日常生活に携帯電話は欠かせない存在になっていますが、同時に毎月の利用料金が気になるところ。「できれば月々の固定費を抑えたい」と考えるのは当然です。
近年多様なプラン・サービスが提供されている格安SIMに興味がある人も多いかとは思いますが、懸念材料に挙がってくるのが「審査」について。格安SIMを利用するには契約時などに審査が課されますし、ユーザー側の事情次第では審査落ちのリスクは避けられないでしょう。
そこで今回は、格安SIMの審査の概要や審査落ちのリスクがある人の特徴について解説します。あわせて、携帯ブラックの人でも利用しやすい審査の甘い格安SIM業者も紹介するので、最後までご一読ください。
目次
格安SIMでも携帯審査は避けられない
大前提として、「格安SIMなら審査なしでサービスを受けられる」というのは間違いだということを押さえておきましょう。
よく、「NTTドコモ・au・ソフトバンクの大手携帯電話会社3社以外との契約なら審査なしで利用できるのではないか」「安い利用料金で済むなら厳しい審査が課されることはないだろう」と勘違いするケースが少なくありませんが、MVNO(格安SIMの携帯電話会社のこと)のサービスを受ける場合でも次の5つの場面で審査が実施される点に注意が必要です。
- 新規契約審査
- 機種変更契約審査
- 乗り換え契約審査
- 携帯端末購入時の分割払い審査
- 名義変更時の審査
ただし、審査が課されるのは間違いありませんが、審査内容・審査基準は各社独自の条件を設定しているという点を忘れてはいけません。つまり、携帯ブラックなどの事情を抱える人でも、審査基準が緩いMVNOを選べば格安SIMのサービスを受けられるということです。
それでは、まずは格安SIMのサービスを利用するときに実施される審査の内容について、それぞれ具体的に見ていきましょう。
1:格安SIMの新規契約審査
まず、格安SIMを新規契約するときに審査が実施されます。
新規契約時には、MNVO各社が自社で保有する顧客情報などを参考にして、「自社サービスを提供しても問題ない人物か否か」という観点から契約審査が実施されるのが一般的です。つまり、後述する信用情報機関に保管されている”個人信用情報”は原則として関係ありません。
たとえば、契約を予定している格安SIM業者との間で過去に滞納トラブルが発生していたり、短期解約を繰り返した履歴があったりすると、格安SIM業者からマークされているため新規契約審査に落ちる可能性があるので注意が必要です。
2:格安SIMの機種変更契約審査
格安SIMの機種変更をするときにも審査が実施されるのが一般的です。
ただし、新規契約審査とは異なり、機種変更時にはすでに一定期間格安SIM業者との取引が継続しているはず。つまり、携帯料金の滞納トラブルが発生しているなどの例外的な場合でない限り機種変更契約審査に落とされる可能性は低いと考えられます。
なお、格安SIMの機種変更をする際には端末代金の支払い方法が問題となることがありますが、この点については「割賦審査」の項目を参考にしてください。
3:格安SIMの乗り換え契約審査(MNP)
携帯電話番号そのままの状態で携帯キャリアだけを変更する「MNP(Mobile Number Portability/携帯電話番号ポータビリティ)」でも携帯契約審査をクリアする必要があります。
乗り換え時の審査基準も各業者によっていろいろですが、基本的には新規契約審査と同程度の基準が設定されているのが一般的です。
つまり、乗り換え予定の格安SIM業者が保有している顧客データ上に携帯ブラック情報が登録されている場合や、契約元キャリアと名義が異なる場合などには乗り換え審査に落ちるリスクがある点にご注意ください。
4:格安SIMの端末代金分割払い時の割賦審査
近年ではスマートフォン端末などの価格が高騰しているため、分割払いを希望するユーザーも少なくはありません。格安SIMサービスを受けるときに携帯端末の分割払い購入を希望する場合には割賦販売審査が課されます。
割賦販売審査とは、商品の購入希望者が自分の支払い能力を超えるローン・分割払い契約を組んで経済的苦境に追い込まれたり、事業者側が代金の支払いを受けられなくなったりする事態を回避するために設けられる審査のこと。割賦販売法第38条に基づく法的な審査です。
