坂元裕二(さかもとゆうじ)さんは、2023年にカンヌ国際映画祭にて脚本賞を受賞し、名実ともに日本を代表する脚本家です。
1990年代のトレンディドラマから、2020年代以降の映画作品まで、あらゆる時代を経て多くの作品を生み出してきました。
こちらでは、坂元裕二さんの作品の中でも、特におすすめの作品をランキング形式で紹介していきます。
作品ごとの見どころも紹介するので、坂元裕二作品を観たことがない人は、参考にしてみてください。
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【坂元裕二】ドラマの脚本ランキング!代表作&おすすめTOP10
- 第1位「カルテット」(2017年)
- 第2位「大豆田とわ子と三人の元夫」(2021年)
- 第3位「最高の離婚」(2013年)
- 第4位「Mother」(2010年)
- 第5位「東京ラブストーリー」(1991年)
- 第6位「それでも、生きてゆく」(2011年)
- 第7位「Woman」(2013年)
- 第8位「問題のあるレストラン」(2015年)
- 第9位「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(2016年)
- 第10位「初恋の悪魔」(2022年)
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第1位「カルテット」(2017年)

作品名 | カルテット |
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放送年 | 2017年 |
全話数 | 全10話 |
主題歌 | Doughnuts Hole「おとなの掟」 |
「カルテット」は、坂元作品ファンの中でも最も人気が高い作品のひとつです。
松たか子さん、満島ひかりさん、松田龍平さん、高橋一生さんによる、ドラマ限定のユニット「Doughnuts Hole」の主題歌もヒットしました。
楽曲提供を行った椎名林檎さんも、最終回に特別出演しています。
社会のはぐれものであるアマチュアの演奏家の男女4人組のカルテットを通した、悲喜こもごもが描かれました。
「唐揚げにレモンをかけるか」を筆頭に、数々の名シーンがあるので、ぜひ実際に確かめていただきたいです!
第2位「大豆田とわ子と三人の元夫」(2021年)

作品名 | 大豆田とわ子と三人の元夫 |
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放送年 | 2021年 |
全話数 | 全10話 |
主題歌 | STUTS & 松たか子 with 3exes 「Presence」 |
「大豆田とわ子と三人の元夫」は、坂元さんの活動休止宣言以降、初めての連続ドラマ作品です。
3回の離婚歴がある大豆田とわ子は、しつこく構ってくる元夫たちをあしらいながらも、経営者として母親として満たされた生活を送っていました。
経営者ならではのプレッシャーや、中年期に差し掛かった人生の岐路について、誠実でありながら軽やかに描かれています。
坂元作品常連の松たか子さんのコメディ演技が冴えわたり、元夫たちとのユーモアたっぷりの掛け合いに笑わされてしまいます。
終盤までテーマが見えづらい作品ですが、坂元さんの自由自在なストーリーに引き込まれること間違いありません。
第3位「最高の離婚」(2013年)

作品名 | 最高の離婚 |
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放送年 | 2013年 |
全話数 | 全11話 |
主題歌 | 桑田佳祐 「Yin Yang」 |
「最高の離婚」は、倦怠期を迎えた夫婦の関係を描くヒューマンドラマです。
うまくいく恋愛や結婚ではなく、離婚にフォーカスを充てた作風が、坂元さんらしさを感じます。
結婚して2年の光生と結夏は、性格の不一致により離婚を選択すると、光生が偶然にかつて恋人に再会するというストーリーです。
夫婦のあるあるを描きながら、永山瑛太さんが演じた光生さんのパンチが効いたキャラクターが人気を得ました。
離婚という暗くなりそうな題材を、ユーモラスに描いた坂元ワールドが炸裂した作品です。
第4位「Mother」(2010年)

作品名 | Mother |
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放送年 | 2010年 |
全話数 | 全11話 |
主題歌 | hinaco「泣き顔スマイル」 |
「Mother」は、世界各国でリメイクもされるなど、高く評価された作品です。
作品を通して、ネグレクトや母性を過剰に持ち上げる風潮に対して、問題提起を投げかけました。
芦田愛菜さんが、抜群の演技を披露し、「天才子役現る!」と当時のメディアの話題を席巻しました。
芦田さんは、オーディションで募集された年齢に達していませんでしたが、審査員の目に留まりキャスティングされたようです。
坂元さんが、作家としてより高く評価されるきっかけになった作品なので、必見なのは間違いありません。
第5位「東京ラブストーリー」(1991年)

