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【パラサイト 半地下の家族】映画のあらすじとネタバレ解説!ラスト結末や実話,元ネタ,死亡したキャストについても

パラサイト 半地下の家族」は、アジア映画として初めてアカデミー作品賞を受賞した韓国映画です。

「殺人の追憶」などで知られるポン・ジュノ監督の作品で、日本でも大ヒットを記録しました。

なぜ、「パラサイト 半地下の家族」が偉業を達成できたのか、作品の魅力を深堀していきます。

鑑賞したことがある方も、未鑑賞の方も、ぜひこちらの記事を読んでいただきたいです。

※この記事には映画の結末・ラストのネタバレを含む可能性があります。未鑑賞の方はご注意ください。

作品名パラサイト 半地下の家族
公開年2020年
上映時間132分
監督ポン・ジュノ
脚本ポン・ジュノ、ハン・ジンウォン
音楽チョン・ジェイル
キャストソン・ガンホ
チェ・ウシク
パク・ソダム
チャン・ヘジン
イ・ソンギュン
配給ビターズ・エンド
目次

【パラサイト】映画のあらすじをラスト・結末まで簡単に紹介(ネタバレあり)

「パラサイト 半地下の家族」のあらすじを起承転結に分けて紹介していきます。

トリッキーでありながら洗練されたストーリーテリングも見どころのひとつです。

起:半地下の家族

キム一家は、ソウルの半地下街で貧しくも愉快に暮らしていました。

定職につけていない4人は、ピザ屋の箱を折りたたむといった内職で日銭を稼いでいます。

そんな自分たちの境遇を楽観視していると、ギウの友人が幸運をもたらすという「山水景石」を持って家にやってきました。

さらに、ギウの友人が海外に留学に行く間、富裕層のパク一家の娘の家庭教師を代わりにやって欲しいという依頼を受けます。

引け目に感じたギウは一度断るも、高い報酬に目がくらんで名門大学卒の文書を偽造し、家庭教師のバイトに赴くのでした。

承:寄生開始

当初はパク一家に身構えていたギウでしたが、すんなり受け入れてもらい、美術の家庭教師と偽り妹のギジョンを紹介します。

ギジョンも持ち前の二枚舌を生かしてパク一家に取り入り、運転手と偽り父のギトクを紹介しました。

キム一家の策略にまんまとハマっていくパク一家の人の良さを不思議に思いつつも、家政婦もキム一家の母であるチュンスクが取って代わります。

パク一家の父でるドンイクは少し違和感を抱きつつも、キム一家はパク一家からの収入を得て、以前より余裕がある生活ができるようになりました。

そして、パク一家が家族総出でキャンプに行くときに、キム一家は豪邸でくつろいでいると、突然玄関のチャイムが鳴ります。

転:想像しない訪問者

予想もしていなかった訪問者に動揺しながら扉を開けると、以前まで家政婦をしていたムングァンが立っていました。

ムングァンが勢いよく家に入ってくるのを止められずにいると、誰も見たことがない地下室への扉が開きます。

なんと地下室にはムングァンの夫であるグンセが暮らしていたのです。

キム一家の秘密も2人にバレてしまい、一同はもみ合いの末、ムングァンとグンセが地下に閉じ込められます。

すると、パク一家が想定より早く帰宅したため、キム一家は慌てて帰宅しようとするも、豪雨によって避難所に待機することになりました。

結:そしてパーティーへ

予想だにしないハプニングを経て、パク一家の豪邸で末っ子のダソンの誕生日パーティーが開催されます。

キム一家もパーティーに招かれ、各々が役割をこなしていきますが、ギウは負い目を感じて思わず地下を覗きに行きました。

ギウは地下にいたグンセに襲われて意識を失ってしまい、続いてグンセはパーティーを襲撃するのでした。

パニック状態に陥った会場では、キジョンがグンセに刺され、ギトクがパク一家の父を刺してしまいます。

騒動が収まると、ギジョンは亡くなりギウは昏睡状態になり、ギトクは行方不明になっていました。

昏睡状態から目が覚めたギウは、かつてパク一家が住んでいた豪邸から発信されているモールス信号に気付きます。

モールス信号はギトクから発せられているもので、ギウは父を救出するために、計画を練るのでした。

【パラサイト】映画の結末・ラストとネタバレ部分の解説!

