au、softbank、docomoの3大キャリアを凌ぐ勢いで、急速に全国展開している楽天モバイル。
他社キャリアよりも自由度の高い縛りなしの契約形態ということに加えて、誰もが分かりやすいワンプラン展開により、幅広い人が手の出しやすい携帯電話キャリアとして今話題になっています。
比較的に新しいキャリアということで、さまざまな評判や口コミが散見されています。
「通信速度が遅いって聞くけれど・・・」
「都心でも全然繋がらないところがある!」
「どんなに使っても3,000円程度ってホント?
「国内外で通話し放題が魅力!」
など、良い評判、悪い評判どちらも同じくらいあり「結局、楽天モバイルってどうなの?」という疑問に行く着く人が多いです。
この記事では、楽天モバイルのメリット、デメリットをどこよりも詳しく解説していきます。
楽天モバイルを契約するかどうか迷っている人が決断できる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
- 1 楽天モバイルとは?評判は実際どうなの?
- 2 楽天モバイルのメリット
- 3 楽天モバイルのデメリット
- 4 iPhoneを楽天モバイルで契約するメリット・デメリット
- 5 楽天モバイルでeSIMを契約するメリット・デメリット
- 6 他社から楽天モバイルに乗り換えるメリット・デメリット
- 7 楽天モバイルを選ぶべき人と選ばない方がいい人の特徴
- 8 まとめ
楽天モバイルとは?評判は実際どうなの?
楽天モバイルは、au、softbank、docomoに次ぐ第4のキャリアで、独自の楽天回線を有する通信事業者です。
少し前までは独自の楽天回線を展開しつつも、auやドコモ回線も使えるダブルキャリアのサービスも提供していましたが、楽天回線のエリアが拡大したことにより、au回線・ドコモ回線を用いたサービス提供が終了しました。
現在は楽天回線メインで展開し、パートナー回線としてau回線にローミング接続できるようになっています。
参照:楽天モバイル(ドコモ回線・au回線)新規受付終了のお知らせ
楽天モバイルは月額料金の安さが魅力!評判の良いワンプラン!
楽天モバイルは、データ容量無制限で月額最大3,278円。さらに、データ通信が月3GB未満という条件を満たせば月額1,078円で利用できるという、話題の格安スマホキャリアです。
楽天モバイルの評判として以下のような声があります。
- うまく運用すれば月額1,000円程度でサブ端末として使える
- 楽天回線エリア対応の都心などでは他キャリアと遜色無く使える
- 契約縛りなしは他3キャリアにない強み!
- 海外でも無料で通信も電話も使えるのが嬉しい
- 電波が弱い時はめっぽう弱いので今後の改善を期待
- 楽天回線の対応エリアが少ない
楽天モバイルの評判として、電波の弱さや回線エリアなどにおいて厳しい意見もありますが、サービスや料金に関しては良い意見が多いです。
まだ新しいキャリアということで、大手キャリアよりも回線に不安がありますが、今後キャリアが育っていくとともに回線ももっと繋がりやすくなることが望めます。
では、具体的な楽天モバイルのメリットはどういったものがあるのか、次の項目から解説していきます。
楽天モバイルのメリット
楽天モバイルには、主に以下7つのメリットがあります。
「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」のプラン内容がかなり充実している
楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ(楽天アンリミットセブン)」はかなり満足度が高い内容になっている、話題の料金プランです。
MMD研究所がおこなった「2022年3月MNOの満足度調査」では「Rakuten UN-LIMIT」がMNOの総合満足度トップという結果にもなりました。
このプランの魅力は、月額料金が安く、プランに含まれるサービスも基本無料で利用できることです。
お得さもさることながら、プラン体系もこれ一つのみと非常にわかりやすいので、このプラン目当てで楽天モバイルを契約する人も多いです。
具体的に「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」は以下のようなメリットがあります。
