格安スマホ、格安SIMとして人気度の高い楽天モバイルとUQモバイルですが、「結局どちらが良いのだろう」とか「どちらがお得なのだろうか?」と悩まれている方は多いのではないでしょうか。
どちらも格安スマホという括りでは同じですが、独自のサービスや独自のキャンペーンなどを行っています。
そこで今回は、携帯キャリアを決める際に重要視する9つの項目別に、楽天モバイルとUQモバイルを徹底的に比較してみました。「どちらの携帯キャリアで契約しよう?」と悩まれている方は、本記事でお伝えしている比較情報を参考にしてください。
楽天モバイルとUQモバイルを9項目で徹底比較
格安スマホとして人気が高い楽天モバイルとUQモバイルは、どちらがおすすめなのだろうか?2社を比較したとき、どのような違いがあるのだろうか?と悩まれている方は多いでしょう。
まずは、楽天モバイルとUQモバイル2社を下記項目で比較します。
- 顧客満足度
- 回線契約数で比較
- 月額利用料金で比較
- 利用可能プランの選択肢で比較
- 通信速度で比較
- 契約期間の縛りで比較
- サポート体制で比較
- 実店舗数で比較
- キャンペーン・割引で比較
比較項目楽天モバイルUQモバイル
顧客満足度で比較 | 2022年3月MNO総合満足度1位(MMD研究所) | J.D. パワー2021年 携帯電話サービス顧客満足度調査 1位 |
---|---|---|
回線契約数で比較 | 約450万件 (2021年末時点) | 約358万件 (2020年四半期時点) |
月額利用料金で比較 | 最安0円 | 最安990円(税込) |
利用可能プランの選択肢で比較 | 1種類 | 3種類 |
通信速度で比較 | 平均20Mbps〜40Mbps | 平均20Mbps〜40Mbps |
契約期間の縛りで比較 | 解約違約金なし | 解約違約金なし(旧プランはあり) |
サポート体制で比較 | 24時間問い合わせが可能 オペレーターは9時〜20時で対応 | 24時間問い合わせが可能 オペレーターは9時〜21時で対応 ロボット(AI)やオペレーターによるチャット問い合わせに対応 |
実店舗数で比較 | 1001店舗(2022年3月8日時点) | 2300店舗以上 |
キャンペーン・割引で比較 | 割引なし | 割引あり |
携帯キャリアを選択するうえで重視する点をまとめました。これから、楽天モバイルやUQモバイルへの乗り換えを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
顧客満足度で比較
2021年の顧客満足度は、楽天モバイルとUQモバイルは異なる調査方法にて、いずれも「1位」という評価を得ています。
中でも楽天モバイルは、MMD研究所の2022年3月MNO満足度調査で総合満足度1位を獲得しています。
一方のUQモバイルは、「J.D. パワー2021年 携帯電話サービス顧客満足度調査 (SM) <バリューキャリア部門>」で「1位」を獲得しています(対象携帯キャリアは以下の通り)。
- UQモバイル
- 楽天モバイル
- Y!mobile
参考:J.D. パワー2021年 携帯電話サービス顧客満足度調査
J.D. パワー2021年 携帯電話サービス顧客満足度調査では、2位の楽天モバイルと27ポイントの差をつけて、1位を獲得しています。
どちらのランキングも調査方法や比較対象が異なるため、楽天モバイルとUQモバイルを比較して優劣をつけることはできません。しかし、いずれも顧客満足度が非常に高く、その他キャリアと比較しても選ばれていることがわかります。
【顧客満足度の比較結果】
楽天モバイルもUQモバイルも顧客満足度は高く、異なるランキングでいずれも1位を獲得しています。よって、顧客満足度の比較では、優劣をつけるのが難しいでしょう。
回線契約者数で比較
楽天モバイルの回線契約者数は、2021年時点で約450万件です。一方のUQモバイル回線契約者数は、公表されている2020年4半期時点で約358万件です。比較時期が異なるため、正しい差ではありませんが回線契約者数は楽天モバイルの方が多いと言えるでしょう。
また、契約者数推移を見ても、楽天モバイルのほうが比較的多い傾向です。楽天グループCEOである三木谷 浩史氏は、将来的な契約数は1500万〜2000万程度になると見込んでいます。
一方のUQモバイルはKDDIに統合され、MVNOのサブブランド化したことにより、契約者数は横ばいから減少傾向です。
なお、契約者一人当たりが契約可能な回線件数は、楽天モバイル・UQモバイルいずれも5回線までであり、大きな差はありません。
【回線契約者数の比較結果】
