「インターネット回線を契約したいけど、ポケットWi-Fiと光回線、どちらを使えばいいのかわからない」とお悩みの方はいませんか?
それぞれの特徴や違いを理解していないと、自分にあっているのはどちらなのか、よりお得に利用できるのはどちらなのか、不安になってしまいます。
そこでポケットWi-Fiと光回線の6つの違いと、それぞれがどんな人におすすめなのか、ポケットWi-Fiがおすすめな人の特徴と光回線がおすすめな人の特徴をまとめてみました。
最後まで読んでいただけると、自分にあっているのはどちらなのか、よりお得に利用できるのはどちらなのかがわかるようになります。
ぜひ、自分のインターネット利用状況を思い浮かべながら、自分にあったインターネット回線選びの参考にしていただければ幸いです。
目次
ポケットWi-Fiと光回線の6つの違い
まず、ポケットWi-Fiと光回線には大きく分けて6つの違いがあります。
- 料金の違い
- 通信速度の違い
- 通信制限の違い
- 契約期間の違い
- 屋外での使用における違い
- 工事の有無による違い
これらの違いを理解したうえで、自分がインターネットを利用する環境により当てはまるのはどちらかを考えると、回線選びで失敗することを防げます。
ここからはポケットWi-Fiと光回線の6つ違いを解説していくので、ぜひ自分のインターネット利用状況と照らし合わせながら読み進めてみてください。
違い①. 料金
ポケットWi-Fiも光回線も、実は料金にそんなに違いはありません。
ポケットWi-Fiの方が若干お得な場合が多いのですが、光回線でも、各スマホキャリアが展開しているものであればお得にインターネットを利用することができます。
インターネットを開設したいと思ったらまず、自分が使っているスマホのキャリアが光回線のサービスを展開しているかどうかを確認してみましょう。
もし光回線があれば、そこで契約するのが1番お得です。
スマホと自宅のインターネット回線をあわせて契約することで、割引が適用されます。
各キャリアとも、毎月1,000円程度の割引で、2年間契約をすると合計で24,000円もお得になるので見逃せません。
もし自分が使っているスマホキャリアが光回線を展開していない場合でも安心してください。
今では、多くの通信会社がそれぞれにキャッシュバックキャンペーンを掲げています。
条件を満たすことで最大数万円のキャッシュバックを受け取れることもあるので、ぜひ様々なプロバイダを比較してみることをおすすめします。
参考程度に、以下に主要なインターネット回線の種類と料金を表にまとめてみました。
回線のタイプ | 会社 | 月額料金 (マンションの場合) | 月額料金 (戸建の場合) |
---|---|---|---|
光回線 | ドコモ光 | 4,400円 | 5,720円 |
光回線 | auひかり | 4,730円 | 6,160円 |
光回線 | ソフトバンク光 | 4,180円 | 5,170円 |
光回線 | NURO光 | 5,217円 | 5,217円 |
ポケットWi-Fi | GMOとくとくBB | 3,969円(1~2カ月目) | 3,969円(1~2カ月目) |
ポケットWi-Fi | UQ WiMAX | 4,268円 | 4,268円 |
※記事執筆時点での価格です。
※エリアやプランによって料金が変わる可能性があります。
光回線に関しては、住んでいる建物がマンションか戸建かによって料金に違いが出ることに注意が必要です。
月額料金に関してはポケットWi-Fiとそんなに大きく変わりませんが、インターネット回線開設のための工事費がかかることを念頭においておくと、トータルでかかるコストは若干高くなることもあります。
違い②. 通信速度
まずはじめに、通信速度には「上り」と「下り」という2つの種類が存在することをご存知ですか?