作品名 | 東京ラブストーリー |
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放送年 | 1991年 |
全話数 | 全11話 |
主題歌 | 小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」 |
「東京ラブストーリー」は、「放送が始まると街から人が消える」と言われるほど、社会現象を巻き起こした伝説的なドラマです。
平均視聴率は、22.9%、最終回の視聴率は32.3%という歴史的な記録を打ち立てました。
いわゆるトレンディドラマでありながら、主人公のリカは当時としては珍しいキャリアウーマンで、ドライな作風の恋愛ドラマも新鮮でした。
まだ認知度が至っていなかった織田裕二さんや江口洋介さんは、今作の出演を機に大ブレイクを果たしました。
原作モノではあるものの、主人公の恋の行方の意外な結末は、坂元作品の原点とも言えそうです。
第6位「それでも、生きてゆく」(2011年)

作品名 | それでも、生きてゆく |
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放送年 | 2011年 |
全話数 | 全11話 |
主題歌 | 小田和正「東京の空」 |
「それでも、生きていく」は、殺人の被害者家族と加害者家族の対立を描いた社会派ドラマです。
未成年の殺人者である少年Aを通した、刺激的な作風に賛否が分かれ、坂元作品の中でも最も攻めた作品と言えるでしょう。
「東京ラブストーリー」以来の小田和正さんが主題歌を務めたことも、トレンディドラマへのアンチテーゼにも感じられます。
また、少年Aが成長した姿を演じた風間俊介さんの演技が、大きな話題を呼びました。
坂元作品の重要人物である満島ひかりさんと永山瑛太さんが、共演しているという面でも要注目の作品です。
第7位「Woman」(2013年)

作品名 | Woman |
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放送年 | 2013年 |
全話数 | 全11話 |
主題歌 | androp「Voice」 |
「Woman」は坂元作品の常連となる、満島ひかりさんが主演を務めた作品です。
高い評価を受けた「Mother」を思わせる内容で、タイトルのフォントやスタッフなど、共通する部分が多くあります。
満島さんが演じる小春は事故で夫を亡くして以降、必死で働くも生活が困窮したことで、生活保護の申請をすることを決心しました。
しかし、20年以上前に縁を切った母親の紗千が、援助の意向を示したため、再会せざるを得なくなるというストーリーです。
過酷な環境を生き抜いていく小春の姿に、苦しくも胸が熱くなる感動作です。
第8位「問題のあるレストラン」(2015年)

作品名 | 問題のあるレストラン |
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放送年 | 2015年 |
全話数 | 全10話 |
主題歌 | きゃりーぱみゅぱみゅ「もんだいガール」 |
「問題のあるレストラン」は、文字通り開店したばかりのレストランを舞台に展開されるヒューマンドラマです。
今となっては当たり前になりつつある、ハラスメント問題についても追及されており、坂元さんらしい社会性ある作品でした。
開店したての「ビストロ フー」の困難がありながら順調に見えていたものの、クレームがきっかけで閉店を余儀なくされてしまいます。
各キャラクターに背景が織り込まれ、ジェンダーやヤングケアラーなど、昨今扱われる題材をいち早く取り入れていました。
「ビストロ フー」の在り方を通して、何が社会の”問題”なのか、考えてみるきっかけになる作品です。
第9位「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(2016年)

作品名 | いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう |
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放送年 | 2016年 |
全話数 | 全10話 |
主題歌 | 手嶌葵「明日への手紙」 |
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」は、様々な社会問題を通じて、男女の恋愛模様を描いた作品です。
有村架純さんが演じた音と、高良健吾さんが演じた練が起点となり、男女4人の想いが交差していきます。
東日本大震災が起こる2011年前後と、2016年という前後半で分かれた構成も、挑戦的でした。
一部では、介護にまつわる描写の問題点を指摘されており、意欲的な作風も相まって多くの議論を巻き起こしました。
厳しい現代の社会性を見つめながらも、懸命に生きる人を描く、坂元流人間賛歌に感動させられてしまいます。
第10位「初恋の悪魔」(2022年)

