ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドとして登場した、携帯会社のひとつです。そのため、ソフトバンクからワイモバイルへの乗り換えは、比較的スムーズに進められます。
今回は、ソフトバンクからワイモバイルへの乗り換え方法と注意点、乗り換えることによって起こりうるメリットやデメリットについて詳しく解説します。ソフトバンクユーザーで「格安SIMへの乗り換えを検討している」という方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ソフトバンクからワイモバイルへの乗り換え方法を解説!
ソフトバンクとワイモバイルはいずれも「ソフトバンク株式会社」が提供する通信サービスであるため、他社への乗り換えと比較して、スムーズな手続きが可能です。大まかな乗り換え手続き方法は以下の通り。
- 事前に必要書類を準備しておく
- ワイモバイルで申し込みを開始(WEB上・店舗)
- オプションや製品などを選択
- 契約終了
まずは、ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換える手順について、詳しく解説します。
事前に必要書類を準備しておく
ソフトバンクからワイモバイルに乗り換える場合は以下のものを準備しておいてください。
- My SoftBankのアカウント
- 支払い手続きに必要なもの
それぞれ詳しくみていきましょう。
My SoftBank のアカウント
現在、ソフトバンクのスマートフォンなどを利用されている方は、My SoftBankへの登録が可能です。
My SoftBankへの登録が済んでいない方は、以下を参考にしていただき、登録手続きを完了させておいてください。
My SoftBankへの登録が完了次第、ご契約内容(住所や氏名など)に変更はないかどうかを確認してください。万が一、変更があった場合は変更手続きが必要になります。
支払い手続きに必要なもの
ワイモバイルの携帯電話料金を支払うために必要なものを以下から準備しておいてください。
- クレジットカード
- 銀行口座
現在、ソフトバンクの携帯料金をクレジットカードで支払っていて、ワイモバイルへ乗り換え後も同じクレジットカードを利用する場合、準備は必要ありません。なお、クレジットカードを引き継ぐ場合は、機種代金の一括支払いができません。
機種代金をクレジットカードで支払う場合は、改めて支払い方法を設定していただく必要があるので注意してください。
口座振替で携帯料金の支払いを希望される方は、利用可能な銀行口座の準備をお願いいたします。振替口座の登録は以下の方法から行えるため、自分に合った方法で振替手続きを完了させてください。
- My Y!mobileから手続き
- 郵送による手続き
- 公式オンラインストアで手続き
- ワイモバイルショップで手続き(※)
詳しい手続き方法や対応家のauな金融機関は以下を参考にしてください。
ソフトバンクからの乗り換えならMNP予約番号が不要
ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換える場合は、「MNP予約番号」の取得は不要です。
MNP予約番号とは、現在使っている携帯電話をそのまま他社でも使用するために必要となる、予約番号を指します。ソフトバンクとワイモバイルは同じ携帯会社であるため、MNP予約番号の取得は必要ありません。
本来、他社へ乗り換える場合はMNP予約番号を取得しなければ、現在使っている電話番号を引き継ぐことはできません。しかし、ソフトバンクとワイモバイルは同じ会社であるため、MNP予約番号の取得は必要ありません。
なお、誤ってソフトバンクでMNP予約番号を取得してしまっても、何ら影響はないので安心してください。
インターネットから申し込みする流れ
必要書類の準備が完了次第、以下の手順に従って申し込み手続きを開始、利用を開始してください。
- 端末の動作確認・SIMカードの選択
- プラン・オプションを選択
- お客様情報を入力して申し込み
- 注意事項を確認して申し込みを完了
- 端末を受け取る
インターネットからの申し込みであれば、比較的スムーズに手続きが完了します。まずは、それぞれの手順について詳しく解説します。
端末の動作確認・SIMカードの選択
まず初めにソフトバンクで使用していた端末がワイモバイルでも、使用できるかどうかについて以下から確認をしてください。
対応機種を確認次第、申し込み画面から申し込み手続きを開始しましょう。
申し込み手続き開始後、端末に対応しているSIMカードの種類を選択します。
プラン・オプションを選択
