1989年にテレビ初公開された「火垂るの墓」は第二次世界大戦(戦争)がテーマで戦争の悲劇を伝えている貴重な作品です。
しかし、なかにはあまりにも残酷で悲しく見ていてトラウマを覚える方も少なくはありません。
以前は金曜ロードショーでも頻繁に放送されていましたが、実は2018年4月を最後に地上波放送されておらず、放送禁止なのでは?地上波NG?との噂も上がっています。
2025年7月からはついに日本のNetflixで配信されることで話題になりましたが、今後は地上波放送されないのでしょうか?
この記事では「火垂るの墓」は放送禁止なのか、その理由と問題のシーンやクレーム内容をまとめて紹介していきます。

【火垂るの墓】放送禁止・地上波NGな3つの理由
直近だと2018年4月13日に、高畑勲監督追悼と称して金曜ロードショーで地上波放送されていますが、これが最後の放送です。
その後6年以上地上波で放送されない理由はいくつかあるのでご紹介します。
視聴率が低迷しているから
火垂るの墓は内容が戦争のため見ていた楽しい作品ではありません。
そのため視聴率が低迷しており、テレビ側としてもメリットが少ないから放送しないという理由です。
放送年月日 | 地上波放送の視聴率 |
---|---|
1989年8月11日 | 20.9% |
1990年8月17日 | 10.7% |
1993年8月13日 | 14.5% |
1997年8月8日 | 19.1% |
1999年8月6日 | 18.8% |
2001年8月10日 | 21.5% |
2003年8月22日 | 15.1% |
2005年8月5日 | 13.2% |
2007年9月21日 | 7.7% |
2009年8月14日 | 9.4% |
2013年11月22日 | 9.5% |
2015年8月14日 | 9.4% |
2018年4月13日 | 6.7% |
実際に過去13回分の視聴率を見ても最初は20%を越えていましたが、2007年以降は一度も視聴率が10%を超えることはありませんでした。
前回放送された2018年4月13日は6.7%と過去最低のワースト記録を更新しています。
映像が過激でトラウマになる人が続出したから
火垂るの墓は怖くて見れないという方も非常に多いです。
地上波放送できない理由は「トラウマになる過激シーン」の影響もあります。
なかには「夜寝れなくなった」「暗闇が怖い」「一人でお風呂に入れなくなった」と言った声もあります。
反戦アニメで反戦世論は邪魔になるから
昭和の頃は反戦をテーマにしたアニメはたくさんありましたが、現在はほとんど放送されていません。
日本で反戦世論の支持が得られないようにするためにあえて放送していないという噂もあります。
【火垂るの墓】放送禁止と言われる怖い5つのシーン
「火垂るの墓」には特に怖い・意味を知ると深いと言われるシーンがあります。
- お母さんが全身やけどで包帯グルグル巻きにされているシーン
- 兄と妹と蛍が映っているシーンが遺影写真に見える
- サクマドロップではなくおはじきを口に含むシーン
- 冒頭5秒で灰皿が消えるシーン
- ストに現在の神戸の夜景が映るシーン
お母さんが全身やけどで包帯グルグル巻きにされているシーン
最愛のお母さんが原爆で全身やけどの血だらけになり包帯グルグル巻きになって登場するシーンは今でも覚えている方は多いと思います。
さらにはウジ虫も湧いておりあまりにも刺激が強いため地上波放送ではカットされており見ることができません。
兄と妹と蛍が映っているシーンが遺影写真に見える

最終的に2人とも若くして亡くなってしまうためその伏線では?とも言われております。
フレームを見ると遺影の形になっているのがわかります。
サクマドロップではなくおはじきを口に含むシーン

有名なセリフですが、4歳の節子が何も食べるものがなくあまりの空腹に大好きなサクマドロップの缶におはじきを入れて飴のように美味しいというシーンは心を打たれます。
同じもしくは近い年齢を持つ親なら辛い子供の状況を理解でき非常に苦しく涙が止まらないですよね。
冒頭5秒で灰皿が消えるシーン
映画が始まるとすぐにまだ生きている自分を見つめる清太の幽霊の姿が登場します。
一瞬のため見落としている方も多いですが、柱のすぐ右下に現代の灰皿が映りますがすぐに消えます。
この意味は、戦争は昔の話ではなく現代になっても忘れてはいけない
とされておりモデルとなったお店に実物の灰皿が存在しています。
戦争は昔の話で今は関係ないと思っている方も多いので現代でも起こりうることだよと伝えたかったのかもしれませんね。
ラストに現在の神戸の夜景が映るシーン
ラストシーンではベンチに座っている清太と節子が映り現在の神戸を見るシーンがあります。
このシーンには実は深い意味があると言われています。それは、
終戦後半世紀を過ぎた今でも2人は成仏せずに現代の神戸(私たち)を見ているんだよ。
とされており、ちょっと震えますよね。。。本当かどうかは解釈する人によって異なるかと思いますが、戦争を伝えるためにも細部までこだわっている映画というのは理解できます。
【火垂るの墓】はクレームもあるが戦争を伝えるため放送すべきとの声
- 戦争とは何かを理解する必要があるから
- 残酷さを伝えるうえで忘れてはいけない大事なことだから
確かに内容が過激でイラストも昔のため正直怖い作品ではあります。
しかし過去に日本で起きた実話で、戦争とは何かを理解するためには必要という声も一定数あるのは事実です。
【火垂るの墓】TSUTAYA DISCASの30日無料お試しなら実質無料!

「火垂るの墓」を見る方法は複数ありますが、中でも1番のおすすめはTSUTAYA DISCASです。
前述した通り、「火垂るの墓」は現在AmazonプライムやNetflixなど大手サブスクで配信していません。(Netflixでの配信は2025年7月15日からを予定)
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【火垂るの墓】放送禁止になったわけではないが地上波での放送機会は減っている
- 「火垂るの墓」は放送禁止になっていないが地上波放送の機会は減っている
- 「火垂るの墓」が地上波であまり放送されない理由は、トラウマになるシーンなどが多いから
- 「火垂るの墓」の地上波放送の際はクレームもあるが、反対に「放送すべき作品だ」という声も
「火垂るの墓」は放送禁止になったわけではないですが、地上波で放送される機会が減っていることは事実です。
怖いシーンやクレームなど理由は様々ですが、映画を見た人に衝撃を与える作品であることは間違い無いですが、戦争の悲惨さや戦時下の生活などを知るうえでも見る価値のある作品かと思います。
「火垂るの墓」の放送に関しては様々な意見がありますが、2025年7月15日からは日本のNetflixでも配信予定で、サブスクでの配信が始まると、自然と地上波での放送回数も減っていくと考えます。
様々な感想や意見がある「火垂るの墓」ですが、今だからこそ見ておくべき作品では無いでしょうか?
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