UQモバイルはテレビCMなどで積極的に宣伝をしているため認知度が高く、気になっている方は多いと思います。
料金の安さや回線品質の高さなど、さまざまなメリットがある一方で、あまり知られていないデメリットも存在するため、両者を事前に知っておくことが大切です。
そこでこの記事では、「UQモバイルのメリットとデメリット」について解説していきます。記事の後半には「おすすめできる人とできない人」についても扱っているので、契約にあたっての参考にしてみてください。
目次
UQモバイルのメリットとデメリットを徹底解説

出典:UQ mobile
では早速、UQモバイルのメリットとデメリットを解説していきます。
広告や各種Webサイトだと、どうしてもメリットを目にする機会が多くなるので、デメリットについてもしっかり把握しておきましょう。
メリット
まずはメリットからですが、以下の順番でまとめています。
- auのサブブランドなので安心して利用できる
- 回線品質が高い
- 5Gに対応している
- データ繰り越しでムダなくデータが使いきれる
- 節約モードで1Mbpsの速度が使い放題
- 料金プランがわかりやすい
- 光回線や電気とのセット割がある
- 実店舗での対面契約やサポートが受けられる
- auからの乗り換えが簡単
- Pontaポイントがサクサク貯まる
- LINEのID検索ができる
いずれも大切なポイントなので、順番にチェックしていきましょう。
auのサブブランドなので安心して利用できる
UQ mobileの最大のメリットは「auのサブブランド」である点です。
もともとUQモバイルは「auとつながりが深い携帯電話会社」といった位置付けでしたが、現在はauを運営するKDDIの傘下に入ったことにより、「auが提供する低価格ブランド」といった位置付けとなりました。これがサブブランドを指します。
言わば、「大手キャリアのauとコスパが良い格安SIMの中間」的な特徴を持っているので、「料金を抑えながら安心して利用できる」のが最大の強みです。
なお、UQモバイル以外のサブブランドは他にSoftBankの「Y!mobile」があげられ、docomoはサブブランドを持ちません。「Y!mobile」はUQモバイルよりも料金が高く利用しにくい部分があるので、サブブランドで選びたいならUQモバイルが最もおすすめです。
回線品質が高い

出典:UQ mobile
先述のように、UQモバイルはauのサブブランドなので、auの回線をほとんどそのまま使えることになります。
auの全国人口カバー率は99.9%なので、UQモバイルを契約すれば日本全国、人が住んでいるような場所なら快適に利用可能。「安かろう、悪かろう」ではないのは嬉しいポイントです。
一方で、他の格安SIMは「大手キャリアから回線を借りて運用している」ので、UQモバイルよりもつながりにくい場所があったり、通信が不安定になったりしやすいです。
スマートフォンを使いたい時に使えないのは大きなストレスになるので、回線品質を重視したい方にもUQモバイルはおすすめですよ。
5Gに対応している
今はまだあまり普及していませんが、5Gに対応している点も他の格安SIMにはないメリットです。
他社は1つ前の世代の「4G回線」を大手キャリアから借りて運用していることが多く、4G回線でも生活していく上では特に問題はありません。
しかし、インターネット回線は「速ければ速いほど良い」のも事実なので、5G回線が使えるUQモバイルに魅力を感じる方もいると思います。
なお、UQモバイルで5G回線を使う上で、追加料金や申請などは必要ありません。5G回線がつながる場所で自動的につながってくれますよ。
参考までに、UQモバイル(au)の5G回線が使える場所を示す画像を以下に示します。
こちらは本州の5G対応エリアを示していますが、オレンジ、赤色になっている地域が5Gがつながる場所です。仙台や東京、名古屋、大阪など、大都市付近は赤色が多く、利用できることを示しています。
一方で、都市部から離れた場所だとまだまだ5Gは使えないので、5Gが必ず使えるわけではない点に注意しましょう。
料金プランがわかりやすい
