WiMAXは外出先でインターネット回線を確保するのにとっても便利です。ただし、口座振替で契約したい場合はプロバイダの選択肢が限られてしまいます。
そこで、口座振替とクレジットカード払いの違いやメリットとデメリット、口座振替で契約できるプロバイダの特徴を詳しく解説したいと思います。
契約前にそれぞれの特徴を確認し、自分に合ったプロバイダがどこなのか、参考にしてください。
目次
口座振替とクレジットカード払いの違い
口座振替は、自分名義の口座から定期的に引き落としで支払いが行える方法です。自動で支払われるので、支払い忘れの心配がありません。
一方、クレジットカードで支払う場合は、ポイントが貯まるというメリットがありますが、「クレジットカード=お金を借りる」というイメージから、できる限りクレジットカードを使いたくないと考える方もいるようです。
まずは、各支払い方法のメリットとデメリットを把握しておきましょう。
口座振替のメリットとデメリット
口座振替の最大のメリットは、金銭の支払いがシンプルであることでしょう。毎月決まった日付に引き落としが行われるので金銭の管理がしやすく、クレジットカードを利用する必要もありません。
ただし、口座残高が足りない場合は、引き落としできずに支払いが滞ってしまいます。最悪の場合、WiMAXの回線が突然使えなくなってしまうこともありますので、注意が必要です。
また、クレジットカードと比較すると、申し込みから契約完了までに時間がかかる傾向がありますので、急いでインターネットを使用したい場合は注意してください。
そして、最大のデメリットは、「クレジッドカード払いであれば必要のなかった費用」がかかる可能性があることです。たとえば、WiMAXの端末を受け取る際、代引手数料が発生する場合や、毎月の支払いに支払手数料が上乗せされることも多いです。
【(例)BIGLOBE WiMAXの場合】
- 端末代金が一括払いになる(クレジットカード払いなら金利なしで分割払いが可能)
- 端末受け取りに代金引換手数料440円(税込)が必要になる
- 支払方法登録申込書の記入が必要になる
- 金融機関の審査に1週間程度かかる
また、クレジットカード払いのようにポイントが貯まらないので、損した感覚もあるかもしれません。もし、口座振替とクレジットカード払いのどちらでも良いと考えているなら、クレジットカード払いの方がややお得感があるでしょう。
ただし、BIGLOBE WiMAXの「端末代金が一括払いになる」に限っていえば、約2万円程度かかる端末料金を最初に一括で支払うことによって、月々の支払額が安くなります。
また、プロバイダを早期に解約したくなった場合も、端末代金の支払いが残る心配もありません。
クレカ払いのメリットとデメリット
クレジットカード払いの最大のメリットは、使用しているカードのポイントサービスを受けられることでしょう。
たとえば、支払った金額の1%がポイントとして付与されるクレジットカードを使用した場合、WiMAXは3年間も使えばプロバイダ利用の総額が17万円程度になるので、1,700円相当のポイントを入手できることになります。
また、端末代金を金利なしの分割払いで払えたり、端末の代金引換手数料がかからなかったりなど、口座振替よりも初期費用が少なく済むことが多いです。
ただし、端末料金の分割払いが残っている状態でWiMAXを解約すると、残金を一括請求されたり、毎月のデータ端末代金支払いが継続されたりすることがあります。
【(例)BIGLOBE WiMAXの場合】
- 端末代が金利なしで24回の分割払いになる
- 端末受け取りに代金引換の手数料がかからない
- 利用開始までの審査が早い
- BIGLOBEから退会する形で契約解除すると、データ端末代金の残金分を一括で支払う必要がある(WiMAXのみ解約した場合は、支払い終えるまで毎月データ端末代金を請求される)
クレジットカード払いのメリットは他にもあります。
たとえば、Broad WiMAXであれば、公式サイトから契約、クレジットカード払いで初期費用18,857円割引の「Web割キャンペーン」を実施しています。

キャンペーン期間:2016年3月1日~終了未定
他のプロバイダにおいても、クレジットカード払い時のみに適用されるキャンペーンが行われており、口座振替よりもお得に契約できるイメージが強いでしょう。
口座振替に向いている方
口座振替に向いている方は以下のような方です。
- 現金主義の方
- 諸事情でクレジットカードを所持していない方
- 金銭の管理をシンプルにしたい方
- 端末を一括で購入したい方
ただし、プロバイダによって端末を購入できないケース(レンタルのみ)もあるので、しっかりと確認しておきましょう。
口座振替できるWiMAXのおすすめプロバイダ3社
口座振替で契約できるWiMAXのプロバイダは多くありません。そのなかでもおすすめのプロバイダを紹介します。
それぞれに特徴があるので、自分にあったプロバイダを見つけましょう。
BIGLOBE WiMAX
出典:BIGLOBE公式サイト
【BIGLOBE WiMAXの特徴】
- 端末代が一括払い
- 月額使用料が若干高い
- 1年契約ができる
- auのスマートフォン、UQモバイルの月額料金が条件に応じて安くなる
- 15,000円のキャッシュバックあり
BIGLOBE WiMAXは「2年以上の縛りが多いWiMAXプロバイダ」の中では珍しく1年契約ができます。更新月であれば解約手数料は無料で、更新月でなくても1,100円(税込)で解約できるので、とても気軽に利用できます。
また、auかUQモバイルと契約してスマホを利用している場合、月額料金が安くなる可能性があります。
たとえば、auの場合、「BIGLOBE WiMAX2+ auスマートバリュー対象プラン」と契約した後、「auスマートバリュー mine」に申し込むと最大1,000円引きになります。

出典:BIGLOBE公式サイト