「上り」とは、自分のスマホやパソコンからインターネット上にデータを送信するときのことを指します。
写真を送ったり動画をアップロードしたりするのが上り通信です。一方「下り」とは、インターネット上にあるデータを自分のスマホやパソコンなどにダウンロードする通信のことをいいます。
メールを受信したり、写真や動画をダウンロードするのが下り通信にあたります。
ここでポイントになるのは、一般的に「通信速度」という言葉を使うときは「下り通信(ダウンロード)」のことを指すということです。
この通信速度においては光回線の方が早いです。
その違いは、電波を発信しているところから自宅まで、どうやって電波を運んでくるのか、という点にあります。
光回線では、電波を発信しているところから自宅まで、ケーブルを使って電波を運んでいます。
電波の発信源と自宅とを直接ケーブルで繋いでいるので、安定かつ速度の速いインターネット環境を整えることが可能です。
一方でポケットWi-Fiは、電波を発信しているところから自宅まで、無線で電波を飛ばしています。
そのため、複数の端末が密接したり、多くの人が同時にインターネットに接続していたりすると回線が混み合い、通信速度に影響が出ることがあるのです。
主な回線ごとの通信速度の目安をまとめると以下のようになります。
回線のタイプ | 会社 | 通信速度(下り) |
---|---|---|
光回線 | ドコモ光 | 最大1Gbps |
光回線 | auひかり | 最大1Gbps |
光回線 | ソフトバンク光 | 最大1Gbps |
光回線 | NURO光 | 最大10Gbps |
ポケットWi-Fi | GMOとくとくBB | 最大440Mbps |
ポケットWi-Fi | UQ WiMAX | 最大758Mbps |
※記事時点での最大速度です。
最大速度はあくまで理論上で計算されているものなので確実にこの速度が出せるというわけではありませんが、光回線の方がポケットWi-Fiの2倍ほど通信速度が速いのがお分かりいただけるかと思います。
インターネットを利用するうえで、通信速度を第一に考えたいという人は光回線を選びましょう。
違い③. 通信制限
また、通信制限の有無もポケットWi-Fiと光回線の大きな違いのひとつです。
光回線にはデータ使用量の制限がありませんが、ポケットWi-Fiの場合、多くの通信会社では3日間で10GB以上を使うと速度制限がかかってしまいます。
モバイルWi-Fiにおいて速度制限がかかる条件というのはサービスごとに異なりますが、一般的には2つのタイプがあります。
- 月間のデータ量を超えた場合
- 短期間に大容量のデータを使用した場合
月間のデータ量というのは、毎月使用できるデータの量が決まっているときの話で、一般的に3GBもしくは7GBのプランがあります。
1カ月のうちに指定データ量を超えてしまうと、それ以上の通信に速度制限がかかってしまいます。
また、月々のデータ使用量が無制限なプランもありますが、そういった場合でも短期間に大量のデータ通信を行うと速度制限がかかるので注意が必要です。
速度制限にかかる条件は、3日間で10GBというのが目安になります。
どれくらいインターネットを使うと10GBになるのか、あまりピンとこない方も多いのではないでしょうか?
そこで、10GBを消費するのに必要なインターネット利用状況を紹介します。
以下の表は、パソコンを使って5分間のYouTube動画を視聴した際に消費するデータ量を表しています。
画質 | データ量 | 10GB |
---|---|---|
超高画質 | 約113MB | 約88回(約7時間) |
高画質(HD) | 約60MB | 約166回(約13時間) |
標準画質(SD) | 約17.5MB | 約570回(約47時間) |
低画質 | 約10MB | 約1,000回(約83時間) |
1日あたり約2時間、YouTubeの動画を高画質で視聴する人は、3日間で10GBという通信制限に注意した方がいいでしょう。
逆に、そんなにデータを使わないという人はあまり気にしなくて大丈夫です。
また、データ使用量を超えてしまった場合はどうなるのでしょうか。
一般的に、3日間で10GB以上のデータを使った場合は、翌日18時~26時頃にかけて通信制限がかかります。
制限がかかっている間もインターネットを使うことは可能ですが、速度は1Mbps程度と低速になるので注意が必要です。
違い④. 契約期間
光回線の中には、2年や3年など、利用最低期間が定められているものが多くあります。
よって、それ未満の短い期間での契約を考えている人は、解約の際に違約金を支払わなくてはいけません。
それに対し、ポケットWi-Fiは利用最低期間がなくルーターをレンタルすることができるので、短期の利用に向いています。
ですが、最近はこの利用最低期間に関するポケットWi-Fiと光回線の違いもさほど変わらない傾向があります。
なぜなら、2~3年の利用最低期間が決められているポケットWi-Fiや、逆に利用最低期間の決まっていない光回線も増えてきているからです。
強いて言うのであれば、ポケットWi-Fiの方が若干条件が緩いことが多いという程度です。
ポケットWi-Fiや光回線に関わらず、インターネット回線を契約する際は、利用最低期間があるかどうかをチェックしておくようにしましょう。
違い⑤. 屋外での使用
ポケットWi-Fiは、ルーターを持ち運べば外出先でもインターネットに接続することができます。
自宅以外にカフェなどの屋外でインターネットを使う人や、不特定多数の人と共有する無料のフリーWi-Fiを使うことに抵抗がある人は、ポケットWi-Fiがおすすめです。
一方、インターネットを利用するのは自宅がメインだ、という人にはポケットWi-Fiは不要です。
よって光回線の方がおすすめということになります。
違い⑥. 工事の有無
インターネット回線の開設にあたり、工事が必要になるのは光回線です。
一方、ポケットWi-Fiはルーター端末が届けばすぐにでもインターネットを使うことができるので、工事は必要ありません。
その違いは、先ほども述べた通り、インターネットに接続する方法が有線か無線か、という点にあります。
ケーブルを使って電波を引っ張ってくる光回線を使用するには、専用端末の設置と回線工事が必要です。
よって、賃貸物件に住んでいる場合は大家さんに工事が可能かどうかを確認する必要があります。
また最近では、建物にもともと光回線が通っており、各部屋ごとに契約、簡単な設置作業を行うだけでインターネットが使えるという物件もあります。
賃貸物件でどうしても光回線を使いたいという人は、部屋探しの段階で光回線が使えるか、もしくはあらかじめ備わっているのかをチェックしてみるといいでしょう。
大家さんに確認をし、インターネット回線工事が不可能だった場合、もしくは回線工事が面倒だという人は、契約からインターネットが使えるようになるまでの時間が短いポケットWi-Fiがおすすめです。
ポケットWi-Fiと光回線、どちらを選べばいい?