回線契約者数は楽天モバイルのほうが多い結果となりました。契約者推移を見ても、楽天モバイルのほうが多い結果となりましたが、携帯キャリアとしての売り出し方の差によるものとも言えるでしょう。
なお、契約可能な回線契約数は、楽天モバイルとUQモバイルいずれも5回線で差はありません。
月額利用料金で比較

出典:プラン – 楽天モバイル
楽天モバイルの最低料金は、3GBまでで1,078円ですが、一方のUQモバイルの最低料金は同じく3GBまでで可能な限り安く利用すれば990円。。
ただし、UQモバイルの最安値は自宅セット割を適用した場合の価格となります。自宅セット割は、電気か自宅のインターネットをau系列で契約すると受けられる割引なので、適用されるハードルは少し高めです。
もし、この自宅セット割を適用しない場合は、正規料金の「1,628円」となるため、料金は楽天モバイルの方が低く抑えられます。
よって、楽天モバイルとUQモバイルのどちらがお得になるかについては、利用者の状況によって異なると考えて良いでしょう。
【利用料金の比較結果】
最低料金で比較した場合、楽天モバイルが3GBで1,078円でありUQモバイルが990円であるため、UQモバイルのほうが88円お得です。一方で、自宅セット割を適用しない場合は、UQモバイルが1,628円まで跳ね上がるため、楽天モバイルの方がお得になります。
しかし、この比較はあくまで「3GB以内」です。3GBを超えるとどのようになるのでしょうか?
楽天モバイルの場合は、3GB以上を使うと自動的に「3GB〜20GB」の料金帯に移行し、お値段は2,178円です。3GBから一気に20GBまで飛躍してしまうので、この点をムダに感じる方もいると思いますし、逆に「20GBも使えるのか」とメリットに感じる方もいるでしょう。
一方、UQモバイルで3GB以上使う場合、容量の大きなプランに変更する必要があります。
15GBのプランは2,728円、自宅セット割適用で2,090円まで下がりますが、楽天モバイルが20GBで2,178円で利用できることを考えると、「3GB以上は楽天モバイルの圧勝」と言えるでしょう。
まとめると、3GB以下の少ないデータ量の場合、電気やインターネット回線をau系列で揃えられれば「88円」UQモバイルの方がお得ですが、3GB以上になると楽天モバイルが圧倒的にお得です。
総合的に見れば、利用料金で比較すると「楽天モバイル」の方が優れていると言えるでしょう。
利用可能プランの選択肢で比較
楽天モバイルの基本的な利用可能プランは、「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」のひとつのみです。

出典:プラン – 楽天モバイル
一方のUQモバイルは、「くりこしプランS・M・L」の3種類です。
出典:UQモバイル
楽天モバイルは、通信容量をプランによって変更せず、その月に利用した分のみを請求することでシンプルプランひとつにまとめられています。一方のUQモバイルは、自分の利用状況に合わせて選択できるよう、3つのプランを用意しています。
「その月によって利用する通信容量が異なる」といった方は、楽天モバイルのプランが良いでしょう。一方で、「毎月ある程度決まった通信容量を使いたい」といった方は、UQモバイルがおすすめです。
また、楽天モバイルでは「通信容量があまる」といったことが発生しません。そのため、通信容量の繰越ができない点に注意してください。
UQモバイルは、毎月決まった通信容量があるため当月に利用しなかった分は、翌月以降に繰越が可能です。
【利用可能プラン選択肢の比較結果】
楽天モバイルはひとつのプランのみでシンプルにまとまっているのが魅力です。一方のUQモバイルは、利用者の状況に合わせて選択できるよう、3つのプランが用意されています。
通信速度で比較
楽天モバイルの通信速度は平均20Mbps〜40Mbpsです。一方のUQモバイルも平均20Mbps〜40Mbpsと、平均速度に差はありません。
一般的に、ストレスなく動画を視聴できるスピードが10Mbps〜30Mbps程度と言われているため、楽天モバイルとUQモバイルいずれも通信速度の問題はないでしょう。
また、楽天モバイルとUQモバイルそれぞれが利用している回線が異なります。
楽天モバイルは独自の回線である「楽天回線」に加えて、パートナー回線として大手携帯キャリア「au」の回線も利用できます。基本的には楽天回線をメインとして利用可能ですが、エリア外のところについてはau回線を利用します。
その点、注意しなければいけないのは、パートナー回線の通信容量には利用可能制限がある点です。
楽天モバイルは「独自の回線は2,980円で使い放題」と謳っていますが、パートナー回線の利用は制限されています。そのため、楽天回線以外のところに住まわれている方や、頻繁に行かれる方は、通信速度が著しく低下する恐れがあります。