大手キャリアや他の格安SIMの多くは、たくさんのプランを用意しているので「選びにくい」部分がありました。
しかし、UQモバイルは以下の3つのプランしか用意していないので、シンプルにわかりやすく選ぶことができます。
くりこしプランS +5G | ・3GB:1,628円 ・速度制限時:0.3Mbps ・節約モード時:0.3Mbps |
---|---|
くりこしプランM +5G | ・15GB:2,728円 ・速度制限時:1Mbps ・節約モード時:1Mbps |
くりこしプランL +5G | ・25GB:3,828円 ・速度制限時:1Mbps ・節約モード時:1Mbps |
用意しているデータ量は3GB、15GB、25GBの3つ。使わない人は3GBで、そこそこ使う人は15GB、たくさん使う人は25GBと使い分けができるので、自分に合ったデータ量を選んでみましょう。
参考までに、以下に「1GBでできること」を表にまとめてみました。
YouTube(720p) | 1時間 |
---|---|
1.3時間 | |
LINEトーク | 13.3万回 |
LINE音声通話 | 55時間 |
LINEビデオ通話 | 3.3時間 |
インターネット | 3,200回表示 |
Googleマップ | 4,430回表示 |
写真付きメール | 333回 |
1GBあれば、LINEのトークは13万回以上、実質無限にできますし、音声通話も55時間可能です。
一方で、YouTube動画をHD画質の760pで視聴すると1時間で1GBを消費してしまうので、動画をたくさん視聴する方は注意が必要。あらかじめ15GBや25GBのプランを選択しておくと良いでしょう。
節約モードで1Mbpsの速度が使い放題
UQモバイルの料金プランには、実はあまり知られていない「使い放題」が隠れています。もう一度、先ほどの料金プランを以下に示します。
くりこしプランS +5G | ・3GB:1,628円 ・速度制限時:0.3Mbps ・節約モード時:0.3Mbps |
---|---|
くりこしプランM +5G | ・15GB:2,728円 ・速度制限時:1Mbps ・節約モード時:1Mbps |
くりこしプランL +5G | ・25GB:3,828円 ・速度制限時:1Mbps ・節約モード時:1Mbps |
この表の中には料金以外に「速度制限時」「節約モード時」の通信速度が記載されています。
速度制限とは、契約したデータ量を全て使い切ってしまった後の通信速度のことで、節約モードとは、データを消費したくない時に利用できる機能のこと。
この時の通信速度が「3GBのプラン」では0.3Mbpsという速度ですが、「15GB、25GBのプラン」では「1Mbps」という速度で「データ消費なし」で利用できます。つまり、使い放題になるということ。
1Mbpsという速度でできることを以下にまとめてみました。
- Web検索
- Youtubeの動画視聴(480pの中画質)
- LINEトーク
- LINE電話
- LINEビデオ通話(高画質は不可)
- Twitter閲覧
ご覧のように、1Mbpsという速度があれば、Web検索はもちろん、YouTubeやSNSの閲覧、LINEの各種機能などが利用できます。十分実用の範囲内ですよね。
一方で、高画質でのYouTube視聴やLINEビデオ通話、さらには画像や動画メインのSNSであるインスタグラムやTikTokは利用しにくいか、利用できないので、この点には注意が必要。
いずれにせよ、「くりこしプランM/L」のいずれかを契約すれば、節約モードを使うことで「1Mbpsで使い放題になる」のは非常に魅力的!契約の際は検討の価値がありますよ。
データ繰り越しでムダなくデータが使いきれる
UQモバイルのプランには「データ繰り越し」機能があらかじめ備わっているので、使い切れなかったデータを翌月に持ち越すことができます。
スマートフォンは月によって使用頻度にムラができるのが普通なので、「あまり使わない月」があれば、「たくさん使いたい月」もどちらもありますよね。
そんな時、使わない月のデータを翌月に持ち越すことで、契約しているデータ量をムダなく使い切れる「データ繰り越し機能」はとても魅力的!
