他社で利用している電話番号をそのまま楽天モバイルでも利用する場合、MNP転入を行います。しかし、「どのような手順でMNP転出入をすれば良いのか?」「流れが複雑でよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、他社から楽天モバイルへMNP転入する流れや、転入するメリット・デメリットについて詳しく解説します。これから楽天モバイルへの乗り換えを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
他社から楽天モバイルへMNP転入する流れ
他社から楽天モバイルへ乗り換える手順は以下の通りです。
- 事前準備
- 楽天モバイルから申し込みを開始
- プラン・オプションを選択
- 契約者情報の確認・本人確認
- 支払い方法を選択・手続き完了
- SIMカード到着後に挿入・APN設定
上記で他社からNMP転入がすべて完了します。それぞれ、どのような手順を踏む必要があるのかについて詳しく解説します。
1.事前準備
他社から楽天モバイルへMNP転入する場合は以下の事前準備をしておく必要があります。
必要書類の確認・準備
楽天モバイルへMNP転入する場合は、以下の必要書類を用意しておかなかなければいけません。
- 本人確認書類(※)
- クレジットカード・銀行口座など
楽天モバイルで本人確認書として認められているものは以下の通りです。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- マイナンバーカード(通知カードは不可)
- 精神障がい者保健福祉手帳
- 療育手帳
- 在留カード
- 特別永住者証明書
以下は補助書類が必要です。
- 身体障がい者手帳
- 健康保険証
- 日本国パスポート
- 住民基本台帳カード
補助書類として認められる書類
- 発行から3カ月以内の「公共料金の請求書・領収書」
- 発行から3カ月以内の「住民票」
- 発行から3カ月以内の「届出避難場所証明書」
なお、上記いずれも氏名が一致していなければ利用できません。たとえば、実家暮らしの場合、世帯主(親など)が公共料金の契約者になっていることが多いため、公共料金の請求書や領収書が補助書類として利用できないので注意してください。
楽天アカウントの作成
楽天モバイルの新規契約に伴い、楽天アカウントを作成しなければいけません。ただし、もともと楽天アカウントを持っている方は、そのままそのアカウントを利用できます。
楽天アカウントを持っていない方は、以下の手順であらかじめ作成しておくとMNP転入がスムーズに進みます。
- こちらから楽天アカウント作成を開始
- 必要事項を入力
- 入力内容の確認
- 作成完了
楽天アカウントをあらかじめ作成しておくことで、楽天モバイルの新規契約がスムーズに進むのみならず、楽天グループのサービスを利用する際にお得になる場面が多いです。かならず必要となるものであるため、あらかじめ作成しておくようにしましょう。
端末の動作確認
次に端末の動作確認を行っておきましょう。端末の動作確認とは、現在持っているスマートフォンなどをそのまま楽天モバイルで利用しようと考えている場合に必要となる確認です。
現在使用しているスマートフォンであっても、すべての端末が楽天で対応しているとは限りません。そのため、事前に楽天モバイル側で動作確認を行う必要があります。動作確認の方法はとても簡単で、こちらから利用を検討している端末を検索するのみです。
もし、端末が対応していなければ、新たに端末を購入しなければいけません。新しく購入する場合は、楽天モバイルで購入するとお得になる場合があるため、ぜひキャンペーンも併せてチェックしてみてはどうでしょうか。
MNP予約番号の取得
他社から楽天モバイルへMNP転入する場合は、かならずMNP予約番号を取得しなければいけません。MNPとは、携帯電話番号ポータビリティの略称であり、現在使用している電話番号を他社でそのまま引き継ぐために必要な予約番号のことです。
事前に転出元の携帯会社でMNP予約番号を取得しておく必要があり、万が一取得していなかった場合は、MNP転入ができません。MNP予約番号の取得方法は各社によって手続きが異なりますが、大手キャリアの取得方法は以下の通りです。