「パラサイト 半地下の家族」の結末やネタバレに関わる部分の解説をしていきます。

公開時も考察が飛び交った作品なので、改めて細部の謎を振り返ってみました。

映画のラスト・結末の詳しい解説

パーティーに潜入したグンセが引き起こした騒動をきっかけに、キム一家はバラバラになってしまいました。

娘のギジョンは亡くなり、母のチュンスクは裁判にかけられ、息子のギウは昏睡状態、父のギテクは行方不明という状況です。

やがてギウが昏睡状態が覚めると、豪邸からモールス信号が灯っていることに気づきます。

モールス信号からのメッセージは、ギテクからのもので豪邸の地下に潜んでいたと伝えられていました。

父の境遇を知ったギウは、離れ離れになったギテクと再会できるように、いつか豪邸を購入するという計画を立てて、映画は終わります。

恐らく叶わないであろう計画を練り続けるという、残酷で皮肉が込められたエンディングです。

どれほど願っても努力しても埋めがたい格差を、「パラサイト 」は痛烈に描いていました。

グンセの存在がパク一家にバレなかった理由

実はパク一家の豪邸の地下にグンセが住んでいたという展開は、「パラサイト 半地下の家族」で最も衝撃的なものです。

しかし、なぜ誰にも知られずにグンセは地下に住み続けられたのでしょうか?

韓国の富裕層は、北朝鮮からのミサイルや借金取りから逃れるために、地下室を作る文化があるそうです。

建築家のこだわりが詰まった豪邸でしたが、パク一家の入居以降は地下室があることを知りませんでした

建築家が住んでいた頃から家政婦をしているムングァンの策略で、グンセはパク一家にバレずに地下にずっと住めていたのです。

ギテク(父)はなぜパク社長を刺した?

ギテクはパーティーで、パク一家の父であるドンイクを刺殺したことにも、驚いた人が多いのではないでしょうか。

グンセの体臭に思わず鼻をつまんだドンイクを見て、ギテクの中の何かが激しく刺激されたと考えるのが自然だと思います。

「パラサイト 半地下の家族」では、度々”臭い”というモチーフが扱われていました。

ドンイクが、半地下特有の臭いを揶揄していたように、貧困層に対する差別意識が垣間見えます。

豪邸に潜入していたときに、ギテクはドンイクの差別的な発言を聞いて、複雑な表情を浮かべていました。

ギテクは、自分のことでないと分かりつつも、ドンイクの行為に無意識の差別感情を感じ取って、思わず殺害してしまったのだと思います。

ギウ(息子)がギテク(父)を助ける方法は?

ギウは、昏睡状態から覚めたときに、ギテクが豪邸の地下で暮らしていることを知ります。

なんとかギテクを救い出したいと思ったギウは、ギテクを救出する計画を立てますが、果たしてそんなことは可能なのでしょうか?