SIMカードの選択が終了すると、ワイモバイルのプランやオプションを選択する画面に移ります。ワイモバイルのオプションは「シンプルS・M・L」の3種類しかありません。プラン3種類の主な違いは以下の通りデータ通信量です。
シンプルS | シンプルM | シンプルL |
---|---|---|
3GB(2,178円) | 15GB(3,278円) | 25GB(4,158円) |
その他細かいオプションを自分好みにカスタマイズしてください。
お客様情報を入力して申し込み
次にお客様情報の入力を求められますが、My SoftBankへのログインで入力を省略できます。
ただし、My SoftBankに登録されている情報に間違いがないかをかならず確認をしてください。万が一、間違いがある場合はMy SoftBankで変更手続きを済ませておいてください。
注意事項を確認して申し込み完了
申し込み手続きまで完了した場合、注意事項を確認してください。内容を理解して申し込みを完了すると、すべての手続きが終了します。
端末を受け取る
すべての手続きが完了すると、端末やSIMカードが登録した住所宛に届きます。その後、SIMカードを差し込むことで、ワイモバイルとして利用を開始できます。
ソフトバンクからワイモバイルへの乗り換えの場合は、MNP開通続きなど特別なことを行う必要はありません。
店舗で申し込みをする流れ
店舗で申し込みをする場合は、担当者の手続きによって進むため、申込者が何かをする必要はありません。ただし、店舗に行く際には以下のことに注意してください。
- 必要書類に要注意
- 事前予約を行う
それぞれ詳しくみていきましょう。
必要書類に要注意
ソフトバンクからワイモバイルに乗り換える際に必要となる書類は以下の通りです。
- 本人確認書類
- 振替口座もしくはクレジットカード
- 印鑑
- 通信機器(ソフトバンクで利用している端末)
ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換える場合、My SoftBankのアカウントを持っている方は本人確認書類が必要ありません。しかし、店舗に行く場合は本人確認が必要となるため、かならず本人確認書類を持参してください。
本人確認書類として認められるもの
- パスポート
- 運転免許証
- マイナンバーカード(通知カードは不可)
- 住民基本台帳カード+住所確認書類(公共料金の領収書など)
- 各種障がい者手帳
- 健康保険証+補助書類(公共料金の領収書など)
その他、印鑑や端末、携帯電話料金を支払うための銀行口座もしくはクレジットカードの持参が必要です。忘れてしまうと手続きを進められないので、注意してください。
事前予約を行う
ワイモバイルでは混雑を回避するため、来店時には原則予約を求めています。予約がない場合は、その日の手続きを断られてしまう恐れがあるので注意してください。
また、ソフトバンクからワイモバイルへの乗り換えを検討されている方は、「ワイモバイルの店舗」あるいは「ワイモバイル取扱店舗」に行かなければいけません。
ソフトバンクの店舗ではワイモバイルを取り扱っていない恐れもあるため、かならず事前に確認および予約をしてからいきましょう。
ワイモバイル店舗および予約はこちらから
ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換える際のよくあるQ&A
ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換える場合、他社乗り換えと比較して手続きが簡単です。その理由は、ソフトバンクもワイモバイルも同じ会社の通信サービスであるためです。そのため、乗り換えのタイミングで以下のような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
- 本人確認書類の提出は必要ない?
- MNP予約番号の取得は不要?
次に、ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換える際のよくある質問についても詳しく解説します。
本人確認書類の提出は必要ない?
ワイモバイルオンラインストアから申し込みをされる場合、My SoftBankへの登録をされていることを前提として、本人確認書類は必要ありません。なぜなら、ソフトバンク側で本人確認は済んでいるため、改めて本人確認を行う必要がないためです。
ただし、店舗で乗り換え手続きを行う場合は、本人確認を行う必要があるため、本人確認書類の持参が必要になります。忘れずに本人確認書類を持参して店舗へ行ってください。
MNP予約番号の取得は不要?
ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換える場合は、MNP予約番号の取得は必要ありません。
本来、電話番号をそのままで他社に乗り換える場合は、MNP予約番号の発行が必要です。しかし、ソフトバンクとワイモバイルは同会社であるため、MNP番号予約を取得しなくても良いです。
誤って予約番号を取得してしまったとしても、そのまま放置しておけば問題ありません。MNP予約番号の取得後14日経過した時点で、利用できなくなるので安心してください。
ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換える際の注意点
ソフトバンクからワイモバイルに乗り換える際には、以下のことに注意してください。
- 端末の動作確認は事前に行っておくことが大切
- ソフトバンクを解約しても残債は支払い続けることになる
- 電話番号が変わらなければPayPayの引き継ぎが可能
次に、ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換える際の注意事項について詳しく解説します。
端末の動作確認は事前に行っておくことが大切
ソフトバンクやその他携帯会社で使用していた端末をワイモバイルで使用する場合、かならず動作確認を行ってください。
ワイモバイル端末の動作確認方法はこちら
たとえば、現在iPhone13を使用されている方は、「iPhone13」と入力することで利用可否を確認できます。
確認をしないままワイモバイルで契約手続きを進めてしまうと、ワイモバイルとして利用できません。その結果、新しい端末を購入しなければいけなくなる恐れがあるため、かならず事前に確認されることをおすすめします。
ソフトバンクを解約しても残債は支払い続けることになる
ソフトバンクと携帯契約を解約しても、端末の残債がある場合はかならず支払いを継続しなければいけません。
万が一、端末の利用料金未払いが発生した場合は、個人信用情報機関に延滞情報が掲載されてしまいます。その結果、ローン契約などに影響が出る恐れもあるので注意してください。
なお、ソフトバンクで契約した端末はソフトバンクから請求が届きます。一方で、携帯電話料金はワイモバイルから請求が届くので注意してください。
電話番号が変わらなければPayPayの引き継ぎが可能
ソフトバンクからワイモバイルへの乗り換えを検討されている方の中には「乗り換えるとPayPayはどうなるのだろうか?」と思われている方もいるでしょう。
しかし、電話番号さえ変わらなければ、そのままPayPayを引き継げるので安心してください。
また、ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換えた場合、PayPayボーナスを付与されるキャンペーンを行っている場合があります。今までPayPayを利用されていなかった方も、ワイモバイルへの乗り換えをきっかけにPayPayを始めてみても良いでしょう。
ソフトバンクからワイモバイルに乗り換えるメリット・デメリット
ソフトバンクもワイモバイルも「ソフトバンク株式会社」が提供する通信サービスのひとつです。そのため「ソフトバンクからワイモバイルに乗り換えるメリットはあるのだろうか?」と思われている方も多いでしょう。
ソフトバンクからワイモバイルへの乗り換えイメージとしては、同じ携帯会社ないでプランを変更するのに近いです。そのため、メリットやデメリットはあるのだろうか?と考えている方も少なくはないでしょう。
次に、ソフトバンクからワイモバイルに乗り換えるメリットやデメリットについて、以下の通り解説します。
【メリット】
- 月額基本料金を抑えられる可能性がある
- ソフトバンクと同じ通信回線を利用できる
- 自動でSIMロック解除が可能
- 違約金や事務手数料が発生しない
【デメリット】
- データ無制限プランがない
- 格安SIMの中では比較的高い
最後に、ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換えるメリットとデメリットについてもみていきましょう。
メリット1:月額基本料金を抑えられる可能性がある
ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換えることで、月額基本料金を大幅に抑えられる可能性があります。
たとえば、ソフトバンクの基本的な料金プランに加入した場合の月額基本料金は、「8,648円」です。ただこの料金は、端末料金1,410円が含まれており、ネット割や家族割を無しにした場合であるため、利用状況によってはさらに料金を安くできる可能性があります。
一方のワイモバイルの料金は利用データ量に応じて以下の通りになります。
シンプルS | シンプルM | シンプルL |
---|---|---|
3GB(2,178円) | 15GB(3,278円) | 25GB(4,158円) |
毎月利用できるデータ量に制限はありますが、月額基本料金は非常に安くできる可能性があります。また、その他割引などを適用することで、さらにお得になるためワイモバイルは利用状況によってとてもお得になるでしょう。
メリット2:ソフトバンクと同じ通信回線を利用できる