楽天回線のエリアカバー率は96%(2022年4月時点)を超えているため、大きな問題はないでしょう。
一方のUQモバイルは、大手携帯キャリア「au」の回線を利用しているため、auとまったく同じエリアで利用できます。
auは大手携帯キャリアでもあるため、通信可能エリアは約99.9%です。そのため、回線エリアで比較すると、UQモバイルが優れていると言えるでしょう。
【通信速度の比較結果】
楽天モバイルもUQモバイルも通信速度は、平均20Mbps〜40Mbpsであるため大きな差はありません。
ただし、利用している回線エリアで楽天回線は96%であるのに対し、UQモバイルはau回線であるため99.9%という結果になりました。
楽天モバイルも回線エリア外では、パートナー回線を利用するため、実際に影響が出ることは少ないでしょう。しかし、パートナー回線の利用には制限があるため、通信エリアで比較するとUQモバイルのほうが良いという結果になりました。
契約期間の縛りで比較
携帯会社と通信契約を締結すると「契約後2年以内に解約をする場合は、違約金が発生する」などと言われた経験がある方は多いでしょう。
しかし、楽天モバイルとUQモバイルはいずれも、解約時の違約金が発生しません。自分の好きなタイミングで契約や解約ができるため、乗り換えもスムーズに行えるでしょう。
ただし、UQモバイルの旧プランで契約をしていた場合は、タイミング次第で解約違約金が発生するが発生する恐れがあるため注意しなければいけません。
現在販売されている新プランでは、すべて解約違約金は発生しないため、これから乗り換えを検討されている方は、安心して利用してください。
【解約違約金の比較結果】
楽天モバイル、UQモバイルはいずれも解約違約金は発生しません。
ただし、UQモバイルの旧プランのみ解約違約金が発生するので注意してください。
サポート体制で比較
楽天モバイル、UQモバイルはいずれも充実したサポート体制が魅力的です。
楽天モバイルはWEB上から24時間お問い合わせが可能であり、さらに電話による問い合わせにも対応しています。相談内容によって受付時間帯や電話番号が変わる点に注意が必要です。
自動音声により対応可能となる問い合わせは、基本的に24時間対応しています。オペレーターとの通話が必要な場合は、9時〜20時の間で対応可能です。また、一部の通話では料金が有料となりますのでその点も注意してください。
一方で、UQモバイルは2WEB上から24時間問い合わせが可能であり、電話による問い合わせも可能です。ペレーター対応可能時間は9時〜21時(年中無休)であるため、お急ぎの方は電話による相談を検討してください。
また、UQモバイルはロボット(AI)やオペレーターとのチャット問い合わせにも対応しています。簡単な相談ならロボットに相談をしてみましょう。それでも解決できなかった場合は、オペレーターにつなげてもらうことで相談できます。
【サポート体制の比較結果】
楽天モバイルもUQモバイルもサポート体制は充実しています。WEB上から24時間相談が可能である上に、早朝から夜までオペレーターに相談ができるため、万が一のことがあっても安心です。
ただ、楽天モバイルとUQモバイル2社を比較した場合、UQモバイルはロボットやチャットによる問い合わせが可能であるため、「サポート体制が充実している」と判断できます。
実店舗数で比較
楽天モバイルの実店舗数は「1001店舗(2022年3月8日時点)」です。一方でUQモバイルの実店舗数は「2300店舗以上」です。
楽天モバイルは独自のブランドとして展開している一方で、UQモバイルは独自の店舗に加えて、大手携帯キャリアであるauでもUQモバイルの取り扱いが可能になったことがとても大きいでしょう。
現在は、WEB上からさまざまな手続きを進められるため、店舗にこだわる方が少ないかもしれません。しかし、契約に関するトラブルや携帯電話のトラブル、その他使い方など「詳しい人のサポートを受けたい」と考える方は少なくありません。そういった際に、「近くに店舗がある」ということはとても強みになるでしょう。
楽天モバイルも今後店舗展開していくとのことですが、UQモバイルとは大きな差をつけられてしまう結果となりました。
なお、楽天モバイルおよびUQモバイル店舗で行っている主なサポートは以下の通りです。
サポート内容 | 楽天モバイル | UQmobairu |
---|---|---|
新規/NMP乗り換え | ◯ | ◯ |
契約内容の追加/変更/確認 | ◯ | ◯ |
各種変更手続き | ◯ | ◯ |
製品の故障受付 | 楽天モバイル製品に限って対応 | UQモバイル製品のみ対応 |
製品やアプリの使い方 | ◯ 550円(税込) | ◯ 月額649円(税込) |