- 3GB/20GB/無制限の3階建ての柔軟なプラン設計
- 3,287円の一定額でデータ使い放題(無制限)
- Rakuten Linkで国内通話が無料
- 海外でも無料でデータ通信やSMSができる
- 5G回線も利用可能
データ容量20GB超過以降も3,287円の一定額でデータ使い放題
楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」は、使った通信量ごとに月額料金が変動する料金体系になっています。

出典:プラン – 楽天モバイル
20GB超過後は月額料金の変動がなくなり、3,287円の一定額でデータ容量無制限で利用できるようになります。
ただし、無制限となるのは楽天回線対応エリアのみという点はおさえておく必要があります。
エリアは徐々に広がってはいますが、まだ楽天回線が未対応のエリアもあるため、場所によっては制限がかかってしまう可能性があります。地下などは繋がりにくい時もあります。
とはいっても、現在では上記のように楽天回線の対応エリアはほぼ全国に広がっており、人口カバー率も96%以上。回線エリアが決して狭いというわけではありませんので、安心して使うことができるでしょう。
特に都内近郊では通信速度で悩むことも少ないかと思います。
20GBまで使わなかった場合は料金が安く済む
20GB以上データを利用しなかった場合は、3,287円よりももっと安くなります。
- 20GB以上は無制限で3,287円
- 3〜20GBは2.178円
- 〜3GBは1,078円
通信量が少なければ月額料金も安くなるので、無駄な料金が発生しないのが利用者にとって非常に嬉しいポイントでしょう。
月によって変動する通信量に合わせて料金が確定、さらに20GBの上限を超えたら一定額しかかからないという、どんな人でも無駄なく低価格で使えるのが嬉しいポイントです。
楽天モバイルを180日間使用しないと利用停止になるので注意
データ通信1GB以内で月額料金無料になるのは大きいメリットですが、楽天モバイルを全く使用しない場合はこのサービスの対象外となります。
具体的には「スマホの電源をオフ」などで180日間通信がしない状態だと、利用停止される恐れがあります。
逆に、180日間の利用停止条件に当てはまらない動作は以下のようなものが挙げられます。
- 180日間で1サイトを閲覧
- 180日間で1回電話発信
- 180日間で1回SMSの送受信
180日間でモバイルデータ通信を1回でも利用すれば、利用停止にはなりません。
Rakuten Linkのアプリ経由なら国内通話やSMSが無料で使い放題
楽天が提供している「Rakuten Linkアプリ」を使えば、国内通話が24時間無料でかけ放題となります。
Rakuten Linkアプリ同士はもちろん、相手がRakuten Linkアプリ以外でも無料で発信可能です。
■Rakuten Link以外との通話料金
横にスクロールできます→ | ||
Android版 | iOS版 | |
---|---|---|
日本から日本の電話番号へかける | 無料 ※0570などの特番は無料通話の対象外 ※海外指定66の国と地域からのみ発信可能 | |
海外から日本の電話番号へかける | ||
日本から海外の電話番号へかける | 有料 ※国・地域によって通話料金が異なる ※海外指定66の国と地域は「国際通話かけ放題」に加入していれば無料 | |
海外から海外の電話番号へかける | ||
日本で電話を受ける | 無料 ※海外指定66の国と地域でのみ着信可能 | Rakuten Linkでは着信不可 ※iOS標準の電話アプリで着信 |
海外で電話を受ける |
参考:楽天モバイル公式WEBサイト「Rakuten Link」
電話をよく使う人にとって、通話料を気にせず使えるのは大きなメリットです。
ただし、Rakuten LinkのアプリはAndroidとiPhoneなどのiOSでは着信の可否に違いがあります。
iOS版だと着信がRakuten Linkのアプリではなく、iOS標準の電話アプリでの着信となってしまい、従量課金(有料)になります。
ちなみに、通話だけでなくSMSの送受信も同様に無料で利用できます。SMS送信料金が節約できるのは地味に嬉しいポイントですね。