ギウは、死に物狂いでお金を稼いで豪邸を購入すると誓いますが、現実的にかなり厳しいのは言うまでもありません。

ギテクとギウが再会するシーンが一瞬挿入されますが、すぐにギウの妄想であることが明かされます。

ちなみに、ポン・ジュノ監督は、「ギウの計画が完了するのは、韓国社会では500年かかる」と発言していました。

韓国に限りませんが、一度地下まで落ちてしまうと地上に出るのは、ほぼ不可能だと今作は描いていると思います。

幸運or不運の象徴?「山水景石」の存在

パラサイト 半地下の家族
(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

「パラサイト」で最も謎に包まれているモチーフは、ギウの親友であるミニョクが持ってきた「山水景石」だと思います。

特にギウは「山水景石」に執着しており、パーティー中はほとんど手放さずに持っていました。

しかし、ギウは「山水景石」を頭に叩きつけられて、意識を失うという皮肉な事態に至っています。

富をもたらす「山水景石」の触れ込みとは全く真逆の状況に、キム一家は陥っていきました。

ギウは、川に「山水景石」を返しにいきますが、どの石か見分けがつかないくらい似た形をしています。

幸運をもたらす願掛けはまやかしでしかないと、今作では残酷な現実を突きつけているのではないでしょうか。

【パラサイト】映画は実話?元ネタになった事件はある?

【結論】「パラサイト 半地下の家族」は実話ではないが、格差社会・貧富の差など現実問題を描いている。

「パラサイト 半地下の家族」は、実話なのか?と気になる観客が多数いるようです。

元になった実際の出来事はあるのか、調べてみました。

韓国の半地下住宅とは

パラサイト 半地下の家族
(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

韓国の半地下住宅は首都であるソウルを中心に存在しており、貧困層が暮らしていることが多い住宅様式です。

文字通り建物の半分が地上にあり半分が地下にある構造で、季節によっては蒸し暑くなり、臭いが残りやすくなります。

1970年代の韓国と北朝鮮の国交が特に厳しくなり、ミサイルに備えて必ず地下室を作るように建築法が改正されたことがありました。

人口が急増していたソウルの対策として、家賃が格安になった地下室を売り出して「半地下住宅」の原型ができます。

2022年に、映画と同じように集中豪雨による被害があったことから、現在では段階的に半地下住宅を廃止していく方針だそうです。

格差社会・貧富の差など現実の誰でも共感しやすいテーマ

「パラサイト」は、実際の出来事を基にしていたり、モチーフとなった事件があるわけではありません。

ただ、劇中で描かれる格差社会の問題については、韓国のみならず世界中で叫ばれている現実的な問題です。

とにかく埋めがたい格差問題を、今作は愉快なエンタメ性と痛烈な風刺性を両立して描いてみせました。

映画を観てすぐに何かを解決できるほど、現実社会は単純ではありません。

しかし、誰もが共感できる厳しい社会を描いたことで、世界中で評価され大ヒットしたのだと思います。

【パラサイト】映画で注目すべきキャスト3選!

「パラサイト 半地下の家族」は、魅力的なキャストも注目を集めました。

挙げたらキリがないほどですが、3人をピックアップして紹介しました。

↑リンクをクリックで知りたい項目へ飛べます。

①キム・ギテク/ソン・ガンホ

「パラサイト」でメインとなる家族の父親役を演じたのは、ソン・ガンホさんです。

「韓国国民の自画像」と呼ばれるほど庶民的な顔立ちでありながら、圧倒的な演技力で国民的スターに上り詰めました。

ポン・ジュノ監督作品には度々出演しており、「殺人の追憶」と「グエムル 漢江の怪物」に続いて3作目の出演です。

今作ではキム一家の父親をギテクを、持ち前のあっけらかんとした雰囲気で演じ切りました。

ギテクは、軽口と屁理屈が多いキャラクターですが、終盤には奥底に潜んでいたどす黒い感情を露にします。

ソン・ガンホさんが持っている軽さと厳格さが両立した、素晴らしいハマり役でした。

②パク・ダヘ/チョン・ジソ

富裕層側の家族パク一家の娘であるダヘを演じたのは、韓国で注目されている若手女優のチョン・ジソさんです。

2012年から子役として芸能界デビューを果たし、若くして順調にキャリアを伸ばしてきました。

最近では、「地獄が呼んでいる」や「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜」など、配信ドラマでの活躍が光っています。