ドコモの場合
ドコモのMNP予約番号取得方法は以下の通りです。
- 電話
- WEB
- ドコモショップ
それぞれ詳しく解説します。
電話の場合
MNP予約番号を電話によって取得する場合は、下記時間内に指定の電話番号へ電話をかけてください。
MNP予約受付センター(受付時間:9時~20時)
ドコモ携帯からかける場合→151
一般電話からかける場合→0120-800-000
上記に電話をかけると、音声ガイダンスが始まります。順番に数字を押していくとオペレーターにつながって最終的にMNP予約番号を取得できます。なお、電話で音声ガイダンス〜オペレーターへつながる番号は【4番→2番】です。お急ぎの方は、この順番で押してください。
WEBの場合
WEBでMNP予約番号を取得する場合は、以下の手順で行います。
- My docomoにログイン
- 「その他のお手続きはこちらから」を選択
- 「携帯電話番号ポータビリティ予約(MNP)」を選択
- 最後まで説明を読む
- 「解約お手続き」を選択
- 内容を確認して次へ進む
- 「手続きを完了する」を選択
- MNP予約番号の発行
なお、WEBでMNP予約番号を取得する場合は、24時間対応しています。夜間で電話が対応していない場合など、活用されてみてはどうでしょうか。
ドコモショップの場合
ドコモショップの場合は、かならず事前に来店予約を行ってから来店し、店員に「MNP予約番号を取得したい」と伝えれば手続きをしてくれます。ただし、転出を防ぐために店員から解約の理由引き止めを受ける場合があります。これをストレスに感じる場合は、電話やWEBを利用したほうが良いでしょう。
auの場合
auでMNP予約番号を取得する方法は以下の通りです。
- 電話
- WEB
- auショップ
それぞれMNP予約番号の取得方法を解説します。
電話の場合
MNP予約番号を電話によって取得する場合は、下記時間内に指定の電話番号へ電話をかけてください。
MNP予約受付センター(受付時間:9時~20時)
au携帯・一般電話いずれも→0077-75470
上記に電話をかけると、音声ガイダンスが始まります。順番に数字を押していくとオペレーターにつながって最終的にMNP予約番号を取得できます。なお、電話で音声ガイダンス〜オペレーターへつながる番号は【1番】です。お急ぎの方は、この番号を押してください。
WEBの場合
WEBの場合は以下の手順でMNP予約番号を取得します。
- My auにログイン
- 画面上部「スマートフォン・携帯電話」を選択
- 「ご契約内容/手続き」を選択
- 「お問い合わせ/手続き」を選択
- 「MNPご予約」を選択
なお、auもWEBでMNP予約番号を取得する場合は、24時間対応しています。夜間で電話が対応していない場合など、活用されてみてはどうでしょうか。
auショップの場合
auショップの場合は、かならず事前に来店予約を行ってから来店し、店員に「MNP予約番号を取得したい」と伝えれば手続きをしてくれます。ただし、転出を防ぐために店員から解約の理由引き止めを受ける場合があります。これをストレスに感じる場合は、電話やWEBを利用したほうが良いでしょう。
ソフトバンクの場合
ソフトバンクでMNP予約番号を取得する方法は以下の通りです。
- 電話
- WEB
- ソフトバンクショップ
それぞれMNP予約番号の取得方法を解説します。
電話の場合
MNP予約番号を電話によって取得する場合は、下記時間内に指定の電話番号へ電話をかけてください。
MNP予約受付センター(受付時間:9時~20時)
ソフトバンク携帯からかける場合→*5533
一般電話からかける場合→0800-100-5533
上記に電話をかけると、音声ガイダンスが始まります。順番に数字を押していくとオペレーターにつながって最終的にMNP予約番号を取得できます。なお、電話で音声ガイダンス〜オペレーターへつながる番号は【1番】です。お急ぎの方は、この番号を押してください。
WEBの場合
WEBの場合は以下の手順でMNP予約番号を取得します。
