映画「教皇選挙」は、ローマ教皇を決める教皇選挙(コンクラーベ)の知られざる舞台裏に迫る本格ミステリー作品です。
主演は「シンドラーのリスト」「イングリッシュ・ペイシェント」などで知られる名優レイフ・ファインズ。
第97回アカデミー賞では8部門にノミネートされ、脚色賞を受賞した話題作です。
この記事では、映画「教皇選挙」のあらすじをネタバレありで結末まで紹介。
また、注目キャストやコンクラーベについてもついてもわかりやすく解説します。
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作品名 | 教皇選挙 |
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公開年 | 2025年3月20日(日本公開) |
上映時間 | 120分 |
監督 | エドワード・ベルガー |
脚本 | ピーター・ストローハン |
音楽 | フォルカー・ベルテルマン |
キャスト | レイフ・ファインズ スタンリー・トゥッチ ジョン・リスゴー イザベラ・ロッセリーニ |
配給 | キノフィルムズ |
【教皇選挙】映画は実話?コンクラーベとは…
映画「教皇選挙」は実話ではないが実話を想起させる部分もある。知られざるコンクラーベの裏側を描いた興味深いフィクション作品。
映画「教皇選挙」のストーリーや登場人物はフィクションですが、実際に行われている教皇選挙(コンクラーベ)をもとに描かれています。
長い伝統のある儀式で、今も多くの部分が秘密に包まれているコンクラーベについて解説します。
コンクラーベ(教皇選挙)とは

キリスト教最大にして最古の教派であるカトリック教会の、新教皇を選出する選挙の知られざる裏側を描いたのが映画「教皇選挙」です。
コンクラーベ(教皇選挙)の仕組みについて、簡単に解説します。
コンクラーベとは、ラテン語のcum clavis(「鍵がかかった」という意味)で、他国の干渉を防ぎ選挙の秘密を厳守するために設けられた制度です。
通常コンクラーベは、教皇の死後(もしくは辞任後)15日から20日の間に行われます。
選挙権を持つ世界中の枢機卿たちは、この期間中にバチカンへ集まります。(投票資格があるのは80歳未満の枢機卿に限られています)
コンクラーベが行われるのは、バチカンにあるミケランジェロの「最後の審判」で有名な「システィーナ礼拝堂」。
選挙は秘密投票によって行われるため、選挙期間中、枢機卿は外部との連絡を断たれ、電子機器の使用も禁じられた状態で隔離されます。
会場内には厳重な盗聴防止措置が施され、選挙の秘密が守られるようになっています。
投票はまず初日の午後に1回行われ、最初の投票で決まらない場合、2日目と3日目には午前と午後に1回ずつ、計4回の投票が行われます。
3日間の投票で決定されない場合は、最大で1日の祈りの期間をおいてから7回の投票を繰り返し、それでも決まらない場合は、最終的には得票数の多い上位2名による決選投票が行われます。
投票総数の3分の2以上を獲得した候補者が、新教皇就任に同意した時点で選挙は終了。
選挙の結果は、システィーナ礼拝堂の煙突から出る煙の色で伝えられます。
投票で決まらなかった場合は黒い煙、新教皇が決定した場合には白い煙が上がります。
枢機卿(すうききょう)とは
本作で主にストーリーを動かす登場人物である”枢機卿(カーディナル)”とは、どんな役職なのでしょうか?
