクルヴォス兄弟からの誘いにヒントを得たのか、マークは恐ろしい勢いで「Facebook」を立ち上げました。
自分たちのアイディアを盗用されたと思ったウィンクルヴォス兄弟は、怒り心頭で訴訟を検討します。
一方、「Facebook」の勢いはどんどん増していき、実業家のショーン・パーカーの目に留まるほどになりました。
ショーンと出会ったマークは事業の成功に胸を膨らませますが、共同設立者のエドゥアルドは、ショーンをよく思っていません。
ニューヨークで営業に回っている間に、事業が拡大していく状況に嫌気が差したエドゥアルドは、「Facebook」の口座を凍結するのでした。
結:マークが欲しかったもの
エドゥアルドの行いで、マークとの関係に亀裂が入り、ショーンはFacebookからエドゥアルドから身を引かせようとします。
一方のマークは、エドゥアルドの首を切るように積極的に動くショーンの様子に、少し引いている様子でした。
結局、ショーンは薬物パーティーの様子を摘発され、「Facebook」の事業から手を引くようになりました。
数年経ち、マークはウィンクルヴォス兄弟とエドゥアルドの訴訟の対応をしています。
会合中も「Facebook」のことを考えていたいマークにとっては、とても退屈な時間でした。
話し合いが一旦落ち着いたときに、マークがふと「Facebook」を見ると、エリカのページを見つけて友達申請をするのでした。
【ソーシャル・ネットワーク】映画のネタバレ部分の解説!エリカは実在しない?
「ソーシャル・ネットワーク」のラストや詳細な部分の解説をしていきます。
こちらを見てから本編を観返すと、内容が入ってきやすいので、ぜひご覧ください。
映画のラスト・結末部分の詳しい解説
マークは恐ろしい勢いで「Facebook」を立ち上げて事業を拡大させていきますが、二つの訴訟を抱えてしまいました。
しかし気にも留めていない様子で、会合中も捻くれた言動をして、「Facebook」のことだけを考えていたいと言うほどです。
そして空き時間に「Facebook」で元恋人のエリカのページを見つけたマークが友達申請をする、というシーンで映画は終わりました。
「早く申請が許可されないかな?」とページを何度もリロードする姿が、なんとも言えない余韻を漂わせます。
恋人に振られた腹いせに始まったマークの物語は、エリカへの執着を示して幕を閉じました。
「Facebook」は一世を風靡しましたが、マークが願った恋人との関係の修復がされることはありませんでした。
地位と名声は得られても、普遍的な愛情を得られない、なんとも切ない着地になっていると思います。
映画の実話ではない部分>エリカは実在しない?
登場シーンは少ないものの、「ソーシャル・ネットワーク」に登場するエリカは、とても印象に残るキャラクターです。
しかし、「ソーシャル・ネットワーク」はマークの伝記映画と謳いながら、エリカは実在しない人物だそうです。
作品のクオリティは凄まじくも、事実からの脚色が多いところがよく批判の対象になります。
作中の人物たちは、「Facebook」にまつわる大きな波に飲まれて大事な人間関係を失っていきました。
事業の拡大と引き換えに、失った人間関係への執着を描いているのではないでしょうか。
ただ、実在するマーク・ザッカーバーグの現在の妻は、大学の同窓生のため、結論ありきの作劇になっているのも否めません。
映画「ソーシャル・ネットワーク」が伝えたかったことは?