その他の契約審査とは異なり、格安SIM契約時の割賦販売審査では申込者の「個人信用情報」をチェックされます。そのため、信用情報に問題を抱えている等の場合には「格安SIM業者と契約はできても端末代金の分割払いは認められない(結果として端末を用意できなければ格安SIMサービスを利用できない)」ということにもなりかねないので注意が必要です。
5:格安SIMの名義変更審査
携帯電話の契約者名義を変更する場合にも審査が課されます。契約者名義を変更する必要があるのは、次の3つの場面です。
- 結婚・離婚などのタイミングで氏名変更が生じた場合(改称)
- 契約者の死亡によって回線契約を引き継ぐ必要がある場合(継承)
- 契約者の家族・第三者に名義だけを変更する必要がある場合(譲渡)
まず、「改称」の場合には厳しい審査が課されることはありません。携帯電話サービスを利用する人物の名称が変更になっただけで実態は何も変わらないため、必要書類等に不備がなければ問題なく審査をクリアできるでしょう。
これに対して、「継承・譲渡」の場合には、譲受人との取引が新たにスタートすることを意味するため、新規契約審査と同じレベルの審査が課されるのが一般的です。つまり、格安SIM業者が保管する顧客データのなかに譲受人の問題行動などの履歴が存在する場合には審査に落ちる可能性があるので注意しなければいけません(さらに、端末代金の分割払いも継承・譲渡する場合には、別途譲受人の個人信用情報もチェックされます)。
・新規契約・機種変更・乗り換え審査 → 各業者が保管している顧客データ
・端末代金の分割払い審査 → 信用情報機関に保管されている個人信用情報データ
・名義変更審査 → 顧客データと個人信用情報データの双方が問題になる可能性あり
格安SIMの審査落ちになりやすい人の特徴2つ
携帯審査に不安がある人が格安SIMの利用を希望する場合には、審査落ちのリスクが高い人の特徴を押さえるのがポイントです。人によって審査落ちのリスクは異なりますし、状況次第で審査落ち対策が異なるからです。
- 「信用情報機関に保管されているブラックリスト情報」が審査落ちのリスクを高めているケース
- 「各業者が保有している携帯ブラック情報」が審査落ちのリスクを高めているケース
それでは、この2点の特徴ごとに、詳しい審査落ちリスクの状況を整理していきましょう。
1:信用情報にキズがついてブラックリストに登録されている人
信用情報機関にブラックリスト情報(異動情報・事故情報)が登録されている人は審査に落ちる可能性が高いので格安SIMを利用することができません。
信用情報機関のブラックリスト情報は携帯電話関係以外の金銭トラブルなどが原因で登録されることがあるので、日常生活でお金の支払いに困るような出来事があると事故情報が登録されているおそれがあるでしょう。
信用情報にキズがつく主要な原因は4つ
格安SIMの申込者ごとに生活スタイルが異なるために一概には言えませんが、次のような事情を抱えていると信用情報機関に事故情報が登録されている可能性が高いです。
- クレジットカードの支払いトラブルを経験した・滞納中である(数カ月滞納・度重なる延滞経験など)
- カードローンなどの借金返済を滞納した・滞納中である
- 過去に債務整理を経験したことがある
- 奨学金・住宅ローン・家賃などを滞納したことがある・滞納中である
もちろん、たった一度だけ、たった数日だけ各種返済が滞ったからといって即時にブラックリストに登録されるわけではありません。
ただ、長期延滞・杜撰な支払い管理によって金融機関などの債権者から「悪質なユーザーだ」と判断された場合にはかならず信用情報機関に情報提供されますし、その結果、金銭トラブルとは直接関係のない格安SIMサービスの審査にも悪影響が出るため、円滑に格安SIM業者との契約を締結したいのであれば普段から適切に金銭管理を行い延滞等を生じないようにするべきでしょう。
信用情報にキズがついているために格安SIMの契約に影響が出るケースは3つ
格安SIM利用希望者の信用情報にキズがついていると、次のような場面で格安SIMサービスに弊害が出る可能性があります。
- クレジットカード払い限定の格安SIM業者と携帯契約を締結できない
- 携帯電話端末代金を分割払いで購入できない
- 名義変更手続きが認められない可能性がある