枢機卿とは、カトリック教会で教皇に次ぐ高位聖職者であり教皇の最高顧問です。
世界各地の司教の中から、教皇によって任命されます。
これまで7名の日本国籍保持者が枢機卿に任命され、現在は前田万葉枢機卿(2018年任命)と菊地功枢機卿(2024年任命)の2名が在職されています。
映画と実話の違う部分
本作は、実際のコンクラーベをモチーフにしていますが、映画内で描かれている内容の中には、現実とは異なる点もあるようです。
例えば、システィーナ礼拝堂での席順について、本来であれば首席枢機卿であるローレンスは投票を行うテーブルのすぐ近くに座ることになります。
しかし、礼拝堂全体や枢機卿全員を見渡せるようにするという演出上の理由で、ローレンスを中央に座らせることにしたそうです。
また、枢機卿たちが着ている衣装については、より重厚感を出すために実際の朱色よりも鮮やかな赤色の厚手の生地で製作されました。
さらに、投票用紙をどの様に壺に入れるのかなど細かい点については、宗教アドバイザーでも不明なことが多々あったそうです。
その為、可能な限り正確に描くことを目指しつつも、一部は想像も含めた演出になっています。
【教皇選挙】映画のあらすじを結末まで”わかりやすく”解説
起:様々な思惑を抱えた枢機卿たち

カトリック教会の最高指導者・ローマ教皇が心臓発作で崩御し、次の教皇を決めるためにコンクラーベ(教皇選挙)が行われることに。
コンクラーベを取り仕切るイギリス出身のローレンス首席枢機卿の指導の下、世界中から100名以上の枢機卿がバチカンへと招集されました。
その中には、メキシコ出身でアフガニスタン・カブールで活動してたベニテス枢機卿も含まれていました。
実はベニテスは、キリスト教が迫害される危険な地域で活動をしていたことから前教皇によって“秘密裏”に枢機卿に任命されたのです。
その事実を知らされていなかったため当初ローレンスは驚きましたが、前教皇の遺志を尊重し、べニテスを正式に受け入れることを決めました。
100名以上の枢機卿の中で、次期教皇の候補として有力として見られているのは4人。
リベラル派急先鋒のベリーニ枢機卿(アメリカ出身)、初のアフリカ系教皇を狙うアデイエミ枢機卿(ナイジェリア出身)、保守派のトランブレ枢機卿(カナダ出身)、伝統主義の保守派のテデスコ枢機卿(イタリア出身)。
テデスコは他宗教との共存に反対の人種差別主義者と見られており、ローレンスの親友でもあるベリーニはテデスコが教皇になることだけは阻止したいと考えていました。
そんな中、コンクラーベの開始直前に教皇庁長官の大司教がローレンスのもとを訪れ、驚くべき事実を告げます。
死去する前日に、前教皇がトランブレに辞任を要求したというのですが、ローレンスがトランブレ本人に事実を確認すると否定しました。
承:コンクラーベ開始、アデイエミの過去

いよいよコンクラーベが始まり、ローレンスは審議の冒頭で「不確実性を受け入れることの大切さ、信仰には疑念が必要」と訴えるスピーチを行いました。
しかしこの発言は、一部の枢機卿たちにローレンスが教皇へ就任したい気持ちの表明だと誤解されてしまいます。
実際には、ローレンスは信仰に関する悩みを抱え首席枢機卿を辞任したいと考えていたため、自身は教皇には相応しくないという立場でした。
1回目の投票で、投票総数の3分の2以上の得票を得た候補者はいませんでした。
有力候補の中で一番多く得票を得たのはアデイエミで、リベラル派の票はベリーニとなんとローレンスで割れる結果になってしまったのです。
2日目の昼食時に、アデイエミが過去にナイジェリアで修道女・シャヌミと不倫関係になり子供までもうけていたという、衝撃的な事実が明らかになります。
アデイエミが候補から外れ、ベリーニはやむを得ず保守派のトレンブレイを支持することを決意します。
転:トランブレイの失脚

ローレンスはシスター・アグネスと協力し、アデイエミを失脚させるためにシャヌミを遥々ナイジェリアからバチカンに送ったのは、トランブレだったということを突き止めました。
問い詰められたトランブレは、シャヌミを異動させたのは前教皇の意向だったと主張します。
亡くなった教皇の部屋は封印され誰も立ち入ることは許されませんが、真相を明らかにするためローレンスは部屋へ足を踏み入れました。
ローレンスは前教皇の室内で、トランブレが枢機卿たちに賄賂を支払って票を獲得していたことを示す文書を発見するのでした。