ワイモバイルは携帯キャリアであるソフトバンクと同じ回線を利用できるため、通信速度でストレスを感じることが少ないでしょう。
ワイモバイル以外の格安SIMも楽天モバイルを除いて、大手キャリアの通信回線を利用しています。しかし、その他の格安SIMはキャリアの通信回線を借りているため、混雑状況や使用している場所によっては通信速度が著しく低下する恐れがあります。
一方でワイモバイルは、常にソフトバンクの安定した電波を利用できるため、安定的な速度を保つことが可能です。
メリット3:自動でSIMロック解除が可能
ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換える場合は、自分自身でSIMロック解除を行う必要がありません。
ソフトバンクから他社、あるいは他社からワイモバイルへ乗り換える場合であって、前に使っていたスマートフォンを利用する場合は、かならずSIMロックの解除が必要になります。
さらに、SIMロックを解除するためにはさまざまな条件をクリアする必要があり、思うように手続きが進まないこともあるでしょう。その点、ソフトバンクとワイモバイルは同じ会社で相性が良く、他者に乗り換えを検討するときよりも融通が効きます。
現在ソフトバンクの携帯電話を利用されている方で、「どこの格安SIMに乗り換えるか決めていない」という方は、ワイモバイルへの乗り換えを検討されてみてはどうでしょうか。
メリット4:違約金や事務手数料が発生しない
ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換えをする場合は、解約違約金や契約事務手数料が発生しません。
そもそもソフトバンクでは2022年2月1日以降は契約解除料金の請求を行っていません。そのため、ソフトバンクからワイモバイル以外の他社に乗り換える場合でも、契約解除料金はかからず「ソフトバンクからワイモバイルに乗り換えるメリット」とは言えないでしょう。
しかし、ソフトバンクからワイモバイルもしくはワイモバイルからソフトバンクへ乗り換える場合、かならず発生する契約事務手数料とMNP転出手数料が発生しません。
各3,300円が発生するため、ソフトバンクとワイモバイルの間であれば、余分な料金を抑えることができるでしょう。他社同士の場合はかならず発生する手数料であるため、ワイモバイルに乗り換えるからこそ得られるメリットです。
デメリット1:データ無制限プランがない
ワイモバイルへ乗り換える最大のデメリットが「データ無制限プランがない」という点です。
ソフトバンクでは「メリハリ無制限」というプランのもとで、データ無制限プランが用意されていました。ところが、ワイモバイルの場合は最大でも25GBまでのプランしかないため、データ通信量を多く使いたい方にとってはデメリットになるでしょう。
現在のプランや毎月使用するデータ通信量を考慮した上で、本当に25GB以内で足りるのか?について考えておくことが大切です。もしも、不足した場合は0.5GBを購入するごとに550円の料金が発生します。
仮に5GB不足した場合は、5,500円かかる計算です。そうなると、ソフトバンクのメリハリプランの方がお得になるので注意してください。
デメリット2:格安SIMの中では比較的高い
ワイモバイルは他社格安SIMと比較すると、高い傾向です。そもそもワイモバイルの月額基本料金は以下の通りです。
シンプルS | シンプルM | シンプルL |
---|---|---|
3GB(2,178円) | 15GB(3,278円) | 25GB(4,158円) |
その他格安SIMの月額基本料金は以下の通りです。
楽天モバイル

出典:プラン – 楽天モバイル
たとえば、ワイモバイル同様に15GB以下しか使用しなかった場合は、2,178円で済みます。ワイモバイルと比較すると1,000円以上の差が開くことになります。
UQモバイル
出典:UQモバイル
大手キャリアauのサブブランドであるUQモバイルと比較しても、数百円程度の差が発生します。
上記の通り、他社の格安SIMと比較すると、ワイモバイルの月額料金は高めに設定されています。ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換えることによって、多くのメリットが発生するため、「数百円なら許容範囲内」と思えるならば乗り換えを検討して良いでしょう。
まとめ
今回は、ソフトバンクからワイモバイルへの乗り換え方法と注意点やメリットデメリットについて、お伝えしました。
ソフトバンクとワイモバイルはどちらも「ソフトバンク株式会社」が提供している通信サービスであることから、他社に乗り換える場合と比較しても簡単に手続きが完了します。また、各種事務手数料なども発生しないため、ソフトバンクを使っている方で「格安SIMへの乗り換えを検討している」という方にとって、メリットは大きいでしょう。
ただ、他社の格安SIMやサブブランドと比較すると、ワイモバイルの月額基本料金は高めに設定されています。
また、データ通信量にも制限があるため 「できるだけ安く」「できるだけ多くの通信量が欲しい」といった方にはあまり向きません。
今回紹介した内容を参考にしていただきながら、ワイモバイルへの乗り換えを検討されてみてはどうでしょうか。