作品名 | 初恋の悪魔 |
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放送年 | 2022年 |
全話数 | 全10話 |
主題歌 | SOIL&”PIMP”SESSIONS「初恋の悪魔」 |
「初恋の悪魔」は、林遣都さん、仲野大賀さん、松岡茉優さん、柄本佑さんがメインキャストを務めた刑事ドラマです。
坂元作品としては珍しい刑事ドラマですが、警察署の総務部や停職中の刑事など、少し捻った設定が独特の空気を作り上げています。
警察署長の雪松が、停職中の鹿浜を監視するようにと、総務課の馬淵に依頼したことから発展するサスペンスが見どころです。
独特な空気感と先が読めない展開により、「ミステリアスコメディ」という珍しいジャンルの呼称が使われました。
4人の緩い会話と、話が進むにつれてどんどん想像を超えていく展開に、魅了されること間違いなしです。
【坂元裕二】映画の脚本ランキング!代表作&おすすめTOP8
- 第1位「束みたいな恋をした」(2021年)
- 第2位「怪物」(2023年)
- 第3位「ファーストキス 1ST KISS」(2025年)
- 第4位「片思い世界」(2025年)
- 第5位「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)
- 第6位「西遊記」(2007年)
- 第7位「ギミー・ヘブン」(2006年)
- 第8位「クレイジークルーズ」(2023年)
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第1位「束みたいな恋をした」(2021年)

作品名 | 花束みたいな恋をした |
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公開年 | 2021年 |
上映時間 | 124分 |
監督 | 土井裕泰 |
脚本 | 坂元裕二 |
音楽 | 大友良英 |
「花束みたいな恋をした」は、ドラマの仕事を休止していた坂元さんが、映画への仕事に舵を切ったきっかけの作品です。
2015年に大学生だった男女のカップルが出会ってから別れるまでの、「花束みたいな」恋を描いています。
ヒリヒリするようなリアルな恋愛模様と、5年間のポップカルチャーを総ざらいする展開が話題になりました。
菅田将暉さんと有村架純さんによる、普通のカップルにしか見えない自然な演技が、高く評価されています。
特にアラサー世代に刺さる内容ですが、最終的にどの世代にも刺さってくる結末には唸りました。

第2位「怪物」(2023年)

作品名 | 怪物 |
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公開年 | 2023年 |
上映時間 | 126分 |
監督 | 是枝裕和 |
脚本 | 坂元裕二 |
音楽 | 坂本龍一 |
「怪物」は、各ジャンルで世界的に評価されている、是枝裕和監督と坂元龍一さんとのコラボが大きな話題を呼んだ映画です。
小学校で起きた暴力事件を、保護者、先生、子供たち三者三様の視点で描かれています。
いわゆる「羅生門形式」と呼ばれる同じ物語を、三者の視点で繰り返すという手法が評価され、カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞しました。
坂元さんの脚本に、是枝監督の演出と坂本さんの音楽が掛け合わさり、高次元の映画が完成しました。
偏った視点から開かれることで明かされる謎に、驚くこと間違いなしなので、鑑賞をおすすめします!

第3位「ファーストキス 1ST KISS」(2025年)

作品名 | ファーストキス 1ST KISS |
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公開年 | 2025年 |
上映時間 | 124分 |
監督 | 塚原あゆ子 |
脚本 | 坂元裕二 |
音楽 | 岩崎太整 |
「ファーストキス 1ST KISS」は、2025年に公開され大ヒットを記録しています。
離婚寸前だった夫婦が、夫の死をきっかけに出会う前のタイムリープできるようになる、という捻ったストーリーです。
坂元作品常連の松たか子さんと、初出演となる松村北斗さんの演技が高く評価されています。
ぎくしゃくした夫婦というモチーフは、坂元さんが得意とする要素で、坂元さんらしさが最も映画作品に落とし込まれていると言えるでしょう。
終盤の展開には必ず泣かされるので、映画館で上映されているうちに、観に行ってみてください!
第4位「片思い世界」(2025年)

作品名 | 片思い世界 |
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公開年 | 2025年 |
上映時間 | 126分 |
監督 | 土井裕泰 |
脚本 | 坂元裕二 |
音楽 | 鈴木慶一 |
現時点での最新作である「片思い世界」は4月4日に公開され、話題を呼んでいる映画です。
ある出来事をきっかけに、3人で共同生活をすることになった、3人の女性の物語が描かれます。
広瀬すずさん、杉咲花さん、清原果耶さんという、朝ドラヒロインがそろい踏みしたキャスティングが強烈な作品です。
予告の段階では伏せられている設定が、公開と共に観客に知れ渡り、意外性から驚きを呼んでいます。
坂元作品としては新境地と言える作品なので、ネタバレを踏んでしまう前に、気になる人は映画館に行ってみましょう!
第5位「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)