そして3日目、ローレンスはトランブレの不正を示す文章を全枢機卿へ配布しました。
アデイエミ、トランブレが失脚した今、ローレンスとベリーニはテデスコに対抗する決意を固めます。
結:自爆テロ、そして新教皇へ選ばれたのは…
3日目の投票の最中に自爆テロが発生し、選挙を行っていたシスティーナ礼拝堂の一部も損壊するという事態が起こりました。
枢機卿たちは、現在ヨーロッパ各地で自爆テロ事件が発生していることを知ります。
この出来事を受けて、テデスコはイスラム教を非難し徹底的に戦うべきだと主張。
一方で、イスラム世界で活動してきたベニテスは、暴力で対抗することに反対し、伝統に固執せず前進しなければならないと訴えました。
さらに、ベニテスは枢機卿たちが宗教的使命よりも政治的な策略を優先していることを非難したのです。
その後の投票の結果、圧倒的多数でベニテスが新教皇として選出されました。
ベニテスは、自身の教皇名を「インノケンティウス」としました。
ローレンスは当初この結果を喜んでいましたが、新教皇が発表される直前、衝撃的な事実が明らかになります。
ベニテスは長年男性として暮らしてきましたが、近年になって子宮と卵巣も持っている“インターセックス”だと気がついたというのです。
前教皇もこの事実を知っており、ベニテスが子宮摘出手術を受けるためジュネーブへ向かう飛行機代も前教皇が負担していたのです。
しかしベニテスは、神に創造されたままの自分であるべきだと信じ、手術を受けることはありませんでした。
この事実が公になれば、当然ベニテスの教皇就任は取り消されることになりますが、ローレンスはベニテスの秘密を守る決意をしました。
そして、新教皇の発表を待ちわびていた群衆は、歓声とともに教皇インノケンティウスを迎え入れるのでした。
【教皇選挙】映画のラスト結末とネタバレ部分の解説&考察
映画「教皇選挙」のネタバレになるシーンの考察・解説をします。
ネタバレ①:誰が新教皇になった?
新教皇に選ばれたのは、当初候補者として下馬評に上がっていなかったベニテス枢機卿でした。
ベニテスは、インターセックス(性分化疾患)という男性または女性の典型的な身体に当てはまらない性的特徴(染色体・生殖腺・性器など)を抱えて生まれた人物でした。
中盤あたりの流れから、「最後に教皇に選ばれるのは、ベニテスかも?」と気がついた人もいるかもしれませんね。
しかし、ベニテスが女性性も持ち合わせた人物であるという大どんでん返しは、なかなか予想できない結末でした。
結果、本作を観た人々から「衝撃的なラスト!ネタバレ厳禁!」と評判が広まり、映画は大ヒットしているようです。
ネタバレ②:ベニテスが新教皇になった”決め手”は?
なぜ、無名の候補だったベニテスが新教皇へと選ばれたのでしょうか?
ベニテスは、アフガニスタン・カブール教区に所属する枢機卿で、長年にわたり様々な紛争地域や教会の影響力が届きにくい地域で人々のために尽力してきました。
5回目の投票中に自爆テロが発生し、保守派の有力候補であるテデスコがイスラム教を強く非難しました。
一方、ベニテスは自身の戦争体験やイスラム教地域で活動した経験から、平和と団結の重要性を訴えるスピーチをし、多くの枢機卿たちの心を動かし新教皇へと選ばれたのです。
2025年4月に亡くなったアルゼンチン出身のフランシスコ前教皇もラテンアメリカ出身で、当時は有力候補と見なされていなかったにもかかわらず、教皇に選ばれました。
そのため、映画のキャラクターはフランシスコ教皇がモデルになっているのでは?と言われています。
ネタバレ③:前教皇はベニテスが新教皇になるよう仕組んでいた?
映画の冒頭、ベリーニが前教皇とのチェスの思い出を振り返り「教皇はいつも8手先まで読む」と話すシーンがあります。
前教皇はまるでチェスの様に、自分が崩御した後に起こる未来を予測していて、最も信頼を寄せていたベニデスが新教皇になるように仕組んでいたのです。
トランブレの汚職の証拠を簡単に見つけられるよう自室に隠し、アデイエミを失脚させるために過去に関係のあった修道女を呼び寄せました。
そして、この筋書きの通りに動いてくれるのはローレンスだと信じて全てを託し、前教皇の思惑どおりの結末となったのです。
「コンクラーベを裏で操っていたのは、すでに亡くなった前教皇だった」という、見事なミステリー展開でした!
ネタバレ④:映画に登場する”亀”にも意味がある?