これまでに紹介した、ポケットWi-Fiと光回線の違いを振り返ると以下のとおりです。
- 料金の違い
- 通信速度の違い
- 通信制限の違い
- 契約期間の違い
- 屋外での使用における違い
- 工事の有無による違い
料金と契約期間に関しては、最近はあまり大きな違いがなくなってきました。
よって、残りの項目、主に「どのようにインターネットを使うか」というのが、ポケットWi-Fiか光回線を選ぶのに重要なポイントになります。
両者の違いを理解したところで、「自分にはどっちがあっているんだろう?」と悩んでいる方もいるかもしれません。
そこでここでは、ポケットWi-Fiがおすすめな人の特徴と、光回線がおすすめな人の特徴をまとめてみました。
ぜひ、自分のインターネットの利用環境がどちらに当てはまるかを照らし合わせながらチェックしてください。
ポケットWi-Fiがおすすめな人
まず、ポケットWi-Fiがおすすめな人の特徴は以下のとおりです。
- 屋外でもインターネットを使いたい人
- すぐにでもインターネットを開設させたい人
- 回線工事が不可能な物件に住んでいる人
- 普通にインターネットサーフィンができればいいという人
- 引っ越しが多い、または次の引っ越しまでが長くない人
これらの特徴をまとめると、ポケットWi-Fiがおすすめなのは「ほどほどのネットサーフィンができれば充分で、屋外でもインターネットを使うことがある人」です。
自宅以外でもインターネットを使いたいという人は、モバイルルーターの使えるポケットWi-Fi一択になります。
それ以外の特徴としては、あまりインターネットのヘビーユーザーではなく、普通にネットサーフィンができればいい、という人におすすめなのもポケットWi-Fiです。
特にオンラインゲームをしたりデータ通信量の多いダウンロードをすることがなければ、ポケットWi-Fiの通信量で充分だからです。
光回線がおすすめな人
以下に当てはまる点が多いという人にぴったりなのは、光回線です。
- オンラインゲームをする人
- 早い、かつ安定した通信を求める人
- インターネットを使うのは自宅がメインだという人
- データ使用量を気にせずインターネットを使いたい人
- 動画の視聴や音楽を聴くのに多くのデータを使う人
- 自分が使っているスマホキャリアに光回線がある人
光回線がおすすめな人の特徴をひと言でまとめると、「インターネットを使うのは自宅がメインで、大容量のデータを使用する人」です。
特に、操作の正確さやスピードを求められるようなオンラインゲームをする場合は、光回線の安定した早い通信速度が必要不可欠です。
また、オンラインゲームには度々のアップデートがあり、最新版をダウンロードするのに多くのデータを消費します。
そんなとき、ポケットWi-Fiを利用していれば通信制限にひっかかってしまう可能性があります。
また、自分が使っているスマホのキャリアが光回線のサービスも展開している場合は、光回線を選んだ方がお得になる場合が多いのも特徴です。
スマホとインターネット回線をあわせて契約することで毎月お得になるので、ぜひそちらもチェックしてください。
ただし、キャリアによってはサービス対象外のエリアが存在します。
自分の住んでいる地域が、使っているスマホキャリアが展開する光回線のエリア内かどうか、あらかじめ確認しましょう。
自分のインターネット利用環境にあわせた選択を
ポケットWi-Fiと光回線には、どちらも異なる魅力があります。
だからこそ、自分がインターネットを利用する環境を踏まえて、より最適な方を選ぶことが大切です。
今回紹介したポケットWi-Fiと光回線の違いを参考に、ぜひ自分にぴったりなインターネット回線がどちらになるかを考えてみてください。