月末になって「早く使い切らないと」と焦る必要もなくなるので、ストレスなく、快適に利用できますよ。
なお、持ち越せるデータの有効期限は「翌月末まで」と決まっているので、無制限に持ち越せるわけではありません。この点には注意しましょう。
光回線や電気とのセット割がある
UQモバイルには光回線や電気とのセット割があるので、契約をまとめることでよりお得に利用できるようになります。
この割引の名称は「自宅セット割」、詳細を以下の表にまとめてみました。
インターネットコース | ・光回線 ・ケーブルテレビ ・ホームルーター ・ポケットWi-Fi(WiMAX) |
---|---|
でんきコース | ・auでんき |
割引額 | ・くりこしプランS +5G 1,628円→990円 ・くりこしプランM +5G 2,728円→2,090円 ・くりこしプランL +5G 3,828円→2,970円 |
ご覧のように、自宅セット割の対象は「インターネットコース」「でんきコース」に分かれており、いずれかの対象となるサービスを契約していれば、UQモバイルの契約プランが割引料金で利用できます。
割引額は600円〜1,000円程度と非常に大きく、年間で最大1万円程度安く利用できるのは見逃せません。
特に「でんきコース」の対象となる「auでんき」は、電気料金の契約先をauへと変更するだけでOKで、契約することによりPontaポイントが貯まるなどのさらなる節約効果が生まれます。
非常にお得かつお手軽なので、UQモバイルを契約する場合は検討の価値がある割引制度ですよ。
実店舗での対面契約やサポートが受けられる
他の格安SIMにはないUQモバイルの強みに「実店舗でのサポート」があげられます。
多くの格安SIMは料金を下げる代わりに、サポート内容を大幅に削っています。中でも「実店舗を持たない」ことで大幅にコストカットしているケースが多く、テナント料や人件費を値下げに回すことで、低料金を実現しています。
サポートが不要と考える方にとってはこれでも問題ありませんが、「契約はスタッフに対面でしてもらいたい」「何かあった時のためにサポートを重視する」といった場合には、格安SIMはおすすめできません。
一方で、UQモバイルは「auの実店舗(auショップ)で対面によるサポートが受けられる」ので、対面契約が可能ですし、何かあった時の対面サポートももちろん利用可能。
しかも、auショップは全国に展開しているので、いつでも足を運びやすいのもメリットの1つ。
UQモバイルほどサポート体制が整っている格安SIMはそう多くないので、対面によるサポートを希望する方には強くおすすめできます。
auからの乗り換えが簡単
UQモバイルはauのサブブランドなので、auからの乗り換えが非常に簡単です。
そもそも、インターネットを利用して契約するWeb契約が苦手ならauショップへと足を運べばそれでOK。これほど簡単なことはないですよね。
そして、もし自分でWeb契約をする場合でも、通常の乗り換えに必要な「MNP予約番号の発行」というステップが不要で、非常に簡単に乗り換えることができます。
同じauの中で乗り換えることになるので、他者に乗り換えるよりも簡略化される、という仕組みですが、これは非常にありがたいですよね。
Pontaポイントが貯まる
auはPontaポイントと提携しているので、サブブランドであるUQ mobileもPontaポイントとの相性は悪くありません。
UQモバイル契約者は「au Payカード」というau系列の決済サービスを年会費無料で利用でき、このカードをUQモバイルの支払いに利用することで、「1%のPontaポイント」が貯まっていきます。
ポイントの利率としてはそこまで良いわけではありませんが、ポイントはコツコツと貯めていくのが大切。Pontaポイントを日常的に利用している人は、UQモバイル契約後にau Payカードを発行し、支払いに紐付けすることをおすすめします。
LINEのID検索ができる
あまり知られていませんが、格安SIMの多くは「LINEのID検索」ができません。
なぜなら、LINEのID検索には年齢確認が必要だから。そして、年齢確認はドコモ、au、ソフトバンクから情報を提供してもらうことで行われるので、情報を得られない格安SIMはLINE上で年齢確認ができず、ID検索も使えないことになります。
しかし、先述のようにUQモバイルはauのサブブランドとして実質的にauとつながっているため、auと同じようにLINE上で年齢確認が可能。LINEは今や国民のライフラインなので、これは非常に助かりますよね。
デメリット
続いて、UQモバイルのデメリットについてまとめていきます。
- 格安SIMの中では割高な料金
- プランの選択肢が少ない
- 端末のバリエーションが少ない
- 家族間の無料通話やデータシェアができない