劇中に登場する“亀”のシーンには、どのような意味が込められているのでしょうか。
映画の中では具体的には示されていませんでしたが、様々な考察がされています。
亀は古来より頭が男性器、甲羅が女性器を表す「両性具有」の象徴であることから、ベニテスがインターセックスであると示唆していた、いう見方もあるようです。
亀は生まれた時の温度で性別が決まるため、オス・メスどちらにもなり得るという特性がインターセックスと重ねられているとも考えられます。
主演のレイフ・ファインズはインタビューで、亀について「精神的な自立の象徴なのではないか?」と話していました。
亀が最も印象的に描かれていたのは、コンクラーベが終了した後にローレンスが亀を水の中へ戻すというラストシーンでした。
脱走した亀は葛藤を抱えていたローレンスの信仰心の象徴で、無事にコンクラーベを取り仕切ることができ、再び信仰を取り戻したことが示されているようです。
また、前教皇の意思が次世代にきちんと受け継がれた、という演出としても解釈できるのではないでしょうか。
【教皇選挙】映画のキャスト相関図と注目の登場人物を紹介

映画「教皇選挙」には、世界中から集まった枢機卿たちが多数登場します。
「赤い服のおじさんが沢山登場して、誰が誰だがわからなくなりそう?」と思う人もいるかもしれませんが、まずは相関図を確認してみましょう。
図の左上の4名(トランブレ、ベリーニ、アデイエミ、テデスコ)が、新教皇の有力候補です。
右上のローレンスが本作の主役で、コンクラーベを取り仕切る人物。
前教皇から秘密裏に任命されたメキシコ出身のベニテスは、前教皇やローレンスを尊敬していますが謎めいた過去をもっています。
左下の前教皇は、映画の冒頭以外出演シーンはありませんが重要な役割を果たしています。
右下のシスター・アグネスは前教皇を慕っていて、ローレンスがコンクラーベを取り仕切るのを影で支える存在です。
この中でも、特に注目したいキャラクターを3名を紹介します。
①ローレンス枢機卿/レイフ・ファインズ

ローレンスは本作の主人公で、コンクラーベを取り仕切る首席枢機卿。
「ハリー・ポッター」シリーズのヴォルデモート役で有名な、イギリス出身の名優レイフ・ファインズが演じています。
すっかりハリポタのイメージが強いかもしれませんが、レイフが出演しているだけでその作品がぐっと格式の高い映画に感じられるほどの名優ですよね。
有力候補の1人でローレンスの親友でもあるベリーニと共に前教皇と親しい間柄であったことから、前教皇の路線を引き継ぐ候補者がふさわしいと考えていました。
後半の自爆テロが起きる直前の投票で、悩んだ末に全く教皇になる意思のなかった自分に投票するという決断を下したのには驚きました。
ローレンスが自分に投票したのは、その前日に聖職者の地位をお金でやり取りする「聖職売買」の事実を知ったからだと考えられます。
その後ベニテスのスピーチを聞き、ベニテスこそがふさわしいと投票したのではないかと思われます。
他の候補者たちの性的不祥事や違法行為を暴いていった一方、ベニテスの秘密だけは守りきったのは、やはりローレンスが深く敬愛していた前教皇の遺志を尊重したからだと推測されます。。
②ベリーニ枢機卿/スタンリー・トゥッチ

アメリカ出身の枢機卿で、リベラル派の有力候補の一人。
親友のローレンスと共に前教皇の方針を支持していましたが、コンクラーベでは得票をあまり集められませんでした。
そして、トランブレが聖職売買をしていた証拠の書類から、なんとベリーニもトランブレからお金を受け取っていたことが発覚します。
「まともな人間なら教皇になりたいなんて思わない」と理性的な態度を見せながらも、ローレンスが「選挙は戦争じゃない」と言った時には「いや、戦争だ!」と強く反論するなど、計算高く動く複雑なキャラクターとして描かれていました。
そんなベリーニを演じたのは、長年名脇役として活躍している実力派の俳優スタンリー・トゥッチです。
③シスター・アグネス/イザベラ・ロッセリーニ

コンクラーベに参加する枢機卿たちの宿泊施設の運営責任者である、シスター・アグネス。
イタリア出身のイザベラ・ロッセリーニは、「子どもの頃に通っていたカトリックの学校では、先生は修道女だった。今回は、道徳的な強さや威厳をイメージして演じた」と、自身の体験をもとに役作りをしたと語っていました。
修道女たちは男性中心の世界で目立たない存在ですが、劇中アグネスが「私たち修道女は裏方の存在ですが、神は目と耳をくださった」と枢機卿たちの前で憤るシーンが非常に印象的です。
カトリック教会では長年にわたり、女性が聖職者になれず指導的な立場が男性に占められているという問題が議論され続けています。
本作中にも、リベラル派のベリーニが「教皇庁ではもっと女性に活躍してほしい」と話すと、その意見は控えたほうが良いと他の枢機卿に言われるシーンがありました。
そんな中、インターセックスであるベニテスが教皇に選ばれたことは、カトリック教会に変化の兆しを感じさせる結末でした。
ラストシーンで3人の修練女が笑顔で建物から出てくる姿は、将来の希望を象徴してるのではないでしょうか。
【教皇選挙】映画の見どころ・重要なポイントをネタバレ解説
映画「教皇選挙」の見どころや、重要なポイントをネタバレありで解説します。
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①圧倒的な映像美&「秘密の儀式」を覗き見?