データ移行サポート | ◯ 1,100円〜2,200円(税込)/回 | ◯ 月額649円(税込) |
なお、楽天モバイルとUQモバイルへの実店舗へ行く際には、事前に予約を済ませてから行かれることをおすすめします。
予約なしで行かれると、混雑状況や予約状況によって待ち時間が発生する恐れがあります。また、即日対応してもらえない恐れもあるため注意しなければいけません。
WEB上や電話にてあらかじめ予約を済ませておくことで、スムーズな対応が可能です。ぜひ、事前予約を活用してください。
【実店舗数の比較結果】
実店舗数は楽天モバイルが1001店舗であるのに対し、UQモバイルは2300店舗以上と、倍以上の結果になりました。
なお、店舗で対応可能なサービス内容に大差はありません。
キャンペーン・割引で比較
楽天モバイルは、新規契約時や契約中など、さまざまな方を対象にキャンペーンを行っています。一方のUQモバイルは、一部の方を対象としたキャンペーンを行っています。
キャンペーンの数や対象者で比較すると、楽天モバイルのほうが多い印象です。
割引で比較した場合、楽天モバイルに割引はありません。たとえば「家族割」や「学生割」、「ネット割」などさまざまな割引サービスを提供しているキャリアもありますが、楽天モバイルは一切ありません。
逆にいうと、ひとつのプランのみであるためシンプルでとてもわかりやすい、といったメリットがあります。
一方で、UQモバイルは以下のような割引サービスを提供しています。
自宅セット割り | 毎月638円〜858円割引(※1) |
---|---|
UQ応援割り | 増量オプションⅡの月額料金(550円 税込)を、適用月から最大13ヵ月間無料 |
※1自宅セット割りを利用するためには、au電気もしくはインターネット回線の契約が必要です。
【キャンペーン・割引で比較の結果】
キャンペーンで比較した結果、楽天モバイルのほうが対象者は広く、キャンペーンの数も多いです。一方のUQモバイルは、一部の対象者に対してキャンペーンを行っています。キャンペーンのみで比較した場合は、楽天モバイルのほうが有利となるでしょう。
しかし、月額利用料金の割引で比較した場合は、UQモバイルのほうが有利です。応援割りや自宅セット割りを利用することで、月額利用料金を1,000円以上抑えられます。
楽天モバイルのメリット・デメリット
楽天モバイルとUQモバイルを9つの項目で比較してみましたが、「どちらも魅力的だな…」と感じている方も多いのではないでしょうか。そこで次に、それぞれのキャリア別に、メリットとデメリットについて以下の通り詳しくお伝えします。
【楽天モバイルのメリット】
- 料金プランがシンプルでわかりやすい
- 楽天ポイントが貯まる・使える
- データ量無制限&テザリングが無料
- 独自アプリで国内通話がかけ放題
【デメリット】
- 通信が不安定
次に、楽天モバイルを使用するメリット・デメリットについて詳しくお伝えします。「どちらのキャリアでスマートフォンを契約しよう…」と悩まれている方は、これからお伝えするメリット・デメリットをぜひ参考にしてください。
メリット1:料金プランがシンプルでわかりやすい
楽天モバイルの料金プランはひとつのみです。

出典:プラン – 楽天モバイル
楽天モバイル使用者の利用料に応じて月額基本料金が変わるプランのため、「毎月どのくらい使うだろうか?」などと悩む必要がありません。
通信容量によって複数のプランが準備されていると、「自分は毎月このくらい使うから…」などと考えて契約をするでしょう。しかし、実際に使用する通信利用料は、その月によって異なる、という方もいるのではないでしょうか。
「YouTubeをたくさん見るから多ければ多いほうが良いな…」と考えていても、自宅にWi-Fiを設置した場合は通信容量は少なくて良いです。そういった際、「プランを変更しなければいけない…」と考えるでしょう。
しかし、楽天モバイルの場合は、毎月の通信利用料に応じて基本彫金は変化するため、使いすぎた月は基本料金が少し高くなる。反対に、あまり使わなかった月は、基本料金が安く抑えられるといった効果があります。
自分の利用状況変化によって、プランを変更する必要がない点は、楽天モバイル最大のメリットと言えるでしょう。「毎月使用する通信量にムラがある」「メリハリをつけて利用したい」と考えている方は、楽天モバイルの利用が向いているかもしれません。
メリット2:楽天ポイントが貯まる・使える
楽天モバイル2つ目のメリットは「楽天ポイントが貯まる・使える」という点です。楽天グループのサービスを利用されている方からすると、メリットになりうるでしょう。
【楽天ポイントが貯まるサービス一覧】