「ソーシャル・ネットワーク」は、単純にマークの功績を称えた伝記映画ではないことは明らかです。
言うまでもありませんが、現代を生きるにおいてSNSは切っても切り離せないものになりました。
SNSは、ネット上での人との繋がりを築くものですが、マークは一体どうだったのでしょう。
作品が伝えたいこととしては、「一番欲しかったものは何だったのか?」ということだと思います。
マークはエリカとの失恋をきっかけに「Facebook」を拡大させていきましたが、エリカとの関係は修復しませんでした。
世界的な成功を収めながら、身近な恋人との関係を失ったことを強調するラストは、かなり痛烈なものがあります。
が拡大していく高揚感と、普遍的な切ない恋の行方を端的に示した、素晴らしい映画だと思いました。
【ソーシャル・ネットワーク】映画の実話・元ネタのマーク・ザッカーバーグ伝説
「ソーシャル・ネットワーク」の元ネタである、マーク・ザッカーバーグのことについておさらいします。
「Facebook」の創設者であるマークは、一体どのような人物だったのでしょうか。
マーク・ザッカーバーグ氏の来歴・経歴
マーク・ザッカーバーグ氏は、アメリカのプログラマーで、現在はMeta社の社長として知られています。
ハーバード大学在籍中に、「Facebook」を立ち上げて、世界最年少の億万長者になりました。
2010年にはTime誌の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、世界的な実業家として名を馳せ続けています。
2023年には、長年に渡って対立してきたイーロン・マスクとSNS上で口論しており、今でも話題が事欠かない人物です。
1つ目の訴訟とその結果:ウィンクルヴォス兄弟との論争
マークが抱えたひとつ目の訴訟は、劇中で描かれたように、「ConnectU」というサイトの盗作疑惑に対するものです。
大学のクラスメイトだった、ディヴャ・ナレンドラ、キャメロン・ウィンクルヴォス、タイラー・ウィンクルヴォスに、雇われたマークでしたが、仕事を完遂させることなく、「Facebook」を立ち上げました。
2004年に、契約違反、著作権侵害などで、ウィンクルヴォス兄弟らから起訴されています。
裁判は、「ConnectU」側の証拠が足らないとして、告訴状を修正する猶予を与えました。
2つ目の訴訟とその結果:エドゥアルドからの告訴
2つ目の訴訟は、共同設立者であるエドゥアルド・サベリンからによるものです。
劇中同様に、マークとエドゥアルドは意見の食い違いから、関係性が悪化していました。
そんな中、ショーン・パーカーをはじめとする外部の外部投資家の支配権が大きくなり、エドゥアルドの役割はますます縮小されていきます。
映画を見たマーク・ザッカーバーグの反応は?
「ソーシャル・ネットワーク」を、マーク・ザッカーバーグ本人も鑑賞しているそうです、
マークは、映画で描かれている出来事は、現実とは異なるという趣旨のコメントを出していました。
Facebook開設以前から、マークは妻と交際しているため、映画で描かれる動機とは実際には異なるそうです。
しかし、衣装に関しては当時来ていたTシャツやパーカーと全く同じものを再現しており、クオリティを評価していました。
脚本を手掛けたアーロン・ソーキンは、マークへ取材を申し入れたところ、拒否されてしまったそうです。
【ソーシャル・ネットワーク】映画の元ネタはベン・メズリックの著書
「ソーシャル・ネットワーク」は、マーク・ザッカーバーグの伝記映画ですが、別の著書を原作としています。
ベン・メズリックの「世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男」を原作として、映画化のために脚色されていきました。
本書は日本では2010年に発行され、ベストセラーになりました。
主にエドゥアルドの視点でFacebookを創設から関係性に亀裂が入っていく流れが綴られています。
ちなみに、本書に執筆についても、ベン・メズリックからマークへの取材は断られているそうです。
【ソーシャル・ネットワーク】映画で注目すべきキャスト3選!
「ソーシャル・ネットワーク」で要注目のキャストを紹介します。
素晴らしい演技を披露したキャストのことを、ぜひとも知っていただきたいです!