全編通して、荘厳で重厚な雰囲気に包まれた圧倒的な映像美が堪能できます!
バチカンでは撮影が許可されなかったため、ローマの有名な撮影所チネチッタに本格的なセットを組み、システィーナ礼拝堂を再現して撮影されたそうです。
撮影にはドキュメンタリーのような臨場感を出すための機材が使用され、“世界で最も秘密に包まれた儀式”であるコンクラーベをのぞき見しているような気分になれます。
「漁師の指輪」の破壊や教皇の部屋を封印するといった宗教的な意味合いのあるシーンが興味深いのは勿論、枢機卿たちがバスで移動したり、電子タバコやスマホを使っているといった現代的でリアルな描写も見どころです。
②極上の密室ミステリー!
閉ざされた空間での緊張感や重々しい雰囲気、そして新しい事実が次々と明らかになるスリリングな展開に、手に汗握りながら見入ってしまいました。
予告だけを見ると、「キリスト教やコンクラーベの知識がないと難しそう…」と感じる人もいるかもしれません。
実際には、事前知識ゼロでも楽しめるテンポの良いエンターテイメント作品に仕上がっています!
コンクラーベの裏で糸を引いていたのが亡き前教皇だったという真相や、ベニテスがインターセックスだったという誰も予想できない衝撃のラストにすっかり圧倒されました。
細かな伏線が張り巡らされているので、結末を知った上で何度も見返したくなる極上のミステリー作品です。
③現実にも重なる、リベラル派VS保守派の戦いは?
本作で描かれるコンクラーベは、カトリック教会内の「リベラル派と保守派の対立」を軸に展開されています。
前教皇・ベリーニ・ローレンス・アデイエミ・ベニテスはリベラル派、テデスコとトランブレは保守派、ざっくり理解するとストーリー全体の流れがよりわかりやすくなります。
リベラル派VS保守の対立構造は、現在世界中が抱える“政治的な分断”の縮図と捉えると、意外と誰にでも身近なテーマに感じられるかもしれません。
本作で描かれたコンクラーベの結末は、古い価値観を覆す“新しい時代の希望”を象徴していました。
しかし見方によっては、既存の価値観や宗教観に対して非常に挑戦的な結末でもあるため、受け取り方が大きく分かれそうです…。
ちなみに、前のフランシスコ教皇はリベラル派で、多様性を重視しLGBTQなど性的少数者らにも寛容な方針でした。
2025年5月8日にアメリカ出身のロバート・プレヴォスト枢機卿が、新教皇レオ14世として選出されました。
レオ14世は、リベラル派と保守派の間でバランスを取る「中道派」として見られていますが、前教皇の価値を引き継ぐ改革路線をとる方針だと報道されています。
世界初となる”アメリカ人”の教皇ということ、そしてレオ14世がトランプ大統領に対して批判的であるということも波紋を呼んだようです。
世界中14億人のカトリック信者の頂点に立つ、新教皇の今後に注目です。
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この記事では、映画「教皇選挙」のあらすじ、ネタバレありの結末、注目キャストや実際のコンクラーベについて解説しました。
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