作品名 | 世界の中心で、愛をさけぶ |
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公開年 | 2004年 |
上映時間 | 138分 |
監督 | 行定勲 |
脚本 | 坂元裕二 伊藤ちひろ 行定勲 |
音楽 | めいなCo. |
いわゆる「純愛ブーム」の最中に公開された「世界の中心で、愛をさけぶ」は、大ヒットを記録した恋愛映画です。
「セカチュー」の略称で親しまれ、邦画実写としては破格となる、興行収入85億円を記録しました。
「GO」で一世を風靡した行定勲監督に加えて、韓流ドラマでによる「純愛ブーム」に拍車がかかっており、時代の波に乗った作品です。
行方が分からなくなった現在の恋人と、白血病にかかったかつての恋人への想いに、主人公のサクが揺れ惑うストーリーです。
坂元さんの脚本の構成力と時代の波が合わさった作品で、懐かしさに浸りつつも、知らない人は新鮮に感じられるかもしれません。
第6位「西遊記」(2007年)
作品名 | 西遊記 |
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公開年 | 2007年 |
上映時間 | 120分 |
監督 | 澤田鎌作 |
脚本 | 坂元裕二 |
音楽 | 武部聡志 |
フジテレビで放送され大ヒットした「西遊記」の劇場版となる作品です。
製作費には、日本映画としては巨額となる10億円が投資され、フジテレビの気合が伺えます。
製作発表会見では、「日本でハリーポッターのようなファンタジーを目指す」という当時の亀山社長の発言が話題になりました。
物語の内容としては、6話と7話の間にあたるサイドストーリーで、砂漠にある荒廃した王都「虎誠」にて展開されます。
人気ドラマシリーズの続編という企画のため、坂元さんの色は薄いかもしれませんが、豪華エンタメとして的確に仕上げていました。
第7位「ギミー・ヘブン」(2006年)

作品名 | ギミー・ヘブン |
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公開年 | 2006年 |
上映時間 | 121分 |
監督 | 松浦徹 |
脚本 | 坂元裕二 |
音楽 | nido 安部潤 |
「ギミー・ヘブン」は2006年に公開された映画で、坂元作品の中では比較的、マイナーな立ち位置の作品です。
両親に先立たれ、義父母も次々と不審死を遂げてしまった麻理が主人公のサスペンスフルなストーリーです。
江口洋介さん、宮崎あおいさん、松田龍平さん、という当時から第一線で活躍するキャストが連ねています。
坂元作品では珍しいサスペンス性が高い作風で、かなり観る人を選ぶタイプの作品だと言えるでしょう。
現在、配信もされていないレアな作品なので、気になる人はDVDでの視聴をおすすめします!
第8位「クレイジークルーズ」(2023年)

作品名 | クレイジークルーズ |
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公開年 | 2023年 |
上映時間 | 127分 |
監督 | 瀧悠輔 |
脚本 | 坂元裕二 |
音楽 | 村松崇継 |
5年契約を結んだNETFLIXと坂元さんがタッグを組んだ初めての作品です。
豪華客船を舞台にした群像劇という、坂元さんの中ではかなり娯楽性が高い作風に仕上がりました。
坂元作品には初めての出演となる、吉沢亮さんが主演を務めました。
エーゲ海に向かう豪華客船・MSCベリットを舞台に、ただ乗客の要望に応えるだけの冲方優と、謎の女性がベリット内の殺人事件を捜査していきます。
ひたすら登場するキャストが豪華で、華やかな雰囲気とカラッと笑えるコミカルさが見どころの映画です。
【坂元裕二】ドラマ&映画これまでの最高傑作は?
坂元裕二ドラマ&映画でこれまでの最高傑作は「カルテット」。
ドラマ、映画に限らず数多くの名作を手掛けたきた坂元裕二作品の最高傑作は「カルテット」だと思います。
愛着が沸き上がるしかないキャラ立ち、ユーモアある会話、展開の読めなさ、などなどの坂元脚本の醍醐味が炸裂した作品です。
坂元さんの作品に常連の女優である、松たか子さんと満島ひかりさんが、唯一共演している作品でもあります。
2000年代までの、「人気ドラマを手掛ける脚本家」から「作家・坂元裕二」に脱皮した時期の要素が詰まっていました。
社会の中心からはみ出してしまった人たちの、ささやかでどこか可笑しい絆に、笑いつつ時折涙してしまいます。
コンフィデンスアワード・ドラマ賞では、作品賞をはじめ5つの賞を獲得するという、高い評価を得ました。
【坂元裕二】2025年のドラマ&映画の新作は?
坂元裕二が脚本を務める直近の最新作は2025年4月4日公開の「片思い世界」。
現時点での坂元裕二さんの最新作は、4月4日に公開された「片思い世界」です。
ネタバレ厳禁なストーリーと、広瀬すずさん、杉咲花さん、清原果耶さん、という朝ドラ女優の共演も話題になりました。
”ある出来事”が起きてから、10年以上共同生活している3人の女性の物語です。
3人のヒロインが抱えている”片思い”に触れたとき、涙する観客が続出しました。
まだまだ劇場公開中なので、ネタバレに触れる前に映画館で観てみることをオススメします!
映画をすでに鑑賞した方はこちらの記事にてストーリー・解説などを確認していただけます。