- 楽天モバイルの利用料金支払い
- 楽天ペイを利用する
- 楽天カードを利用する
- 楽天ポイントカードを利用する
- 楽天市場を利用する
- 楽天銀行を利用する
- 楽天ひかりを契約する
- 楽天証券を利用する
楽天グループは楽天モバイルといったモバイル事業のみならず、銀行や証券電子マネー、インターネットサービスなど幅広く行っています。そういったサービスを利用した際にポイントが貯まる「楽天ポイント」が大変魅力的です。
楽天モバイルの利用でも楽天ポイントが貯まり、貯まったポイントは携帯料金の支払いや楽天ポイントが利用できる店舗でのお買い物(1ポイント1円)で利用ができます。
携帯電話や普段の買い物など、固定費を楽天グループに変更するだけでボーナスのようにポイントが貯まり続けます。また、楽天モバイルの利用料金を楽天カードや楽天銀行で支払うことで、ポイントが2重に貯まります。
効率よくポイントを貯めることで、実質的に携帯電話料金を0にできるかもしれません。楽天を利用する機会が多い方や、楽天カード、楽天銀行を持たれている方はとくにメリットが多いキャリアと言えるでしょう。
メリット3:データ量無制限&テザリングが無料
楽天モバイルはひとつの料金プランの中で、データ量が一定を超えた場合、同金額で使い放題になります。
最大3,278円(税込)でデータ通信量が使い放題になるため、自宅にWi-Fiがない方や自宅以外の場所で携帯電話を利用する機会が多い方にメリットが多いです。
また、テザリング利用料金が無料なのも楽天モバイルの魅力です。UQモバイルやdocomoのテザリング手数料も無料ですが、auやSoftbankは月額550円(税込)の手数料が発生します。そのため、楽天モバイルの魅力は大きいと言えるでしょう。
ただし、楽天モバイルは「通信料使い放題」といっても、使い放題になる回線は楽天回線のみです。パートナー回線は上限が定められているため、利用状況によっては大きなメリットにはなりません。
詳しくは後述しますが、楽天回線の通信環境はあまり良いとは言えません。どちらかというと不評が多く、「デメリット」と感じている方が多い点の注意しなければいけません。
とはいえ、地下などを避けて、楽天回線のエリア内で混雑状況が著しくなければ、さほど気になる必要はないでしょう。楽天回線とはいえ、無料でテザリングが利用できる上に月額3,278円(税込)で通信量が無制限になるのは非常に魅力的です。
今後、楽天回線のエリアも拡大していくとのことであるため、期待しておいて良いでしょう。
メリット4:独自アプリで国内通話がかけ放題
楽天モバイルでは、独自アプリである「Rakuten Link」を利用することで国内通話がかけ放題になります。
Rakuten Linkは、無料通話アプリ「LINE」に似たサービスとなっていますが、異なる特徴が以下の通り2つあります。
- Rakuten Linkを使っていない人にも電話をかけられる
- データ低速時でも問題なく利用が可能
無料通話アプリであるLINEの場合は、相手もLINEをインストールしている必要があります。また、データ低速中の通話は、声が聞き取りにくい、途切れにくいといったデメリットがあります。
一方で、楽天モバイルのRakuten Linkは、相手がアプリをインストールしていなくても利用が可能です。さらに、データ低速時でも問題なく利用できるのがメリットです。
なお、Rakuten Linkを入れておくことで、通話以外にもメッセージのやり取りや楽天ペイによるスマホ決済なども利用できるため、メリットの多いサービスです。楽天モバイルの携帯を購入した際には、ぜひRakuten Linkをインストールしてください。
デメリット1:通信が不安定
楽天モバイルを利用するデメリットは「通信が不安定」という点です。
何度もお伝えしている通り、楽天は独自の回線でサービスを提供しています。そのため、大手キャリアと比較してしまうと「不安定」と感じてしまうのは仕方のないことでしょう。
また、楽天モバイルはパートナー回線としてauの回線を利用する場合があります。パートナー回線は毎月利用できる上限額が定められているため、エリアなどによっては「常に通信速度が遅い…」といった事態に陥る可能性も考えられます。
楽天モバイルを利用しているユーザーが感じる、通信量の不安定さについて以下の通りまとめてみました。
- エリアが不十分
- 1日10GBを超えると遅くなる
- パートナー回線は使い放題の対象外
次に、楽天モバイルのデメリットについて詳しくお伝えします。楽天モバイルへの乗り換えを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
エリアが不十分
楽天モバイルのエリアは2022年2月時点で96%です。