- キャリアメールが使いにくい
- au回線しか使えない
- au、povoからの乗り換えでキャンペーン対象外になる可能性がある
以下の点がデメリットとしてあげられるので、順番に見ていきましょう。
格安SIMの中では割高な料金
UQモバイルの契約を検討している方の多くは、「料金を安くしたい」と考えていると思います。
確かに、UQモバイルの料金は大手キャリアに比べたら圧倒的に安いですが、他の格安SIMと比べるとむしろ割高。
以下に、他社と比較した表を掲載します。
3GB | UQモバイル:1,628円 楽天モバイル:1,078円 |
---|---|
15GB | UQモバイル:2,728円 IIJ mio:1,848円 |
25GB | UQモバイル:3,828円 イオンモバイル:3,058円(30GB) |
上記はあくまでほんの一部の格安SIMと比較しただけですが、パッと見ただけでもUQモバイルの料金が割高であることがわかりますよね。
相場と比較すると、「1.5倍〜2倍以上割高」なのがUQモバイルなので、料金に徹底的にこだわりたいならUQモバイル以外の格安SIMの方がおすすめです。
料金にこだわっているおすすめ格安SIMについて解説した、以下の記事も参考にしてみてください。

プランの選択肢が少ない
UQモバイルはプランを3GB、15GB、25GBの3つ用意していますが、これを「シンプルでわかりやすい」と捉えるか、「少なくて選びにくい」と選ぶのかは人によります。
例えば、イオンが提供する格安SIM「イオンモバイル」は、1GBから10GBまで「1GB刻み」で、10GB以上は20GBから50GBまで「10GB刻み」で、プランを用意しています。
自分に合った最適なデータ量をより細かく選べるので、UQモバイルよりも選択肢が多いです。
また、これとは対照的に、楽天が提供する「楽天モバイル」は「たった1つのプラン」しか用意していません。プラン詳細は下記の通りです。
データ量 | 月額料金 |
---|---|
〜3GB | 1,078円 |
3GB〜20GB | 2,178円 |
20GB〜無制限 | 3,278円 |
ご覧のように、3GB、20GB、無制限の3階建てのプラン構造になっており、毎月使った量に応じて、自動的に料金が変動する「変動性プラン」を採用しています。
これなら、使わない月は3GBの1,078円で、少し使った月は20GBまでの2,178円で、そしてたくさん使った月は無制限に3,278円で、それぞれ利用可能になるので、「そもそもプランを選ぶ必要がない」のです。
上記を考えると、「UQモバイルはプランの数が多くも少なくもなく中途半端」と考えられるので、デメリットの1つとして数えても良いでしょう。
最新端末の取り扱いがない
大手キャリアの場合、iPhone、Android問わず、最新の端末の取り扱いがありますが、UQモバイルは基本的に型落ち端末の取り扱いしかありません。
iPhoneを例に取ってみると、執筆時点の2022年10月23日では、iPhone14が最新端末ですが、UQモバイルで取り扱っているのは、以下の4つの機種です。
- iPhone 12
- iPhone 11
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone SE(第2世代)
iPhone 12は2020年に発売された機種なので、2世代前の機種がラインナップされていることになります。
性能的には全く問題ありませんが、「最新機種が欲しい」「出来るだけ新しい端末が良い」といった場合は少し物足りないかもしれません。
とはいえ、格安SIMの多くは、
- 4年以上昔の型落ち機種
- 中古端末の取り扱いのみ
- 端末の取り扱いがない
このように「端末に力を入れていない」場合が多いので、格安SIMの中ではUQモバイルはむしろ良い方です。
家族間の無料通話やデータシェアができない
携帯電話業界には昔から「家族割」といったものがあるように、「家族でセットで使うとお得になる」ような特徴があります。
しかし、UQモバイルにはこういったものが一切なく、家族間の無料通話やデータシェアが一切できません。
対照的に、ソフトバンクのサブブランドである「Y!mobile」は家族間通話はもちろん、大幅な家族割引を用意しているため、各社で大きく方向性が異なっています。
とはいえ、近年は「家族間通話はLINEで済ます」といったケースも多いため、以前ほど「家族間のつながり」を求めない傾向になっています。
デメリットに感じる方はそれほど多くないでしょう。
キャリアメールが使いにくい
これはUQモバイルだけでなく、キャリアをまたいだ乗り換えによるデメリットですが、「キャリアメールが使えないか、使いにくくなる」点が気になる方も多いです。
キャリアメールとは、ドコモ、au、ソフトバンクで提供されているメール機能のことで、以下のアドレスが該当します。