特に注意を要するのが、クレジットカードに関する点。信用情報機関にブラックリスト情報が登録されている人はクレジットカードの所持が認められないため、携帯電話料金の支払い方法をクレジットカード払いに限定している格安SIMには携帯料金を支払う手段がないということに。そのため、当該格安SIM業者との間で契約を締結することはできません。
また、携帯端末代金の分割払い契約は「ローンを組むこと」と実質的には同じなので、支払い能力に不安があるブラックリスト登録者では分割払いを認められません。「分割払いでなければ高額なスマートフォン端末代金を支払えない」という人は格安SIM業者と契約を結ぶことはできないでしょう。
2:携帯ブラックに登録されている人
ここまで紹介したように、信用情報機関にブラックリスト情報が登録されている場合には支払い方法などの観点で携帯契約審査に影響が出るだけでしたが、携帯電話会社が独自に収集している顧客データ上に「携帯ブラック」情報が登録されている場合には当該携帯会社との間で携帯契約を締結するのは半永久的に不可能な状況に追い込まれます。
なぜなら、携帯ブラック(内部ブラック)情報は各業者が独自に収集しているものなので、「期間の経過によって携帯ブラック情報が抹消される」ということはあり得ないからです。
携帯ブラックになる主要な原因は3つ
携帯ブラック情報は「この人物とは取引をするべきではない」という観点に基づき収集されるものなので、各携帯業者によって携帯ブラックになるか否かの基準は異なりますが、一般的には次のような事情が発生すると携帯ブラックに登録されると言われています。
- 契約を希望する格安SIM業者との間で過去に滞納トラブルが生じた
- 契約を希望する格安SIM業者から過去に強制解約処分を下された
- 契約を希望する格安SIM業者について過去に何度も短期解約を繰り返している
重要なポイントは、他社の携帯ブラックに登録されていたとしても、今回契約を希望する格安SIM業者との間で一切トラブル等が発生していないのなら携帯審査に何も問題は生じないという点です。つまり、A社との関係では携帯ブラックであったとしても、B社との間ではホワイトな状態であるということ。あくまでも携帯ブラック情報は相対的なものであり、携帯会社ごとに取扱いが異なるという運用が維持されます。
その一方で、一度でも携帯ブラック情報が登録されてしまうと、当該携帯業者からサービスを受けるのは難しくなります。なぜなら、過去にトラブルを発生させたようなユーザーと取引を開始することについて携帯業者側に一切メリットが存在しないからです。
携帯ブラックが格安SIMの契約に影響が出るケースは4つ
携帯ブラックに登録されてしまうと、次のような場面で当該格安SIM業者との契約審査に影響が生じます。
- 携帯ブラック情報が登録されている格安SIM業者と新規契約を締結できない
- 携帯ブラック情報が登録されている格安SIM業者の機種変更審査に通らない
- 携帯ブラック情報が登録されている格安SIM業者への乗り換え審査に落ちる
- 携帯ブラック情報が登録されている格安SIM業者の名義変更審査に通らない
したがって、携帯ブラックに登録されるほどのトラブルが発生した場合には、携帯ブラック情報が登録されていない格安SIM業者を利用することをおすすめします。
携帯ブラックの人が格安SIMを利用する方法8つ
何かしらの事情を抱えていて各種携帯審査に落ちるか不安な人でも、次の8つの方法を実践すれば審査落ちを回避して格安SIMサービスを利用できる可能性を高められます。
- 信用情報機関に登録されている事故情報が抹消されるまで待つ
- クレジットカード払い以外の支払い方法を認めてくれる格安SIM業者を選ぶ
- 家族名義で契約した格安SIMを使う
- 携帯ブラック情報が登録されていない格安SIM業者を選ぶ
- 携帯端末代金を一括払いして割賦契約審査を回避する
- プリペイドSIMを活用する
- SIM単体契約で審査落ちのリスクを最大限軽減する
- 審査基準が甘く設定されている格安SIM業者を見つける
それでは、携帯審査に不安がある人が検討するべき8つの対策について、それぞれ具体的に見ていきましょう。
1:ブラックリスト情報が抹消されるまで待つ