出典:楽天モバイル
一般的に、都市圏と呼ばれる地域はカバーされていますが、地方のカバー率はとても低いのが現状です。今後、さらに拡大していく予定ですが、現状、楽天回線のみで十分に利用できるか?というと難しいでしょう。
ただ、楽天回線がカバーされている地域ならば、特別問題はありません。
問題があるのはカバー外に住まわれている方や、出張が多い方、地方に出かけることが多い方です。携帯電話は常に持ち歩き、連絡ツールとして重宝されているものであるため、いざというときに使えないのはデメリットになり得るでしょう。
何度もお伝えしている通り、楽天モバイルのパートナー回線の利用は制限があります。そのため、「使いたいときに使えない」といった事態になる恐れは十分に考えられます。
上記画像を見ても楽天回線が利用できる範囲は非常に少なく、大半がパートナー回線です。
北海道札幌市周辺を見ても、札幌市内近郊はエリア対象内ですが、少し外れるとエリア外になってしまいます。
UQモバイルはauの回線を利用しているため、カバー率は99.9%です。比較をすると、やはり楽天モバイルが劣っているように見えてしまうのは仕方がありません。パートナー回線の利用が制限されていることや、通信可能エリアを見ると相当なデメリットになり得るでしょう。
1日10GBを超えると遅くなる
楽天モバイルは「楽天回線なら使い放題」と謳っていますが、1日に10GB以上利用した場合は通信が制限されてしまいます。前までは制限された場合の通信速度は1Mbpsでしたが、3Mbpsまで緩和された点はメリットと言えるでしょう。
ちなみに、10GBの通信量でできることは以下の通りです。
YouTube | 18.5時間 |
---|---|
LINE通話 | 550時間 |
また、ストレスなく動画視聴やラインのメッセージやり取り、通話ができる通信速度は10Mbps程度です。そのため、低速モードになってしまうと、速度が遅くてストレスを感じてしまうかもしれません。
とはいえ、楽天モバイルの通信制限は、翌日には改善されます。また、1日に10GBを利用される方はそう多くないでしょう。テザリングなどを利用したにせよ、10GBを超えるのは相当な利用量です。
そのため、楽天モバイルの10GB制限はさほど大きなデメリットにはならないのではないでしょうか。
パートナー回線は使い放題の対象外
楽天モバイルは独自の楽天回線に加えて、auをパートナー回線として利用できるようになっています。しかし、パートナー回線は楽天モバイルの使い放題対象にならないため、注意が必要です。
パートナー回線で利用できるデータ量は毎月5GBまでです。このデータ量を超えてしまうと、最大1Mbpsでしか利用できないため、動画視聴などをする際は影響が出始めるでしょう。
先ほどもお伝えした通り、楽天回線の通信可能エリアはまだ発展途上で満足のできるものではありません。お住まいの地域や、出かけることが多い方にとっては非常にデメリットになり得ます。
とくに、通信スピードが多いとストレスを感じてしまう方が多いでしょう。「使い放題だから」といってそのままにしていると、「使い勝手が悪い」と感じてしまうことがあるので注意してください。
UQモバイルのメリット・デメリット
楽天モバイルのメリットやデメリットについてお伝えしました。楽天モバイルはメリットが多くある反面「通信に不安を感じるな…」と思われている方も多いのではないでしょうか。
その点、UQモバイルは通信の安定性が魅力的であると言えます。UQモバイルは独自の回線を持たずに、auの回線を利用しているため、楽天モバイルと比較すると、圧倒的有利になり得るでしょう。
それでは次に、UQモバイルのメリットとデメリットについて、以下の通り解説します。
【UQモバイルのメリット】
- 通信速度が安定的
- データ繰越が可能
- 節約モードが魅力的
【UQモバイルのデメリット】
- 旧プランは解約違約金が発生する
- 最新機種の取り扱いがない
結局、楽天モバイルとUQモバイルどちらが良いのだろうか?と悩まれている方も多いはずです。次に、UQモバイルのメリットやデメリットについて解説するので、どちらのキャリアを選択するのか。ぜひ参考にしてください。
メリット1:通信速度が安定的
UQモバイル一番の魅力、メリットは「通信速度の安定性」です。楽天モバイルと比較してしまうと、圧倒的な差があるでしょう。というのも、UQモバイルはauの回線を利用しているため、エリアカバー率が99.9%と非常に広いです。
楽天モバイルと比較しても圧倒的に広く、安定性も抜群であること分かります。
ただ、楽天モバイルと大きく異なる点は「通信用量に上限があること」です。UQモバイルは最大で25GBまでのプランを選択できますが、「もっと使いたい」という方は月額料金がさらに加算されてしまいます。