ドコモ | docomo.ne.jp ドコモメール持ち運び:月額330円 |
---|---|
au | ezweb.ne.jp auメール持ち運び:月額330円 |
ソフトバンク | softbank.ne.jp メールアドレス持ち運び:月額330円 |
これらのアドレスをUQモバイルを含む、各種携帯電話会社に乗り換えた後も利用したい場合は、月額330円の「メールアドレス持ち運びサービス」に登録する必要があります。
「たった330円」とも思えるかもしれませんが、格安SIMの月額料金で「330円」は大きな金額です。今後も長くスマートフォンを利用することを考えると、キャリアメールではなくGmailなどの外部メールサービスへの乗り換えを検討するのも良いでしょう。
いずれにせよ、UQモバイルに乗り換え後、キャリアメールを利用したいなら、現在利用している大手キャリアの「メールアドレス持ち運びサービス」に登録することを忘れないようにしてください。
au回線しか使えない
格安SIMの中には、大手キャリアのドコモ、au、ソフトバンクの全ての回線を利用できるところがありますが、UQモバイルはauのサブブランドということもあり、au回線しか利用できません。
「住んでいるところがauだけつながらない」といった場合はデメリットになるかもしれませんが、auの人口カバー率は99.9%。「au回線しか使えない」ことがデメリットになることはほとんどないでしょう。
これまでドコモ回線、ソフトバンク回線を使っていた方でも、au回線で問題なく利用できる可能性の方が高いので、あまり気にする必要はないかもしれません。
au、povoからの乗り換えでキャンペーン対象外になる可能性がある
UQモバイルも他社と同様に、新規顧客の獲得のためにキャンペーンを実施していますが、auやpovoからの乗り換えを「キャンペーン対象外」としている可能性があります。
例えば、2022年10月23日現在、ガラケーなど3G回線の端末からUQモバイルへと乗り換える場合の機種代金を「最大26,180円割引」とする「3Gとりかえ割」の対象は、
- ドコモ
- ソフトバンク
- Y!mobile
これら3つです。
auからすれば、auから同じau傘下のUQモバイルへと乗り換えても利益につながらないので、キャンペーン対象外としているのでしょう。
したがって、現在auを契約していてUQモバイルへの乗り換えを検討している場合は、キャンペーンが利用できるかどうかを必ず確認しておきましょう。
UQモバイルをおすすめできるのはこんな人
UQモバイルのメリットとデメリットについて解説してきましたが、ここからはUQモバイルをおすすめできる人について紹介していきます。
- 「安心感とお得感」を両立したい人
- 回線品質にこだわって格安SIMを選びたい人
- シンプルな料金プランを好む人
- 光回線や電気とセットで利用したい人
- auから格安SIMへの乗り換えを検討している人
ラインナップはこちら。順番に見ていきましょう。
「安心感とお得感」を両立したい人
UQモバイルはauのサブブランドなので「大手キャリア並みのサポート体制」「格安SIM水準の低料金」の両立をしています。
大手キャリアは「あまりにも割高」であり、格安SIMは「サポート体制が整っていない」ため、「安心感とお得感」の両方を重視したい方にUQモバイルはおすすめできます。
特に注目すべきなのが「店舗数」です。以下の画像は東京都内のUQモバイルを取り扱っている店舗を一覧表示していますが、
ご覧のように、それぞれの自治体に1件〜12件の店舗が存在していることがわかります。
他の都道府県でもしっかり取り扱いがあり、これは大手キャリアのauのサブブランドだからこそできること。
格安SIM各社には絶対にできないことなので、「店舗での対面サポートが必要」という方は、UQモバイル以外の格安SIMはあまりおすすめできません。
回線品質にこだわって格安SIMを選びたい人
UQモバイルはauの回線を使用していますが、これは他の格安SIMも同じことです。
しかし、UQモバイルはauのサブブランドなので、本家のauとほとんど同等の回線品質で通信ができます。
世間の声を聞いていても、「他の格安SIMよりつながりやすい」「au時代とほとんど変わらない」といった反応が多く、UQモバイルの回線品質の高さが伺えます。
したがって、回線品質にこだわって格安SIMを選びたい方にもUQモバイルをおすすめできます。使いたい時にスマートフォンを使えないのはストレスとなるので、回線品質で選ぶのも大切ですよ。
シンプルな料金プランを好む人
大手キャリア、格安SIM問わず、携帯電話会社のプランは複雑なことがほとんど。
どれを選べば良いのか理解するのが難しいので、ショップのスタッフにおすすめされるものを言われるがままに選んだ経験は、ほとんどの人があるはずです。