信用情報機関に登録されているブラックリスト情報は約5年で抹消されます。つまり、現在登録されているブラックリスト情報が原因で端末代金の分割払いができない場合でも、事故情報が抹消されて”ホワイト”の状態に戻れば分割払いでの購入が可能になるということです。
そして、各信用情報機関に開示請求をすれば自分の現在の信用情報の状況をチェックすることができます。開示請求の方法・事務手数料については以下のリンク先よりご確認ください。
2:クレジットカード以外の支払い方法可能な格安SIMを選ぶ
信用情報機関にブラックリスト情報が登録されているためにクレジットカードを所有できない人が格安SIMの利用を希望する場合には、クレジットカード払い以外で携帯料金の支払いができる業者を選ぶのがおすすめです。
たとえば、デビットカード・口座振替などの幅広い方法が可能な格安SIM業者を選択すれば、クレジットカードを所有できないブラックリスト登録者でも格安SIMサービスで携帯料金を節約できるでしょう。
なお、口座振替での支払い方法が可能な格安SIM業者については以下のリンク先を参考にしてください。

3:家族名義の格安SIMを利用する
自己名義で格安SIMの契約ができるか不安な人、申込みをしたが契約を断られてしまった人は、家族名義で契約した格安SIMを利用するという方法が考えられます。
ただし、格安SIMとはいえ電話をかけ過ぎると高額な通話料を請求される可能性もありますし、この場合の携帯料金の支払い義務を負担するのは名義人である家族です。つまり、使い過ぎた結果携帯料金を支払えないなどのトラブルが発生すると名義人である家族が法的責任を追及されたり、名義人の信用情報にキズがつくリスクが生じたりするので、家族に迷惑がかからないように節度のある使い方をする必要があります。
4:携帯ブラックとは無関係な格安SIMを選ぶ
とある格安SIM業者の携帯ブラックに掲載されているために格安SIMの契約を断られた場合には、別の格安SIM業者を選べば問題なく携帯電話サービスを受けることができます。
ただし、携帯ブラックに登録された原因が「携帯料金の滞納・強制解約」の場合には同時に信用情報機関にブラックリスト情報が登録されている可能性があるため、別の格安SIM業者との契約を希望する場合にはブラックリスト情報が抹消されるまで待つなどの配慮も必要となるでしょう。
5:携帯端末代金を一括払いする
信用情報機関にブラックリスト情報が登録されているために携帯端末代金の分割払いができない場合でも、端末代金の一括払いという方法なら問題なく携帯端末を取得できます。なぜなら、信用情報の照会が行われる目的は割賦販売契約の可否の判断のためだからです。
したがって、端末代金を一括払いすれば、(携帯ブラック情報が登録されていない)格安SIM業者との契約が可能になるはず。ただし、分割払いと比べるとどうしても初期費用が高額になってしまうので、家計への負担を抑えるには中古ショップなどで型落ち機種を購入するなどの工夫を凝らしましょう。
6:プリペイドSIMを活用する
各種携帯審査に通るのが不安な人におすすめのサービスが「プリペイドSIM」と呼ばれるもの。
審査不要の前払い式で、コンビニ・家電量販店などで現金購入できるため、ブラックリスト登録者でも格安SIMサービスを受けられます(一部例外として、本人確認書類の提出を求められるケースはあります)。有効期限を超えるかデータ容量を超えた段階でサービスが自動停止するため、煩わしい解約手続きを経る必要がない点も魅力的でしょう。
ただし、オーソドックスな格安SIMに比べて使用料金が割高に設定されている点がデメリットです。つまり、「とにかく携帯電話を所有したい」「短期間だけスマホを使いたい」という人には適していますが、「携帯料金を抑えたい」「便利な環境でスマホライフを満喫したい」という希望を叶えるには不向きだとご理解ください。
7:SIM単体契約なら審査に通りやすい
信用情報に不安がある人におすすめの方法が、SIM単体契約で割賦販売審査を回避するというものです。
基本的に、格安SIM業者と契約をするときには、「SIMカードのみ」で契約をするか、「端末とセット」で契約をするのかを選択できます。現在使っているスマートフォン端末をそのまま使いつづけたい場合には「SIMカードのみ」の契約で格安SIM業者のサービスを受けられますし、これによって信用情報機関への照会手続きも避けられるでしょう。