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①マーク・ザッカーバーグ/ジェシー・アイゼンバーグ
ジェシー・アイゼンバーグは、俳優だけでなく映画監督としても活躍するほどの、マルチな才能を持っています。
「イカとクジラ」への出演でブレイクし、「ゾンビランド」で映画初主演を果たして以降、話題作に出演してきました。
「ソーシャル・ネットワーク」のマークのように、早口で偏屈な人物を演じることが多いです。
今作では主演を務めて、数々の映画賞にノミネートされ、俳優としての評価をさらに上昇させました。
豊かな才能を持ちながら、どこか捻くれているマークは、ジェシー・アイゼンバーグきっての当たり役として、今も代表作に数えられています。
無表情で早口の嫌味をまくし立てる演技は、要注目でアカデミー賞にもノミネートされました。
②エドゥアルド・サベリン/アンドリュー・ガーフィールド
アンドリュー・ガーフィールドは、大ヒット娯楽作から作家性の強い作品まで多様に出演する、魅力的な俳優です。
「ソーシャル・ネットワーク」の出演以降、「スパイダーマン」シリーズの主演に抜擢されて、スターに仲間入りしました。
2018年には演劇で権威ある賞のトミー賞の主演男優賞を受賞し、名実ともにトップ俳優のひとりとなっています。
今作では、マークの友人でFacebookの共同設立者である、エドゥアルド・サベリンを演じました。
気優しい性格でありながら、マークとどんどん仲違いしていく切ない役柄を、持ち前の演技力で体現しています。
アンドリュー・ガーフィールドは、「スパイダーマン」シリーズを筆頭に、恵まれない人物を演じると味が出ると思います。
③ショーン・パーカー/ジャスティン・ティンバーレイク
ジャスティン・ティンバーレイクは、シンガーソングライターとして知られており、スーパーボールのハーフタイムショーに出演したことがある実力者です。
2000年代中盤から俳優活動も精力的に行うようになり、2011年には「TIME/タイム」で初主演を果たしました。
今作で演じたショーン・パーカーは、世界的に知られた実業家でマークに大きな影響を与える人物です。
勢いと軽薄さを感じさせる絶妙な雰囲気を、ジャスティン・ティンバーレイク特有のテンションで軽快に演じてみせました。
ジャスティン・ティンバーレイク自身も、失言や不祥事を度々起こすため、やはり当たり役だったのかもしれません。
【ソーシャル・ネットワーク】映画の見どころ・重要ポイントを解説
「ソーシャル・ネットワーク」の見どころと重要なポイントを解説していきます。
今作の解像度が上がるようにまとめてみたので、参考にしてみてください。
↑リンクをクリックで知りたい項目へ飛べます。
①冒頭を見逃すな
「ソーシャル・ネットワーク」の冒頭は、映画史に残るクラスの素晴らしいシーンです。
マークが、恋人のエリカをとてつもない早口でまくし立てるという底意地の悪いシーンなのですが、なぜか見入ってしまいます。
無表情で意地の悪いことを言うジェシー・アイゼンバーグと、静かに怒りを沸き上がらせるルーニー・マーラの演技が素晴らしいのは言うまでもありません。
そして、冒頭のシーンがラストシーンの伏線にもなっているところも素晴らしく、なんとなく見ているとラストの意味が分からないと思います。
冒頭シーンの撮影は99テイクも撮られたという伝説が残っているので、俳優の苦労を報いるためにも、しっかり注目してください!
②音楽を聞き逃すな
「ソーシャル・ネットワーク」は、トレント・レズナーとアッティカス・ロスによる音楽も素晴らしいです。
ピアノと電子音楽を交えたような複雑な旋律が、作品の方向性をさりげなく示しています。
「Facebook」の事業が拡大していく高揚感をわかりやすく示す音楽がないところも、強かでクールだなと思いました。
普通ならスタイリッシュなテイストにしそうなボートシーンの音楽を、敢えて滑稽にしているところにもセンスを感じます。
2人の音楽の素晴らしさは高い評価を受けて、アカデミー賞でも作曲賞を受賞しました。
美しくクールでありながら複雑で素晴らしい音楽に耳を凝らすと、作品の魅力が深く伝わるはずです。
③投げる所作を見逃すな
「ソーシャル・ネットワーク」の物語に直接関わらないところですが、投げる所作が繰り返されるのも気になります。
冒頭からマークが、誰かに物を無造作に投げて、受け取れるか受け取れないかという描写が繰り返されました。
今作は、マークの思考のスピードに周囲の人物がついていけるかというところも、見どころになっています。
最初は、マークが投げた酒瓶をスムーズに受け取れたエドゥアルドも、マークについていけなくなり社内の立場がなくなりました。
細かい所作も計算され尽くしているので、複数回観ることで、マークの周囲の人物の解像度が上がってくると思います。
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【ソーシャル・ネットワーク】映画は100%実話ではない…!
- 「ソーシャル・ネットワーク」は、マーク・ザッカーバーグの伝記映画
- 実際の出来事を基にしているが、事実と異なる脚色もされている
- 映画としての質は素晴らしく高い評価を受けた作品
「ソーシャル・ネットワーク」は、Facebookを設立したマーク・ザッカーバーグを主人公にした伝記映画です。
実際の出来事を基にした映画ですが、事実と異なる脚色も多いと、マーク本人から指摘されています。
しかし、映画としての質は素晴らしく公開された年には、年間ベスト映画と評するメディアが続出しました。
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