一方で、UQモバイルの料金プランは非常にシンプル。以下の3つのプランしか用意していません。
くりこしプランS +5G | ・3GB:1,628円 ・速度制限時:0.3Mbps ・節約モード時:0.3Mbps |
---|---|
くりこしプランM +5G | ・15GB:2,728円 ・速度制限時:1Mbps ・節約モード時:1Mbps |
くりこしプランL +5G | ・25GB:3,828円 ・速度制限時:1Mbps ・節約モード時:1Mbps |
選ぶ基準は「たった2つ」で、データ量と速度制限、節約モード時の通信速度です。
「スマートフォンを使えれば良い」という方は3GBのくりこしプランSで十分で、「たくさん使いたい」なら15GBのくりこしプランMがおすすめ。
25GBのくりこしプランLも悪くはないですが、せっかく格安SIMにするのなら「3,828円」という料金は割高です。
また、くりこしプランMとLはともに「速度制限時、節約モード時の通信速度が1Mbps」と高速なので、データ消費なしでも動画視聴やSNS閲覧など、ある程度のことはこなせます。
このように、選ぶ基準と選択肢が少ないことで、無駄に迷わず、悩まずにプラン選択ができるのは魅力的ですよね。
光回線や電気とセットで利用したい人
UQモバイルには「自宅セット割」という光回線や電気とのセット割が用意されています。
詳細は下記の通りです。
インターネットコース | ・光回線 ・ケーブルテレビ ・ホームルーター ・ポケットWi-Fi(WiMAX) |
---|---|
でんきコース | ・auでんき |
割引額 | ・くりこしプランS +5G 1,628円→990円 ・くりこしプランM +5G 2,728円→2,090円 ・くりこしプランL +5G 3,828円→2,970円 |
ご覧のように、指定された光回線や電気との契約を結ぶことで、600円〜1,000円程度の割引がされます。
これと似た割引にauの「auスマートバリュー」がありますが、残念ながらこちらはUQモバイルでは利用できません。
しかし、「auスマートバリュー」はプランによって「500円or1,000円」の割引なので、UQモバイルの自宅セット割は同等の割引効果を得られます。
したがって、現在大手キャリアでセット割を利用している方でも、UQモバイルで同じような割引が受けられるので、必ず「自宅セット割」の利用をするようにしましょう。
auから格安SIMへの乗り換えを検討している人
現在、auを契約している方は、月額5,000円〜10,000円程度の料金を支払っていると思います。
以前よりも料金が下がっているとはいえ、それでも負担は大きいので、「auから格安SIMへと乗り換えたい」という方も多いでしょう。
そんな方にもUQモバイルはおすすめ。全国のauショップで契約が結べるので、普段足を運んでいる最寄りのauショップに駆け込んで「UQモバイルへと乗り換えたいです」と伝えれば、それだけでUQモバイルへと乗り換えることが可能に!
このお手軽さは他の格安SIMにはない大きな魅力です。
乗り換え時はMNP予約番号と契約事務手数料が無料に!
また、auからの乗り換えに限り、「MNP予約番号」「契約事務手数料」の2つが不要になります。
MNP予約番号は現在の電話番号を保持した状態で乗り換えするために必要な情報で、他社に乗り換える場合は手続きが必要です。わざわざ取得する手間が省けるのは嬉しい。
また、契約事務手数料は「3,300円」かかるので、これが丸々無料になるのも大きなメリット。3,300円はUQモバイルの月額料金の1カ月〜3カ月分に該当するので、実質的にこの期間無料で利用できるのはコスパが高いです。
UQモバイルをおすすめできないのはこんな人!代わりの格安SIMも紹介
続いて、「UQモバイルをおすすめできない人」についても紹介していきます。
おすすめできない代わりに、他のおすすめ格安SIMについても合わせて紹介しているので、参考にしてみてください。
できる限り料金を安くしたい人
UQモバイルは大手キャリアよりも安い料金プランを用意していますが、それでも「安さ」では格安SIMに劣ります。
したがって、「できる限り料金を安くしたい」人はUQモバイル以外の格安SIMの方がおすすめです。
料金にこだわるなら「OCNモバイルONE」がおすすめ

出典:OCNモバイルONE
プラン料金 | 0.5GB:550円/月 1GB:770円/月 3GB:990円/月 6GB:1,320円/月 10GB:1,760円/月 |
---|---|
通話料金 | 11円/30秒 |
初期費用 | 契約事務手数料:3,300円 SIMカード手配料:433円 合計:3,733円 |
「できる限り料金を安くしたい」と考えている人におすすめな格安SIMは「OCNモバイルONE」です。