海外でも無料でデータ通信やSMSができる
楽天モバイルなら、最大2GBまでの通信なら海外でも無料で利用できます。(※2GB超過後は128Kbps制限で使い放題。)
また、Rakuten Linkのアプリを使用した場合、海外66の国と地域から日本への発着信が無料となり、SMSに関しては海外との送受信が無料となります。
海外での通信も通話もメッセージも全て無料で使えるこのプランは、海外移住者にとってかなりお得度が高いといえるでしょう。
海外でのネット生活は楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」ひとつで完結できそうです。
契約期間の縛りナシでいつでも解約可能
楽天モバイルは契約期間の縛りが無いので、いつでも解約でき違約金も一切かかりません。
高い違約金を払わずにお試し感覚で利用できるので、抵抗なく楽天モバイルを選ぶことができます。
ただし、プラン契約解除料がかからなくても、端末を同時に購入した時などに発生した分割料金などは支払う必要があります。
本当に縛りなしで使いたいのであれば端末は購入せず、SIMのみを購入して契約するとよいでしょう。
その場合は、楽天回線対応製品なのかという確認も忘れずにおこないましょう。
裏技的な方法として、楽天モバイルのポイント還元で端末代を0円にして契約するという手もあります。(こちらの項目で詳しく説明しています)
5Gも一部利用可能
楽天モバイルは、超高速回線の5Gも利用可能です。
ただし、現在5G対応エリアは一部エリアにのみ限定されているので、どこでも使える訳ではありません。
5Gの対応エリアは日々拡大中ですので、近い将来的には安定して使えるようになるでしょう。
詳しくは楽天モバイル公式WEBサイトから利用可能エリアを確認できます。
データ通信無制限かつテザリングも無料
楽天モバイルはテザリング機能も無料で利用できます。
そのため、データ容量無制限になる「Rakuten UN-LIMIT」と組み合わせれば、容量無制限のポケットWi-Fiと同じ使い方が可能となり、楽天モバイルの活用幅が大きく広がります。
注意点としては、データ無制限なのが「楽天回線対応エリアのみ」ということと、楽天モバイルで購入した端末でしかテザリングは動作保証されないということ。
他社SIMカードを挿入しテザリングを利用することは原則できません。
利用できるテザリング方法は以下3つです。
- Wi-Fiテザリング
- USBテザリング
- Bluetoothテザリング
留守番電話サービスが無料
楽天モバイルは、音声録音や再生ができる留守番電話サービスも無料で利用できます。
他社キャリアだと数百円かかるサービスが無料で利用できるのは、嬉しいポイントです。
楽天モバイルの留守番電話サービスは、最長3分の録音、最大100の保存件数、1週間の保存期間という内容になっています。
ただし、留守番電話を再生して聞くのは有料となります。(※Rakuten Linkアプリ内の留守番電話から再生した場合は無料)
口座振替・デビットカード支払いに対応している
楽天モバイルは、料金支払い方法に口座振替、デビットカードが選択できます。
クレジットカードを持っていない人でも契約できるので、学生や事情があってクレジットカードを作れない人にもおすすめできます。
支払いできるのは月額料金や手数料などで、新規で購入した端末代金などは口座振替できないので注意が必要です。
端末代金などは代金引換で支払う形となる点は、把握しておきましょう。
- 楽天銀行
- 三菱東京UFJ銀行
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- りそな銀行 など
上記含め、各種大手金融機関で口座振替が可能です。取り扱いの金融機関の詳細は楽天モバイルの公式WEBサイトで確認しましょう。
参考:楽天モバイル公式WEBサイト「口座振替でのお支払い方法」
月額1,000円程度で3GBまでのサブ回線として使える
楽天モバイルは、ひと月でデータ容量3GB未満に抑えるなど一定の条件をクリアすれば、契約から1,078円程度で使い続けることができます。
1,078円で使い続けるためには、以下の条件で運用する必要があります。
これら条件を満たすことで、楽天モバイルをお得に使うことができます。