仮に、1カ月で50GB利用する場合は、追加で25GB購入しなければいけないため、携帯基本料金が数万円を超えることになります。そのため、多くの通信量を求められている方は、楽天モバイルのほうが良いかもしれません。
通信の安定性を優先するのか、通信量を優先させるのかによって、どちらのキャリアを選択するか決定しても良いでしょう。
メリット2:データ繰越が可能
UQモバイルは毎月利用できるデータ量が決められています。そのため、使用しなかった分は翌月以降に繰り越すことができます。
楽天モバイルもパートナー回線のデータ量は毎月5GBまでと決められていますが、使わなかった分の繰越はできません。そのため、楽天モバイルと比較すると、UQモバイルのほうがメリットは大きいと言えるでしょう。
とくにUQモバイルは、3つの種類から自分に合ったプランを選択できるのが魅力です。
楽天モバイルは毎月のデータ使用量に応じて月額基本料金が変化します。一方のUQモバイルは「このくらい使うだろう」という予想で契約を締結します。仮に使わなかった分は、翌月以降に利用できるため、無駄になることはありません。
また、あらかじめ決められたデータ容量を使いきてしまっても、1Mbpsの速度は保たれるので、大手携帯キャリアよりも断然良いです。
メリット3:節約モードが魅力的
UQモバイルでは、いずれのプランでも「節約モード」が標準的についています。節約モードを利用することによって、通信量を消費することなく、ネットを利用できるサービスです。
節約モードを利用すれば、SNSはもちろんのこと動画サービスや音楽のストリーミング再生も可能です。
「では、データ量を使う機会はないのではないか?」と思われた方も多いでしょう。答えは「その通り」です。わざわざデータ通信量の多いプランに加入して、毎月高い月額基本料を支払う必要はありません。
しかし、注意しなければいけないのは、節約モードの通信速度が遅いということです。通常のデータ使用量は平均20Mbps〜40Mbpsであるのに対して、節約モードは以下の通りです。
くりこしプランS | 300kbps |
---|---|
くりこしプランM | 1Mbps |
くりこしプランL | 1Mbps |
くりこしプランSに加入されている方は、動画の視聴などはもちろんWebサイトの閲覧などもストレスを感じてしまうでしょう。くりこしプランM・Lに加入されている方は、WEBサイトの閲覧ならほとんどストレスを感じないかもしれません。しかし、動画の視聴は難しいでしょう。
その辺りも考慮したうえで、こまめに節約モードと通常モードを切り替えられれば携帯料金の節約にもつながるでしょう。
ただし、こまめな切り替えが苦手な方やストレスを感じてしまう方は、初めからデータ容量の多いプランに加入したり楽天モバイルでの契約を検討されたほうが良いです。
デメリット1:旧プランは解約違約金が発生する
UQモバイルは現在のプラン「くりこしプランS・M・L」では解約違約金(通信契約を解約した場合に発生する違約金)が発生しません。しかし、旧プランで契約を締結していた場合は、最大で10,450円(税込)の違約金が発生します。
非常に高額な違約金が発生するため、契約を締結しているプランや解約をするタイミングには注意しなければいけません。
また、現行のプランにいずれかに加入されている方も、スマートフォンを分割で購入していた場合は解約後も残債が発生します。その点は十分注意してください。
デメリット2:最新機種の取り扱いがない
UQモバイルでは、最新機種を取り扱っていないことがあります。たとえば、日本国内でも多くの方が利用されているiPhoneは、発売後しばらく経過してから取り扱いを開始します。過去を見ると、iPhone12の取り扱い開始は販売開始から半年程度経過した時点でした。
しかし、その後2021年9月に発売されたiPhone13は発売開始と同時に利用できる状態になっています。そのため、最近では最新機種も取り扱いが増えていると考えられています。
今までは「UQモバイルは使えるスマートフォンの数が少ない」と思われてきていましたが、現在は楽天モバイルやその他キャリアと大差はありません。
ただし、自分が所有するスマートフォンをUQモバイルで利用する場合は、あらかじめ利用できるかどうかを確認しておいてください。SIMフリーだからと言って、すべてのスマートフォンが利用できるわけではありません。
また、楽天モバイルで利用可能なスマートフォンであっても、UQモバイルで利用できるとは限りません。あらかじめ確認をしておかなければ、思わぬところでしゅっいが嵩む恐れがあります。注意してください。
UQモバイルと楽天モバイルどちらがおすすめ?