OCNモバイルONEの最大の魅力は「0.5GBで550円」という、業界内でも最安水準のプランを用意している点。データ量は0.5GBと少なめですが、ワンコインの500円程度でスマートフォンを契約できる携帯電話会社は非常に珍しいです。
また、大手キャリア、格安SIM問わず、通話料金は「22円/30秒」が相場ですが、OCNモバイルONEは半額の「11円/30秒」で利用できるのも魅力的。
これに加え、月間の通話料が高い通話相手3人分の通話料を無料とする「トップ3かけ放題(935円)」というユニークなかけ放題オプションも用意しています。
「限られた人としか通話をしない」場合に高いコスパを発揮するオプションなので、契約時は検討の余地ありです。
このように、OCNモバイルONEは「とにかく安く使いたい」という人のニーズを満たせる、優秀な格安SIMです。UQモバイルと合わせて、契約を考えてみてくださいね。
使う月と使わない月の差が激しい人
UQモバイルは3つのシンプルなプランを用意していますが、データ量は3GB、15GB、25GBと幅が大きく、選択肢が少ないのが大きなデメリット。
特に「スマホを使う時は使うけど、使わない時は全然使わない」ような「使う月と使わない月の差が激しい人」にとってはムダが生じやすいため、あまりおすすめできないのが本音です。
柔軟に使いたいなら「楽天モバイル」がおすすめ

出典:プラン – 楽天モバイル
プラン料金 | 〜3GB:1,078円/月 〜20GB:2,178円/月 無制限:3,278円/月 |
---|---|
通話料金 | 通常:22円/30秒 アプリ使用:無料 |
初期費用 | 無料 |
使わない月にも、たくさん使う月にも対応できる格安SIMは「楽天モバイル」です。
UQモバイルは3GB、15GB、25GBのデータ量に応じてプランを選択しましたが、楽天モバイルにはRakuten UN-LIMITという「たった1つのプラン」しかありません。
このプランの最大の特徴は「データ量に応じて料金が変動する」という点。3GBまでは1,078円で利用でき、3GBを超えてしまった月は自動的に20GBまでの2,178円に料金が変わります。
そして、20GBを超えてしまったら「無制限に使い放題」の3,278円の料金に移動するため、「使わない月も、ちょっと使った月も、使い過ぎてしまった月も」たった1つのプランで対応可能。
もちろん、どんなに使っても3,278円が天井なので、これ以上料金を請求されることはありません。
一方で、UQモバイルは25GBで3,828円の料金がかかるので、使い放題で3,278円の楽天モバイルと比べると、コスパの悪さが浮き彫りになります。
言うまでもなく、料金的に見ても、利用のしやすさから見ても、たった1つのプランで対応できる楽天モバイルの方が優秀なので、多くの方に楽天モバイルはおすすめですよ。
最新端末が欲しい人
先述のように、UQモバイルは最新端末を取り扱っておらず、数年前の型落ち端末しか扱っていません。
性能的には型落ち端末でも全く問題ありませんが、「最新の端末でインターネットを楽しみたい」という方もいると思います。
そんな方には、UQモバイルよりも他の格安SIMの方がおすすめです。
端末にこだわるなら「楽天モバイル」がおすすめ
プラン料金 | 〜3GB:1,078円/月 〜20GB:2,178円/月 無制限:3,278円/月 |
---|---|
通話料金 | 通常:22円/30秒 アプリ使用:無料 |
初期費用 | 無料 |
端末にこだわりたい方には「楽天モバイル」がおすすめです。
UQモバイルだけでなく、多くの格安SIMは型落ち端末を用意するか、中古端末を用意するか、そもそも端末を用意していないかのいずれかに該当しますが、楽天モバイルは唯一と言っても良い「新品の最新端末を取り扱っている」格安SIMです。
人気のiPhoneを例にとると、iPhone 14が最新端末である2022年10月24日現在、UQモバイルは2年前の型落ち端末であるiPhone 12しか用意していません。
一方で、楽天モバイルは以下のiPhoneを用意しています。
- iPhone 14
- iPhone 14 Plus
- iPhone 14 Pro
- iPhone 14 Pro Max
- iPhone 13
- iPhone 13 mini
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13 Pro Max
- iPhone 12
- iPhone SE(第3世代)
最新機種であるiPhone 14シリーズ、及びiPhone 13シリーズの全てのラインナップを用意しており、さらに安さが魅力のiPhone SEもしっかり取り扱っています。UQモバイルとは対照的ですね。