月々のデータ消費を3GB未満にする
楽天モバイルのデータ消費量を3GB未満に抑えるために、基本ネットは楽天回線を使わずWi-FI接続で利用することを心がけましょう。
また、日々リアルタイムでデータ消費量を観測しておくのもよいでしょう。
Androidを使う人は、通信データ上限設定機能を使うのもおすすめです。
Androidのみ使える機能ではありますが、データ通信の上限設定をおこなうと、うっかり3GB以上使ってしまうということがなくなります。(※iPhoneでは上限設定ができません)
端末機種によって設定の手順などが若干異なるため、操作マニュアルや契約先に確認するとよいでしょう。
参考:au公式WEBサイト「【Android】データ通信量の上限を設定することはできますか?」
通話するときはRakuten Linkのみを利用して通話、もしくはWi-Fi接続でLINE通話を使う
通話をする際には、標準の電話アプリで発信せず「Rakuten Linkアプリ」か「Wi-Fi接続でのLINE通話」を使いましょう。
Rakuten Linkアプリは、国内通話は無料(固定電話にかけても無料)となりますし、相手がアプリでなくても発信側がRakuten Linkアプリであれば問題なく無料通話が可能です。
もしRakuten Linkアプリが使いにくいということであれば、モバイルデータ通信をオフにしてWi-Fiに接続し、LINEで通話をするなどでも、通話料を0円にできます。
SMSに関しても同様に、Rakuten Linkから送信すれば無料になります。
楽天モバイルのポイント還元で後から端末を0円で購入する
iPhoneなどの端末は価格的にポイントで0円にできませんが、Android製品であれば実質0円で購入できる端末があります。
- Rakuten Hand→12,980円を17,980ptで実質0円に
- OPPO A73→15,001円を20,000ptで実質0円に
- AQUOS sense4 lite→25,001円を30,000ptで実質0円に
上記のAndroid製品は他製品と比べても十分スペックの良い製品ですので、ポイント還元で無料入手できるのはかなりお得です。
ただし注意点として、ポイント還元されるタイミングは翌々月なのでそれまでは古い端末を使う必要があります。
新規契約のタイミングでは、まだポイント還元されていない状態なので、すぐに新規端末を入手できるわけではないことを覚えておきましょう。
端末を0円で入手することにこだわりがないのであれば、自分の好きな端末を購入してもよいでしょう。
0円にはならないですが、ポイント還元でかなりお得に購入できます。
SPU(スーパーポイントアッププログラム)で楽天ポイントが貯まりやすい
楽天スーパーポイントアッププログラム(SPU)とは楽天が提供するポイント還元サービスの一種です。
楽天市場や楽天カードなど、楽天のサービスを利用することでポイント還元率が通常よりも高くなる仕組みになっています。
もちろん楽天モバイルもSPUの対象で、契約するとSPUがプラス1倍されます。
また、楽天モバイルのキャリア決済を利用(ゲームアプリの課金も含む)してもSPUが0,5倍と、使うだけでポイントが貯まりやすくなります。
楽天モバイル自体が0円で運用できることに加え、ポイントが貯まるので、かなりお得です。
貯まった楽天ポイントで携帯代金の支払いも可能
楽天ポイントは1ポイント=1円として扱われ、携帯代金にも利用できます。
普段から楽天を使う人であれば、ポイント利用で月額料金をさらに安く抑えることができます。
ポイントの貯まり具合によっては利用料金を全てポイントで支払うことも可能なので、かなりお得さを感じられることでしょう。
ただし、注意点が3つあります。
- 端末の分割料金などには利用できない
- 一度に利用できるポイント数は1〜30,000 (ダイヤモンド会員の方は〜500,000) ポイント
- 口座振替の場合はポイント利用ができない
あくまでサービス利用料金の支払いが対象なので、端末代金は別途支払う必要があります。
ですが、前述した方法で端末を0円購入できれば、端末代金は無くなるので楽天ポイントの恩恵を受けやすくなります。
eSIM契約で最短即日開通が可能
楽天モバイルは、eSIM契約で最短即日開通させることができます。