- 「My Softbank」にログインする
- 「設定・申込」を選択
- 「契約者情報の変更」を選択
- 「番号ポータビリティ(MNP)予約関連手続き」を選択
- 「番号ポータビリティ(MNP)予約(予約番号の発行)」を選択
- MNP予約番号が発行される
ソフトバンクショップの場合
ソフトバンクショップの場合は、かならず事前に来店予約を行ってから来店し、店員に「MNP予約番号を取得したい」と伝えれば手続きをしてくれます。ただし、転出を防ぐために店員から解約の理由引き止めを受ける場合があります。これをストレスに感じる場合は、電話やWEBを利用したほうが良いでしょう。
2.楽天モバイルから申し込みを開始
事前準備が完了次第、「楽天モバイル申し込み」の右上部にある「お申し込み」から申し込みを開始します。
出典:楽天モバイル
このまま申し込みを開始します。
3.プラン・オプションを選択
次にプランの選択とオプションを選択します。
「2.楽天モバイルから申し込みを開始」すると、以下の画面に移行します。
出典:楽天モバイル
楽天モバイルはひとつのプランしかないため、画面右下にある「プランを選択する」を選択すれば次のオプション選択へ進みます。
4.契約者情報の確認・本人確認
プラン・オプションの選択を完了すると、次に楽天へのログインを求められます。「1.事前準備」で用意してある楽天アカウントのID及びパスワードを入力して契約者情報の確認・本人確認へ進みます。
楽天アカウントを作成した際に入力した住所や郵便番号が記載されているため、内容に間違いがないかどうかをかならず確認してください。前に作ったアカウントで住所が旧住所のままの人や、旧姓のままの人は事前に変更を行ってから申し込みをしましょう。
住所等の内容に変更や間違いがなければ、本人確認方法の選択に進みます。
出典:楽天モバイル
WEB上で免許証などの身分証明書をアップロードする方法のほか、スマートフォンで簡単に認証できるかAIかんたん本人確認、自宅でSIMカードや端末を受け取る際に本人確認が可能な方法が用意されています。上記いずれかの方法を選択して本人確認を完了させてください。
5.支払い方法を選択・手続き完了
1〜4までの流れが完了すると、次に電話番号の選択をする画面に切り替わります。ここで、かならず画面上部の「他社から乗り換え(MNP)」を選択してください。
出典:楽天モバイル
上記を選択すると「1.事前準備」で取得した予約番号の入力を求める画面が出てくるので、番号を入力してください。
電話番号の入力が完了すると、最後に支払い方法を選択する画面に切り替わります。楽天モバイルでは、クレジットカードの他銀行口座引き落としに対応しています。自分の都合に合わせて選択してください。ここまでの手続きがすべて完了すると、申し込みはすべて終了します。
6.SIMカード到着後に挿入・APN設定
申込まですべて完了すると、約1週間程度でSIMカードが到着します。端末を購入された方は、一緒に端末も届きます。なお、eSIMを契約された方は申し込みが完了した時点で切り替えが可能です。
すべての準備が整い次第、「楽天APN設定手順」に従ってAPN設定を完了させてMNP転入が完了します。
楽天モバイルへMNP転入する際の注意事項
次に、楽天モバイルへMNP転入する際の注意点について解説します。
楽天モバイルで利用できない端末もある
現在の日本で販売されているスマートフォンであっても、すべてが楽天モバイルで利用できるとは限りません。たとえば、iPhone6前の端末は楽天モバイルで使用することができません。その他Androidでも利用できない機種はいくつかあります。
そのため、MNP転入の流れ「1.事前準備」でも解説した通り、事前に端末の動作確認を行っておいてください。そうしなければ、乗り換え後に端末を利用できなかったということも起こり得ます。
楽天モバイルの回線のみ契約をしても、端末本体がなければ当然利用できません。そのため、かならずMNP転入する前に確認しておいてください。
楽天モバイルで端末購入が可能