UQモバイルの場合は「スマホプラン」であれば550円(税込)引き、「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」であれば330円(税込)引きとなります。
また、BIGLOBE WiMAXと口座振替で契約した場合、端末代の21,120円(税込)は一括払いとなるのですが、その分月額使用料が安くなります。
さらに端末回線の同時申し込みで利用できる15,000円のキャッシュバックキャンペーンが適用されれば、端末代は実質6,000円程度に抑えられます。
クレジットカード払いの場合は、端末代が24回払い(2年)となるために、1年で解約すると端末代だけが残るのがデメリットですが、口座振替にはそれがありません。
以上の特徴から、BIGLOBE WiMAXは「1年程度で解約する可能性がある方」「auかUQモバイルと契約してスマホを利用している方」に向いています。
UQ WiMAX
【UQ WiMAXの特徴】
- 端末代が一括払いだが安い
- 2年自動更新ありとなしで月額料金が違う
- 口座振替手数料がない
- 端末が代金引換ではないので、代金引換手数料がない
- auのスマートフォン、UQモバイルの月額料金が条件に応じて安くなる
UQ WiMAXは2年自動更新で契約した場合、月額4,268円(税込)です。一方、自動更新なしだと月額4,455円(税込)となるので、毎月約200円の差があります。年間で約2,400円、2年で約4,800円違うため、契約する場合はよく吟味しましょう。
また、UQ WiMAXは口座振替手数料がかかりません。これは他の2つのプロバイダにはない大きなメリットで、口座振替によるデメリットを大きく軽減しています。
加えて、端末代金がBIGLOBE WiMAXより約5,000円安く、お手頃価格となっています。また、端末の支払いが代金引換ではないので、代金引換手数料もかかりません。
さらに、BIGLOBE WiMAXと同じくauかUQモバイルと契約してスマホを利用している場合、月額料金が安くなる可能性があります。
auの場合は「auスマートバリュー mine」に申し込むと最大1,000円引き、UQモバイルの場合は「スマホプラン」であれば550円(税込)引き、「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」であれば330円(税込)引きなので、割引率もBIGLOBE WiMAXと一緒です。
また、UQモバイルを利用している場合は、スマホとWiMAXの支払いをまとめられますし、電気代を「UQでんき」で支払っているのであれば、同様にまとめることが可能です。
以上の特徴から、UQ WiMAXは「口座振替手数料を払いたくない方」「端末代を安く抑えたい方」「auかUQモバイルやUQでんきを利用している方」「長期利用する予定の方」に向いています。
Broad WiMAX
【Broad WiMAXの特徴】
- 端末代が無料
- 2年目までの月額使用料が安い
- 3年目以降の月額使用料が高い
- お得なキャンペーンが多いが、適用条件の多くがクレジッドカード払い
- auのスマートフォン、UQモバイルの月額料金が条件に応じて安くなる
- 解約時の違約金なし
Broad WiMAXの最大の魅力は、2年目までの月額使用料金がとても安いことです。
2カ月目までは2,999円(税込)、3カ月目~24カ月目までは3,752円(税込)となっています。BIGLOBE WiMAXが4,378円(税込)、UQ WiMAXが4,268円(税込)と比較すると、かなりリーズナブルに感じる価格ではないでしょうか。
しかし、25カ月目以降は4,412円(税込)となり他2社と比較しても高くなってしまいます。ですが、解約時の違約金が発生しないので他社の乗り換えはしやすいでしょう。
Broad WiMAXはお得なキャンペーンが多いことも魅力の1つですが、「初期費用18,857円割引キャンペーン」はクレジッドカード払いのみなので、口座振替では利用できません。さらに、端末発送に代金引換手数料なども加算されてしまいます。
Broad WiMAXは端末代が0円となっているものの、口座振替だと初期費用割引キャンペーンが適用されないため、実質端末代相当を支払っているようなものです。
他にも、「2台同時申し込みで10,000円キャッシュバックキャンペーン」や「契約解除料負担のお乗換えキャンペーン」などのキャンペーンもクレジッドカード払いのみ有効です。
このように、他のプロバイダよりもクレジッドカード払いを選択することのメリットが大きいのも、Broad WiMAXの特徴といえるでしょう。
ただし、BIGLOBE WiMAXやUQ WiMAXと同じく、auかUQモバイルと契約してスマホを利用している場合、月額料金が安くなるキャンペーンを行っており、こちらは口座振替でも利用できます。
以上のことから、Broad WiMAXは「月額料金を安くしたい方」「いずれ他社に乗り換えるつもりの方」「auかUQモバイルと契約してスマホを利用している方」に向いています。
まとめ
WiMAXを口座振替で契約したい場合、
- BIGLOBE WiMAX:1年程度で解約する可能性がある
- Broad WiMAX:2年程度で解約、もしくは乗り換えしたい
- UQ WiMAX:解約は考えていない
上記のように「解約」をベースに考えるといいでしょう。
3社ともauかUQモバイルと契約してスマホを利用している場合、300円~1,000円程度の割引サービスが受けられるし条件や割引率も一緒ですが、UQモバイルやUQでんきを利用しているならUQ WiMAXで同じUQに契約をまとめる事ができます。
Broad WiMAXは他の2社と比べて月額使用料がかなり安いものの、3カ月目以降、25カ月目以降に月額使用料が上がる点については注意しましょう。
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