今回は、UQモバイルと楽天モバイルを9つの項目で比較し、それぞれのメリットやデメリットについてお伝えしてきました。改めて振り返ると、以下の通りです。
顧客満足度 | 2022年3月MNO総合満足度1位(MMD研究所) 1位 | J.D. パワー2021年 携帯電話サービス顧客満足度調査 1位 |
---|---|---|
回線契約数 | 約450万件 (2021年末時点) | 約358万件 (2020年四半期時点) |
月額利用料金 | 最安1,078円 | 最安990円 |
利用可能プランの選択肢 | 1種類 | 3種類 |
通信速度 | 平均20Mbps〜40Mbps | 平均20Mbps〜40Mbps |
契約期間の縛り | 解約違約金なし | 解約違約金なし(旧プランはあり) |
サポート体制 | 24時間問い合わせが可能 オペレーターは9時〜20時で対応 | 24時間問い合わせが可能 オペレーターは9時〜21時で対応 ロボット(AI)やオペレーターによるチャット問い合わせに対応 |
実店舗数 | 1001店舗(2022年3月8日時点) | 2300店舗以上 |
キャンペーン・割引 | 割引なし | 割引あり |
【楽天モバイルのメリット】
- 料金プランがシンプルでわかりやすい
- 楽天ポイントが貯まる・使える
- データ量無制限&テザリングが無料
- 独自アプリで国内通話がかけ放題
【楽天モバイルのデメリット】
- 通信が不安定
【UQモバイルのメリット】
- 通信速度が安定的
- データ繰越が可能
- 節約モードが魅力的
【UQモバイルのデメリット】
- 旧プランは解約違約金が発生する
- 最新機種の取り扱いがない
これまで紹介した比較情報を踏まえて、最後に「UQモバイルと楽天モバイルどちらがおすすめなのか?」についてお伝えします。
通信量・通話重視なら楽天モバイルがおすすめ
豊富なデータ通信量や無料通話をメインに考えられている方は、楽天モバイルがおすすめです。
楽天モバイルは、楽天回線の使用であれば定額で使い放題になるため、データ通信量を気にすることなく利用されたい方には、とてもお得です。しかし、楽天モバイルは通信の不安定さに対するデメリットが多く挙げられています。
エリアカバー率もその他キャリアと比較すると低いため、「通信が不安定だな…」といってストレスを感じることがあるかもしれません。そのことも踏まえたうえで、「通信の無制限利用を優先したい」と考えるならば、楽天モバイルがおすすめです。
また、楽天モバイルは独自のアプリを利用することによって、国内通話が無料です。基本的にデータ通信量も使用せずに通話やメッセージのやり取りが可能であるため、「電話をよく利用する」といった方にもメリットが大きいでしょう。
上記のことをまとめると、楽天モバイルに向いている人は「通信量・通話を重視する人」です。比較的月額利用料金を安いため、通話、通信量を気にされている方は楽天モバイルの契約を検討されてみてはどうでしょうか。
通信の安定性・価格重視ならUQモバイルがおすすめ
通信の安定性や割引サービスなど、お得に携帯電話を所有されたい方は、UQモバイルがおすすめです。
UQモバイルは楽天モバイルと異なり、auの回線をメインに利用しているため、エリアカバー率は99.9パーセントです。楽天モバイルが約96%(2022年2月時点)であるため、比較するとUQモバイルが有利になるでしょう。
ただ、通信データ量に上限がある点が楽天モバイルと比較すると劣る点です。とはいえ、その他の部分を比較すると負けず劣らずです。
また、UQモバイルは独自のセット割などを提供しているため、携帯電話料金をお得にしたい方にはとても向いています。
上記のことをまとめると、UQモバイルは「通信の安定性・価格重視」されている方に向いているでしょう。携帯電話料金を抑えたい方や、通信の安定性を求められている方はUQモバイルでの契約を検討されてみてはどうでしょうか。
まとめ
今回は、楽天モバイルとUQモバイルを9つの項目で比較してみました。
いずれも優劣をつけられるほどの大差はありませんでしたが、どちらもメリットデメリットがありました。
とくに比較すべき点としては、通信の安定性です。楽天モバイルは比較的通信の安定性が低いという結果でした。一方でUQモバイルは安定した通信サービスを提供しています。
携帯電話の大きなひとつの機能である「通信」を考えると、UQモバイルのほうが優れていると言えるでしょう。しかし、その他のサービスや費用を考慮すると、楽天モバイルが優れている部分も多々あります。
結果的に、いずれも優劣をつけ難く、「向き不向きがある」という結論に至ります。
今回お伝えした比較内容を参考にしていただき、どちらの携帯キャリアで契約を締結するか検討されてみてはどうでしょうか。