動作確認の結果、楽天モバイルで利用できなかった場合は新たに端末を購入しなければいけません。端末の購入方法として、AppleやAndroidのスマホを販売している各社や中古ショップで購入できるのはもちろん、楽天モバイルでも購入できます。
楽天モバイルの契約と同時に端末を購入する場合、キャンペーンが適用されてお得になる場合があります。そのため、ショップなどで購入するよりもお得になる場合があります。
出典:楽天モバイル
たとえば、楽天モバイルで新型のiPhoneを購入する場合、最大で24,000円相当分のポイントが還元されます。ポイントは、機種代金や携帯電話料金、その他楽天グループの各種サービスに利用できます。
端末を購入する時期によって、ポイント還元率やキャンペーンの内容に差はあるものの、内容をチェックしてからどこで端末を購入するか検討された方が良いでしょう。
転出入のタイミングに要注意
楽天モバイルへMNP転入する場合は、タイミング次第で2社から満額の月額料金の請求が来る可能性があるので注意してください。たとえば、MNP転出元である大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)から楽天モバイルに転入した場合、大手キャリアで発生する月額料金と楽天モバイルの月額料金が請求されます。
なぜなら、MNP転出元となる大手キャリアでは解約した日にちに関係なく、日割計算ができないためです。そのため、月初めに転出した場合であっても、満額の料金が請求されてしまいます。また、転入した楽天モバイルでも当然、利用状況に応じて満額の請求がくるでしょう。
そのため、もっとも無駄なくMNP転入を完了させるためには、月末を狙って手続きを行うことが大切です。
ただし、MNP予約番号の発行はできるだけ早めに済ませておいたほうが良いです。MNP予約番号を発行しただけでは解約手続きは完了しないため、月末に予約番号の発行から乗り換えをすべて行おうとすると、バタバタして月を跨いでしまう可能性があります。万が一、月を跨いでしまうと転出元から満額の請求を受ける可能性があるので注意してください。
前キャリアのサービスがあるとは限らない
前のキャリアで利用していたサービスが楽天モバイルでもあるとは限りません。たとえば、楽天モバイルには「24時間かけ放題」というプランがありません。唯一あるのは、「15分以内であれば何度でもかけ放題になるというプラン」のみです。
普段から長電話をする機会が多い人からすると、デメリットに感じられるのではないでしょうか。
ただ、楽天モバイル独自のアプリを利用することで、24時間いつでも電話がかけ放題になるサービスがあります。アプリを介する必要があるため、普通の電話とは異なり通話品質は劣ります。
これから楽天モバイルへMNP転入するのを検討している方は、事前に自分が求めるオプションの有無を確認しておくと良いでしょう。
MNP予約番号には有効期限がある
転出元となる携帯会社でMNP予約番号を取得した場合、取得をした日を含めて15日が有効期限です。この期間内にMNP転入を行わなければ、自動的に予約がキャンセルされてしまいます。
もし、MNP予約番号を取得したあとに気が変わって「やっぱり乗り換えはやめよう…」と判断した場合は、そのまま15日以上経過すれば自動的にキャンセルされます。自分からキャンセルの手続きを行う必要はありません。
楽天モバイルへMNP転入するメリット・デメリット
次に楽天モバイルへMNP転入するメリットとデメリットについて詳しく解説します。これから楽天モバイルの回線利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
メリット
楽天へMNP転入するメリットは以下の通りです。
楽天モバイル独自のキャンペーンを行っている
楽天モバイルは他社キャリアと比較しても圧倒的に多い数のキャンペーンを常に行っています。たとえば、端末購入に際して数銭〜数万の楽天ポイントを付与したり、各種サブスクを数カ月無料サービスを行ったりなどさまざまなキャンペーンが魅力的です。
楽天モバイルで行われているキャンペーンは「キャンペーン・特典」から確認できます。行われるキャンペーンは、常に変わります。これから楽天モバイルへのMNP転入を検討されている方は、キャンペーンをチェックしながらお得なものがあるタイミングで乗り換えを検討されてみてはどうでしょうか。