また、魅力なのはこれだけではありません。ドコモ、au、ソフトバンクも楽天モバイルと同じように、最新機種を揃えていますが、「端末料金が最安」なのも楽天モバイルの魅力です。
各社のiPhone 14の料金をまとめた以下の表をご覧ください。
楽天モバイル | 131,800円 |
---|---|
ドコモ | 138,930円 |
au | 140,640円 |
ソフトバンク | 14,400円 |
表を見れば一目瞭然ですが、楽天モバイルはドコモよりも7,000円程度安く、auとソフトバンクより1万円程度安いです。
このように、楽天モバイルは最新機種の取り扱いに加え、「端末の安さ」という点でも強みを持っているので、端末にこだわりたい方にもおすすめですよ。
家族間のデータシェアがしたい人
携帯電話は昔から「家族」がキーワードでした。家族割引や家族間無料通話など、家族で契約をまとめると一定の特典がありましたが、残念ながらUQモバイルには家族関係の特典は一切ありません。
これまで家族関係の特典を利用していた方にとっては、少し不満に感じられますよね。
家族全体で安くしたいなら「イオンモバイル」がおすすめ

出典:イオンモバイル公式サイト
2人で3GBずつ | 6GB:1,738円 SIM追加:220円/1枚 合計:1,958円 |
---|---|
3人で3GBずつ | 9GB:2,068円 SIM追加:440円/2枚 合計:2,508円 |
4人で5GBずつ | 20GB:2,288円 SIM追加:660円/3枚 合計:3,168円 |
家族全体でスマートフォンの料金を安くしたいなら「イオンモバイル」がおすすめです。
イオンモバイルは業界内でも「家族」に力を入れている格安SIMで、上記表のように、データを分けあって利用できるのが最大の強み。
もし、2人で3GBずつ使う場合は「1,958円」という料金に抑えられます。UQモバイルは3GBで1人1,628円なので、「2人で3,256円」かかります。「1,298円」という非常に大きな差が1カ月だけで生まれるので、どれだけお得なのかがわかるでしょう。
もちろん、人数が増えれば増えるだけ、コスパはどんどん高まっていきます。「4人で5GB」ずつ使っても、合計で3,168円しかかかりません。
しかも、イオンモバイルは全国のイオン店舗で契約ができるので、サポート体制も格安SIMの中では圧倒的。UQモバイルと同等水準だと考えて良いでしょう。
プランを自分好みに契約したい人
これまでの携帯会社は、「自分でプランを選ぶ」ことが当たり前でした。
与えられたプランの中から自分に合ったものを選んで利用するため、どこかに妥協が必要になります。
だったら「プランを自分好みに作れたら」どうでしょうか?こんな夢のような「新しい時代のプラン」が、実はすでに存在しています。
ゼロからプランを作りたいなら「auのpovo」がおすすめ

出典:povo
トッピング名 | 料金 |
---|---|
データ使い放題(24時間) | 330円 |
データ追加1GB(7日間) | 390円 |
データ追加3GB(30日間) | 990円 |
データ追加20GB(30日間) | 2,700円 |
データ追加60GB(90日間) | 6,490円 |
データ追加150GB(180日間) | 12,980円 |
5分以内通話かけ放題(1カ月) | 550円 |
通話かけ放題(1カ月) | 1,650円 |
もしゼロからプランを作りたいなら、auの格安プラン「povo(ポヴォ)」がおすすめです。
povoにはプランが一切存在せず、「トッピング」と呼ばれる課金要素を必要に応じて追加していく形で利用をしていきます。そのトッピング内容は上記表の通りです。
ご覧のように、「1カ月(30日間)で3GB」というトッピングは990円で販売されており、これに課金すれば30日間、3GBを使うことができます。
同様に、1カ月で20GBや半年で150GB、さらには「24時間使い放題」というトッピングも用意されており、たった330円で1日中、インターネットが使い放題になります。これは非常に魅力的なトッピングです。
また、通話関連のトッピングも存在し、完全かけ放題で月額1,650円でトッピング可能。
このように、auのpovoは自分でプランをゼロから作っていける、新しい時代のプランです。UQ mobileよりも圧倒的に柔軟性が高いので、興味を持った方は公式サイトをチェックしてみましょう。
まとめ
UQモバイルはauのサブブランドなので、信頼性が高く料金も比較的安いなどメリットが多数ありますが、同時にデメリットも存在します。
メリットとデメリットをしっかり理解した上で契約を結び、後々後悔しないようにしましょう。UQモバイル以外にも魅力的な選択肢は存在するので、自分の希望に合わせて契約を検討してみてください。