SIMカードの到着や差し替え等の手間がなく、すぐに利用開始手続きができるのがメリットです。
まず用意するものは、eSIM対応のスマートフォン端末。これが無いとeSIMを利用できません。
また、楽天モバイルの販売端末では、ポイント還元で0円購入できる「Rakuten Hand」「OPPO A73」「AQUOS sense4 lite」などもeSIMに対応しています。
次にmy 楽天モバイルのアプリを用意します。(インストールしておきます)
公式サイトではなく、アプリから申し込みを進めます。その際に「AIかんたん本人確認(eKYC)」で本人確認をする必要があります。
その後、アプリから開通手続きを行えば、当日中に楽天モバイルの開通手続きが完了します。
なお、9時から21時までの申し込みの場合は当日中に開通できますが、21時から8時59分までの申し込みについては翌日となります。
まとめると・・・
- eSIM対応のスマホを用意する
- my 楽天モバイルアプリをインストール
- アプリから申し込みを進め、「eKYC」で本人確認する
- 楽天モバイルの開通手続きを案内に従って進める
楽天モバイルのデメリット
楽天モバイルの主なデメリットは以下4つです。
楽天回線が対応しているエリアが少なく繋がりにくい
楽天モバイルは「電波が悪い」という声が多いのも気になるところです。
実際、楽天回線は新しいキャリアということもあり、他キャリアと比べて基地局が少なく、まだ通信が安定しないエリアがあります。
特に、地下施設や高層マンションの上階などでは繋がりにくくなるケースが多いです。
楽天回線が繋がらなくなると自動的にauなどのパートナー回線に繋がる仕様になっていますが、パートナー回線も通信速度が鈍化することもあるようです。
ただ、楽天回線の対応エリアは急速に拡大中なので、電波の悪さは今後改善されると期待してよいでしょう。
楽天回線エリアでもパートナー回線になることがある
楽天回線のエリア内でもパートナー回線に接続されることがあります。
全国で楽天回線の人口カバー率96%を突破していますが、前述した通り基地局やアンテナが少ないため、障害物などがあると楽天回線の電波が入りにくくなるケースがあります。
また、iPhone12以前の製品は楽天回線とパートナー回線の自動切り替えに対応しておらず、通信が途絶えてしまうこともあります。
そのため、回線を手動で切り替える必要があるので、手間がかかり快適に通信できないといったデメリットもあります。
パートナー回線はひと月に5GBまでしかない
楽天回線が繋がらなかったときに接続されるパートナー回線は毎月5GBまでという制限があります。
地下鉄をよく使う人や、普段高層マンションで過ごしている人などはパートナー回線での接続になりやすく、5GBでは足りなくなる可能性も高いです。
そのため、楽天回線のエリア外に住んでいる人には楽天モバイルはあまりおすすめできません。
もし、ポケットWi-Fiなどを別で持っているのであれば、繋がりにくい場所でWi-Fi接続するなどで対処は可能でしょう。
データ通信が無制限で使い放題だが厳密には1日10GB制限がある
楽天モバイルは基本月々のデータ通信が無制限ではありますが、1日に10GB以上のデータ通信をおこなうと、速度制限がかかってしまいます。
速度制限された後は最大2〜3Mbps前後の速度となります。
具体的にどのくらいの速度なのか、YouTube動画の再生画質を例に説明します。
動画の解像度 | 推奨される持続的な速度 |
---|---|
4K | 20 Mbps |
HD 1080p | 5 Mbps |
HD 720p | 2.5 Mbps |
SD 480p | 1.1 Mbps |
SD 360p | 0.7 Mbps |
上記の表を基準とすると、最大2〜3Mbps前後の通信速度は、「HD 720pの解像度動画が止まるか止まらないかくらいの速度」だといえます。
10GB以上を使って速度制限がかかったとしても、インターネットを使うのに十分な速度は出るので、そこまでデメリット感はないかと思います。
ただし、大容量の通信を必要とするゲームアプリやデータのダウンロードなどは遅いと感じるほどの時間がかかるでしょう。
Rakuten Linkと通常の電話アプリで使い分けする手間がある