チョン・ジソさんが演じたダヘは、出演シーンが少なくも可憐な雰囲気で印象に残るキャラクターになりました。

丸くて大きな目が印象的で、キム一家の息子であるギウは、少しずつ彼女に惹かれていきます。

③キム・ギジョン/パク・ソダム

キム一家の娘であるギジョンを演じたのは、パク・ソダムさんです。

2013年のデビュー以降、映画、ドラマ、演劇、CMと幅広く活躍する韓国でも有数の若手女優という立ち位置になりました。

2016年に出演した「プリースト 悪魔を葬る者」では、国内の新人賞を総なめし、実力と人気を兼ね備えた存在です。

パク・ソダムさんが演じたギジョンは、キム一家の娘で美大を志望する才能があります。

キム一家では唯一彼女が自分の力で賃金を増やしており、家族の中でも突出したスキルが目立っていました。

才能に溢れるも命を落としたしまった彼女には、残酷な格差社会と不遇な境遇にいる若者へのメッセージを感じさせます。

【パラサイト】映画で死亡したキャストは

「パラサイト」の出演者で、パク一家の父であるドンイクを演じたイ・ソンギュンさんが実際に亡くなっています。

薬物使用の疑いがあったイ・ソンギュンさんは、警察からの捜査対象になりました。

イ・ソンギュンさんは、容疑を否認し検査でも陰性が出ましたが、なおも厳しい捜査を受けていたと報じられています。

韓国芸能界で薬物使用が氾濫している背景から、一度の陰性では信用できないという見立てがあったからです。

捜査が続く中、遺書のようなものを自宅に残して出ていったというマネージャーからの通報から間もなく、死亡が確認されました。

自動車の中で倒れているところを発見され、助手席には練炭があり、あらゆる状況から自殺と見られています。

【パラサイト】映画の見どころ・重要ポイントを解説

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①上下の構図を見逃すな

パラサイト 半地下の家族
(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

「パラサイト 半地下の家族」では、格差社会を痛烈に描いた映画ですが、映像があらゆる示唆に富んでいます。

半地下の家族であるキム一家と、富裕層で高台に住むパク一家を筆頭に、上下の関係が映像で示されました

豪雨のときに助かる富裕層と被害を受ける半地下の人々が、最たる例です。

しかし、半地下よりさらに下である存在が物語が中盤以降で示されます。

半地下どころかパク一家の地下に潜んでいたグンセも、言うまでもなく”下”に存在していました。

物語が面白いのはもちろんですが、一貫した構図のこだわりが映画としての質を引き締めていたと思います。

②ギジョンのスキルを見逃すな

「パラサイト 半地下の家族」でキム一家が、パク一家に侵入していく前半のシークエンスはとても愉快です。

家族それぞれ自分の持ち前のスキルを活かして、居場所を見つけていきます。

運転手、家政婦、家庭教師を務めたキム一家は、パク一家から収入を得て暮らしていました。

しかし、ギジョンだけは機転を利かして自分の力で給料を昇給させています。

ギジョンは優雅にパク一家の浴槽に浸かっているところを、ギウから「お前はこの家が似合っている」と言われていました。

明らかにスキルが突出しているギジョンが命を落としたのは、若い女性が男性社会の中で活躍の目を奪われている現状を示唆しているのではないでしょうか。

③ファーストカットを見逃すな

映画の表現として、何気なく映されたファーストカットに、後から意味が出てくるということがよくあります。

「パラサイト」のファーストカットは、半地下の家で靴下が干されていてカメラが下に降りていくとギウがいる、というものです。

振り返ってみると、怒涛の展開が起きたあとのラストカットで映されるのも、半地下の部屋で干される靴下とギウでした。

どれだけ計画を立てても、キム一家は半地下に戻ってきてしまうという皮肉を、ファーストカットとラストカットによって示唆していると思いました。

次なる計画を立てているギウはうっすら笑みを浮かべますが、外は雪に覆われており、寒々しい空気が漂っています。

映画ではよく用いられる円環構造ですが、ここまで皮肉に演出されている映画はそうそうありません。

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パラサイト 半地下の家族

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