ただし、SIM単体契約の場合には、SIMロック解除が必要になるケースがあること・APN設定を自分で行わなければいけないこと・事前に動作確認端末をチェックする必要があることなどの注意点が少なくないので、店舗窓口などで丁寧に説明を受けるようにしてください。
8:審査なしに近い格安SIMを選ぶ
各種ブラックリスト情報などが原因で携帯契約が難しい人でも、仕事・プライベートでスマートフォンは欠かせないはず。そこで、携帯審査に不安がある人におすすめの方法が「審査なしに近いほど甘い基準で携帯契約を締結してくれる格安SIM業者を選ぶこと」です。
もちろん、各格安SIM業者が設定している内部審査基準は非公開情報なので単純に比較することはできませんが、利用者数・知名度
・口コミ・評判などを参考にすれば「審査の甘い・厳しい」についておおよその目途を立てられるでしょう。
項を改めておすすめの格安SIM業者を10社紹介するので、サービス内容なども考慮しながら利用する格安SIMを決めてください。
携帯ブラックで審査が気になる人にもおすすめの格安SIM10選
それでは、携帯ブラックなどが原因で携帯審査に不安がある人におすすめの格安SIM業者を10社紹介します。
各社多様なサービスを展開しているので、ご自身の予算・使い方などに照らしながら相性の良い格安SIMをご選択ください。
1位:楽天モバイル
月額料金プラン(税込) | 1回線目のみ最低利用料金0円~(データ通信量による) ・~3GB:1,078円 ・~20GB:2,178円 ・20GB~:3,278円 |
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データ通信量 | 無制限 |
音声通話料金 | 22円/30秒(Rakuten Linkアプリ使用で無料) |
通信速度 | ・楽天回線エリア:高速でデータ無制限 ・国内パートナー回線エリア:5GB超過後は最大1Mbps ・国外パートナー回線エリア:2GB超過後は最大128kbps |
オプション | ・10分(標準)通話かけ放題:1,100円(税込) ・故障紛失保証 with AppleCare Services:715円~1,309円(税込) ・スマホ交換保証プラス:715円(税込) ・緊急速報メール:無料 ・選べる電話番号サービス:1,100円(税込) など |
事務手数料など特記事項 | 契約初期費用・解約手数料などすべて無料 |
楽天モバイルは、毎月のデータ使用量で月額利用料金が決まる格安SIM業者です。通話メインでデータ通信を利用しない場合には毎月の利用料金1,078円に抑えることも可能です。同時に、データ通信量は月額3,278円(税込)で無制限使用が可能なので、Webサービスをよく利用する人の家計に優しいプラン設定が魅力でしょう。
また、10分(標準)通話かけ放題などのオプションサービスも豊富に取り揃えているなど、保証サービスの面でも第4の携帯キャリアとしての存在感を発揮しています。
テレビCMやネット広告などでも集客に力を入れていることからも、比較的甘い審査で入会できる可能性が高いでしょう。
2位:UQモバイル
月額料金プラン(税込) | ・くりこしプランS+5G(3GB):1,628円 ・くりこしプランM+5G(15GB):2,728円 ・くりこしプランL+5G(25GB):3,828円 |
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データ通信量 | 最大25GBまで |
音声通話料金 | 22円/30秒 |
通信速度 | ・くりこしプランS+5G(3GB):最大300Kbps ・くりこしプランM+5G(15GB):最大1Mbps ・くりこしプランL+5G(25GB):最大1Mbps ※節約モードならどれだけ使ってもデータ消費ゼロ |
オプション | ・増量オプションⅡ:550円(税込) ・ギガぞうWi-Fi:165円(税込) ・安心サポートパック(android:1,012円、iPhone:1,099円) ・各種au系のオプションサービス豊富 |
事務手数料など特記事項 | 登録事務手数料:3,300円(税込) |
auのサブブランドであるUQモバイルでは、auPAYやauじぶん銀行などの提携サービスが豊富なので、普段の生活がau系のサービスに密着している人におすすめの格安SIMです。