Rakuten Linkは国内無料で通話ができますが、有料となるケースもあります。
まず前提として、AndroidとiOSでは発着信やSMSの無料利用条件が違います。
- Android:国内電話なら発着信無料
- iOS:発信は国内無料だが、着信やSMSは不可
iPhoneを使っている人は着信やSMSは不可ということなので、SMSや電話を受けるために標準の電話アプリを使わなければなりません。Rakuten LinkはiPhoneユーザーにとってメリットが少ないといえます。
また、Rakuten Linkは、発着信の条件が混同しやすく煩わしさもあるので、使い分けが手間だと感じることがあります。
Rakuten Linkにおいて何が無料で、何が有料なのかをまとめると以下のようになります。
- 日本国内→日本国内の電話番号に発信
- 海外→日本国内の電話番号に発信
- 日本国内→海外の電話番号に発信
- 海外→海外の電話番号に発信
- 0570や171の特番へかける場合
ちなみに、Rakuten Linkは通常の電話アプリとは違うので、声が聴き取りづらいなどのデメリットもあります。
iPhoneを楽天モバイルで契約するメリット・デメリット
iPhoneの取り扱いを本格的に開始した楽天モバイルですが、契約においてメリット・デメリットがあることを知っておきましょう。
メリット:iPhone最新機種のSIMフリー版が格安で手に入る
他キャリアと違って、楽天モバイルの販売端末はiPhoneの最新機種を含め、全てSIMフリー版で販売されています。
そのため、SIMロック解除などの手続きも必要ありません。好きなSIMで運用できるので、自由度が高いです。
何よりも、最大35,000ポイント還元が適用されると実質半額程度の価格でSIMフリー版iPhoneが手に入ります。
ポイント還元がなくとも、SIMフリー版のiPhoneの通常価格は他キャリアと比べて楽天モバイルが最安なので、その点も魅力です。
デメリット:Rakuten Linkのサービスが最大限利用できない
iOSの場合、Rakuten Linkのサービスがフル活用できないのが残念な点です。
前述した通り、iOSでは国内外の着信とSMSサービスが利用できないため、標準の電話アプリと使い分ける手間がかかります。
楽天モバイルでeSIMを契約するメリット・デメリット
全てSIMフリーで契約できる楽天モバイルですが、eSIMを使いたい場合、楽天キャリアにはどんなメリット・デメリットがあるのか解説します。
メリット:QRコード読み込みで最短即日開通が可能
楽天モバイルのeSIM契約は開通までが最短即日と、かなり早いのが魅力です。
オンライン手続きで全て完結でき、申し込み完了後約5分で繋がります。
また、他社からの乗り換えも同様の手続きで完了できるので、すぐに楽天モバイルに切り替えたい人でも待ち時間なく、スムーズに手続き可能です。
デメリット:eSIM対応端末を変えたい場合はSIMロック解除が必要
楽天モバイルの端末は全てSIMフリーですが、eSIM契約にした場合はSIMロックが必要な端末になってしまいます。
また、既に持っているスマホ端末を使う場合、事前のSIMロック解除が必要ですので、少し手間がかかります。
他社から楽天モバイルに乗り換えるメリット・デメリット
これから楽天モバイルに切り替えようと思っている人は、乗り換えることでのメリット・デメリットを知っておくとよいでしょう。
状況によっては楽天モバイルに乗り換えない方がいい場合もありますので、乗り換えは慎重におこないましょう。
メリット1:他3大キャリアと比べて料金が圧倒的に安くプランもわかりやすい
他大手3大キャリアと比べると楽天モバイルの料金が圧倒的に安いです。
例として、ソフトバンクの無制限プランと比べてみます。
- ソフトバンク「メリハリ無制限」プラン単身契約の場合→7,238円
- 楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」の場合→3,278円</li>
比較してみると安さが目に見えてわかります。
また、他3大キャリアはプランが多すぎてわかりにくいですが、楽天モバイルはワンプランのみの提供なので、料金プランがシンプルでわかりやすいです。