【坂元裕二】どんな人?脚本や作品の特徴を解説!
名前 | 坂元裕二 |
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生年月日 | 1967年5月12日 |
出身地 | 大阪府大阪市 |
血液型 | AB型 |
受賞など | カンヌ国際映画祭脚本賞、コンフィデンスアワード・ドラマ賞、向田邦子賞、東京ドラマアウォード、橋田賞 |
坂元裕二さんは、1987年にフジテレビのヤングシナリオ大賞を19歳という若さでデビューして以降、第一線で活躍し続けている脚本家です。
91年に、23歳の若さで脚本を手掛けた「東京ラブストーリー」が、社会現象となる大ヒットを記録しました。
メディアの問題を扱った「トップキャスター」以降は、社会性の高い作品を手掛けることが増え、作家としての評価が上昇していきます。
2010年代以降も、評価の高い作品を連発していましたが、「anone」の放送後に、連続ドラマの脚本家としての活動休止を宣言しました。
充電期間を経た2020年代以降は、映画を中心に活動の幅を広げており、NETFLIXとの5年契約を発表しました。
「花束みたいな恋をした」は興行収入38億円の大ヒット、「怪物」はカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞し、まだまだキャリアを更新し続けています。
日本だけでなく世界中でリメイクされ、高評価を得た「Mother」
坂元裕二脚本の作品は、日本での高評価に留まらず世界でも多くリメイクされています。
初めて海外でリメイクされた作品は「Mother」です。
トルコで「ANNE」というタイトルでリメイクされ、国内で年間視聴率1位を獲得する、大ヒットを記録しました。
「ANNE」の高評価を皮切りに、フランス、韓国、ウクライナ、タイ、中国でリメイクされていきます。
リメイクされる度に作品が高く評価され、現時点で世界35か国でリメイクされるほどになりました。
坂元さんの作品は、日本のみならず世界に通じる魅力があります。
こういう作品があったらいいのになと思っているものをつくる
時代を経て、少しずつ作風が変わっていく坂元裕二さんには、自分なりの手法があるそうです。
数々の作品を手掛けた坂元さんですが、時代に合わせて脚本を書くということはしません。
「こういう作品があったらいいのにな」という視点で時代を見ているとインタビューで語っていました。
需要に合わせるのではなく、真摯に時代を見つめることが、長く支持される秘訣なのだと思います。
「花束みたいな恋をした」では、20代前半のリアルな恋愛模様を描いており、解像度の高さでファンを驚かせていました。
概ねキャスティングされた状態での執筆
キャストが決まった状態で脚本を書いていくという、いわゆる「当て書き」が多いことも坂元脚本の特徴です。
独特なセリフ回しが多いのは、セリフを発している俳優の姿がイメージできているからだと思います。
坂元作品には、松たか子さん、満島ひかりさん、田中裕子さん、永山瑛太さんが、出演することが多いです。
テレビのバラエティ番組への出演やインタビューで話している姿を見て、俳優に興味を持つことが多く、実際に坂元さんが直接オファーすることもあります。
坂元さん曰く、「俳優の演技は声で決まる」そうで、特に松たか子さんと満島ひかりさんは、特徴的で魅力的な声の響きをしていると語っていました。
【坂元裕二】ドラマ&映画の脚本ランキングまとめ!
- 坂元裕二は長きにわたって活躍してきた名脚本家
- 社会的な題材とユーモアあるセリフ回しが評価されている
- ドラマと映画それぞれに代表作がある
坂元裕二さんは、「東京ラブストーリー」から最新作「片思い世界」まで、長年にわたり脚本家として活躍してきました。
挑戦的な社会派の作風と、ユーモアを感じる独特なセリフ回しが評価されています。
ドラマと映画それぞれに代表作があり、世界各国でリメイクされている作品もあります。
坂元裕二作品は、U-NEXTやHuluなどの動画配信サービスでたくさん配信されているので、坂元ワールドに触れるためにサブスクで鑑賞してみませんか?