国内通話が無料になる
楽天モバイルの「Rakuten Link」というサービスを利用することによって、国内通話がすべて無料で利用できます。他社携帯キャリアの場合、国内通話が無制限で無料となるオプションをつけた場合、約2,500円〜3,000円の費用が発生します。
楽天モバイルの場合は、Rakuten Linkというアプリを介さなければいけないものの、すべて無料で利用できるためお得に感じられる人も多いのではないでしょうか。ただし、アプリを介して通話をするため、通常の通話と比較すると品質が若干劣る可能性があります。
なお、Rakuten Linkの利用はデータ通信量を消費しません。普段から長電話をする機会が多い人は、とてもメリットに感じられるかもしれません。
月額基本料金を抑えられる可能性が高い
楽天モバイルにMNP転入することで、毎月の携帯料金を大幅に減額できる可能性があります。
その他キャリアを利用している人であれば、毎月1万円前後の費用を支払っている人が大半ではないでしょうか。楽天モバイルへMNP転入することで、月額料金を1,078円〜3,278円へ大幅に減額できます。
もちろん、各種オプションをつけた場合はその分費用も上がりますが、他社キャリアよりは携帯料金を安くできる可能性が高いです。少しでも携帯料金を抑えたいと考えている人は、楽天モバイルの利用を検討したほうが良いかもしれません。
楽天ポイントがお得に貯められる
楽天モバイルにMNP転入することで、楽天ポイントをお得に貯められるようになります。貯まった楽天ポイントは、楽天モバイルの携帯料金支払いや端末の購入、その他楽天のサービスに利用できます。また、楽天モバイルで新規契約することで、ポイントが付与されるキャンペーンが行われていることもあるため、キャンペーン期間中に申し込みをするのがおすすめです。
なお、楽天ではさまざまなサービスを提供しています。その中に、楽天市場というネットショッピングサービスがあり、楽天モバイルとの相性が抜群です。
楽天モバイルを利用されている方が楽天市場で買い物をした場合、ポイント還元率がプラス1倍になります。さらに、楽天モバイルキャリア決済を利用することで0.5倍になるため、通常ポイントと合わせると合計2.5倍です。その他楽天のサービスを使えば使うほどポイント還元率は上がります。そのため、楽天のサービスを多く利用されている方は、楽天モバイルがおすすめです。
実店舗でサポートを受けられる
楽天モバイルは全国に1000店舗以上を出店しています。その他キャリアと比較すると、まだまだ店舗数は少ないものの、主要都市であればまったく問題なくサービスを利用できるのがメリットです。
格安SIMとして販売されている携帯会社の多くは店舗を構えておらず、ずべてネット上で完結します。そのため「手厚いサポートを受けたい」といった方は、どうしてもキャリアを選ばざるを得ませんでした。しかし、楽天モバイルは低価格でありながら実店舗を1000以上出店しています。
そのため、「わからないことがあったら直接聞きたい」とか「対面でサポートを受けたい」といった方は、楽天モバイルの利用がおすすめです。
自社の回線が使い放題
楽天モバイルは現在、auの回線を順次利用停止し、2022年3月頃を目処にすべてのローミングが停止します。その後は、すべてのエリアで自社回線を利用していくことになります。
そのため、今後は楽天回線しか利用できませんが、この回線は使い放題であるため魅力的に感じている人も多いのではないでしょうか。
楽天モバイルの月額基本料金は1,078円〜3,278円ですが、3,278円支払えば通信容量が使い放題になります。他社キャリアの場合、使い放題プランを選択すると7,000円〜8,000円程度の月額基本料金が発生します。そのことを考えると、楽天モバイルは半額以下で利用できる計算です。
通信データ量がたくさん欲しい人などは、楽天モバイルへMNP転入することでメリットに感じられるかもしれません。
デメリット
楽天モバイルにMNP転入するデメリットは以下の通りです。
回線速度が大手キャリアに劣る