基本プランの比較は楽天モバイルの公式WEBサイトにも比較表があるので、ぜひ参考にしてみてください。
メリット2:国内外の通話サービスが無料で利用できる
楽天モバイルは国内のみならず、海外への通話も無料で利用できるのが魅力です。
Rakuten Linkアプリをインストールするだけで全て完結できるので、手続きの手間もありません。
また、海外でもそのままデータ通信が使える点も嬉しいポイントです。
海外用のポケットWi-Fiをわざわざ契約して短期間だけ使うといった手間も全て省けます。
メリット3:楽天のサービス全体でさまざまな恩恵を受けられる
楽天モバイルは、楽天のサービス利用で貯まる楽天ポイントを月額料金に充てることができます。
また、楽天SPUのシステムで、楽天モバイル契約中は楽天市場での買い物におけるポイント取得率がアップしたり、キャリア決済などにおいてもポイントがプラスされたりなど、楽天を利用するユーザーはあらゆる場面でお得なサービスを受けられます。
デメリット1:他社で恩恵を受けていたサービスが使えなくなる
楽天モバイルに乗り換えると、他社でのキャンペーンやサービスなどが受けられなくなります。
トータルで考えたときに、楽天モバイルを使った方が得なのか、他キャリアのままプランを変えた方が得なのか、その人ごとに変わります。
楽天モバイルに乗り換える際は、必ず乗り換える前と後の試算をしておくとよいでしょう。
デメリット2:他3大キャリアよりも回線対応エリアが少ない
他キャリアと比べると、楽天回線はまだ成熟しきっておらず、地下鉄などでの利用で繋がりにくい時が多いです。
楽天回線は遮蔽物にも弱いといわれるので、通信の快適さが気になるのであれば、もうしばらく年月が経過し、楽天回線が今よりもさらに広がった時点で乗り換えるのもよいでしょう。
楽天モバイルを選ぶべき人と選ばない方がいい人の特徴
楽天モバイルは全ての人にとってメリットがあるかというと、そうではありません。
人によっては楽天モバイルを選ぶと後悔するケースもありますので、以下の基準を元に自分がどちらに当てはまるのかをしっかりと考えた上で楽天モバイルを契約しましょう。
- なるべく月額料金を抑えたい人
- 楽天のサービスをよく使う人
- サブ回線が欲しい人
- 通信速度などを特に気にする人
- 通話品質を気にする人
- 楽天のサービスをそこまで使わない人
楽天モバイルはまだ新しいキャリアなので、今後サービス品質は高まっていきますが、現在だとやはり他3大キャリアの方が通信の品質やサービスは良いといえます。
料金の安さとプランのわかりやすさの面においては、楽天モバイルがおすすめできます。
普段使っている回線に加えて、ちょっとしたサブ回線が欲しい人にとっても、0円運用可能な楽天モバイルは使い勝手が良いといえます。
まとめ
楽天モバイルにはメリット・デメリットをまとめると、以下の通りです。
- 月額料金が一定額のワンプラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」の内容が充実
- データ無制限で使い放題かつテザリングも無料
- 留守番電話サービスが無料
- 口座振替・デビットカード支払いに対応
- 端末購入から全て0円で運用が可能
- SPU目的でのサブ回線として契約するのもメリットあり
- eSIMが最短即日で発行可能
- 楽天回線が対応しているエリアが少ない
- パートナー回線はひと月に5GBまでしかない
- データ通信が無制限で使い放題だが厳密には1日10GB制限がある
- Rakuten Linkと通常の電話アプリで使い分けする手間がある
楽天モバイルの最も気になる点としてはやはり、楽天回線の繋がりやすさです。
今の段階だとメイン回線として利用するには繋がりやすさの面で少し心もとないかもしれませんが、サブ回線としてならコスパもサービス内容もかなり優秀といえます。
また、普段から楽天市場など楽天のサービスを利用しているユーザーにとっては、SPUなどでのポイント優遇があるので、そういった面でも楽天モバイルを契約するのはアリかと思われます。
購入から運用までコストを大きく抑えながら、他社と遜色ないネット回線として利用でき、海外でもそのまま使える。これだけでも契約する理由として十分すぎるので、気軽にひとつ楽天モバイルを持ってみるのはいかがでしょうか。