楽天モバイルの回線速度は、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と比較すると劣ります。楽天モバイルの口コミなどを確認すると、「地下に入るとつながりにくくなる」「屋内は繋がりにくい」といったことをよく見聞きします。
場所次第では何らストレスを感じることなく利用できますが、利用状況や環境次第では非常にストレスを感じることがあるでしょう。
ただ、楽天モバイルはその他キャリアと比較するとまだ新しく、これからの発展に期待する部分が多いです。そのため、費用を考えてもある程度の妥協が必要なのかもしれません。
キャリアメールが使えない(引き継ぎも不可)
楽天モバイルでは転出元で利用していたメールアドレスを引き継ぐことはできません。ただし、ドコモ・au回線を利用している人でRメール(@rakuten.jp)を利用していた人は、このメールアドレスを引き継げる場合があります。また、新しく楽天モバイルを契約し、楽メールを利用する場合は「@rakumail.jp」が付与されます。
今までのメールアドレスを利用することはできなくなりますが、新たなメールアドレスを付与されるのでそちらを利用すれば良いでしょう。
販売端末が少ない
大手キャリアと比較して、利用可能な端末数が少ないです。とくに、Androidのスマホは非常に少ないです。楽天モバイルで取り扱っているAndroidスマホの多くは、エントリークラスやミドルスペックのものばかりであり、ハイスペック機種は販売されていません。
機種によっては、楽天モバイルで販売していなくても利用できるものはあります。そのため、ハイスペックのAndroidの購入を検討している方は、事前に楽天モバイルで動作確認を行ってからMNP転入や端末の購入を検討してください。
パートナー回線提供終了
楽天モバイルは今までauの回線を一部利用していました。しかし、au回線の提供を順次終了し、2023年3月末時点ですべての地域で終了する予定です。
先にもお伝えしましたが、楽天モバイルの回線速度は遅く、繋がりにくい場所は多いです。そのため、重要な場面ではau回線を利用するといった使い方もできました。しかし、すべて終了することによって、そのような使い方もできなくなってしまいます。
これから楽天モバイルへMNP転入する予定の方は、「繋がりにくい」ということを頭に入れておいたほうが良いかもしれません。
1日10GB以上の利用で通信制限がかかる
楽天モバイルの通信回線は一定金額で使い放題ですが、1日に10GB以上利用した場合、その日の通信速度が3Mbpsまで制限されてしまいます。3Mbpsであれば、インターネットの閲覧程度であればストレスなく可能ですが、動画視聴やオンラインゲームを利用する場合は、とても遅いと感じるでしょう。
ただ、通信制限がかかっても翌日には通常通り回復しています。また、1日に10GB以上使うのはとても難しいです。なぜなら、一般的な画質で動画視聴をした場合、約19時間視聴可能です。オンラインゲームをした場合は、5時間〜10時間程度であれば可能です。そのため、日常的な生活を送っている方であれば、1日で10GBを超えるのは難しいでしょう。
まとめ
今回は、楽天モバイルへMNP転入する方法や乗り換えのメリット・デメリットについて解説しました。
楽天モバイルへMNP転入する流れは、事前準備から始まってプラン・オプションの選択、契約者情報の確認や支払い方法の選択、すべてが完了するとSIMカードが送付されてAPN設定すれば完了です。特別難しい手続きはありませんが、もし「難しい」と感じる場合は、店舗で相談をするのもひとつの手段でしょう。
楽天モバイルは全国に1000以上の店舗があります。探してみると意外と近くにあるかもしれません。なお、店舗に行く際は事前に予約をしておいたほうが良いです。予約なしで来店した場合、その日は予約のみで終了してしまう可能性があるためです。
今回は、楽天モバイルMNP転出入に伴うメリットやデメリットについても解説しました。今回紹介したMNP転出入の流れや、メリットデメリットを参考にしていただきながら、楽天モバイルへの乗り換えを行ってみてはいかがでしょうか。