また、DAZNやAppleMusicなどのエンタメサービスとの連携も強く、初回入会の人に対して数カ月利用料金無料などのキャンペーンも積極的に打ち出しています。
UQモバイルの携帯審査は短時間で済みますし、また、広告に力を入れていることからも、よほどの金融事故を起こしていない限りは携帯審査に落ちる可能性は低いでしょう。
3位:ワイモバイル(Y!mobile)
月額料金プラン(税込) | シンプルS(3GB):2,178円 シンプルM(15GB):3,278円 シンプルL(25GB):4,158円 |
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データ通信量 | 最大25GBまで |
音声通話料金 | 22円/30秒 |
通信速度 | ・シンプルS:最大300Kbps ・シンプルM:最大1Mbps ・シンプルL:最大1Mbps |
オプション | ・国内通話10分定額(だれとでも定額):770円(税込) ・24時間定額(スーパーだれとでも定額):1,870円(税込) ・データ増量オプション:550円 ・アドバンスオプション:752.4円 など |
事務手数料など特記事項 | 登録事務手数料:3,300円 |
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランド。ソフトバンク系サービス(PayPayなど)のユーザーにはメリットが大きい格安SIMです。また、ソフトバンク光・SoftBankAirとのセット割やYahoo!の「プレミアム会員」の特典も利用可能です。
特に、家族割で2台目から毎月1,188円割引を受けられるので、家族全員で乗り換える場合には経済的なメリットが大きいといえるでしょう。
4位:LINEMO
月額料金プラン(税込) | ・ミニプラン(3GB):990円 ・スマホプラン(20GB):2,728円 |
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データ通信量 | 最大20GBまで |
音声通話料金 | 22円/30秒 |
通信速度 | ・ミニプラン(3GB):300kbps ・スマホプラン(20GB):1Mbps |
オプション | ・通話準定額(5分以内):550円(税込) ・通話定額:1,650円 ・持込端末保証 with AppleCare Services:950円~ など |
事務手数料など特記事項 |
LINEMO(ラインモ)はソフトバンク系列の格安SIMで端末の販売は実施していない点が特徴的です。つまり、LINEMOを利用するにはご自身でスマホ端末を用意する必要がありますが、LINEMOと契約するには割賦販売審査等は省略できるのでLINEMOの携帯ブラックに登録されていない限り審査に落ちることはありません。
LINEMUSICの無料キャンペーンやPayPayボーナスプレゼントなど、多数のキャンペーンを常に実施しているので、お得に分かりやすい格安SIMを使いたいという方におすすめです。
5位:OCNモバイルONE
月額料金プラン(税込) | ・500MB/月コース:550円 ・1GB/月コース:770円 ・3GB/月コース:990円 ・6GB/月コース:1,320円 ・10GB/月コース:1,760円 |
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データ通信量 | 最大10GBまで |
音声通話料金 | 22円/30秒(OCNでんわの通話料は11円/30秒) |
通信速度 | 最大200Kbps |
オプション | ・OCN光モバイル割 ・10分かけ放題:935円 ・トップ3かけ放題:935円 ・完全かけ放題:1,430円 ・050plusセット割 など |
事務手数料など特記事項 | ・初期手数料:3,300円(税込) ・SIMカード手配料:433.4円(税込) |
OCNモバイルONEはNTTコミュニケーションズが提供する格安SIM。データ通信量500MBから契約できるので、「安価で格安SIMを試したい」という人におすすめです。
SIMのみの契約なら数日で契約が可能ですが、端末とセットの場合には1週間程度の時間を要します。また、NTT参加の事業であるため比較的厳しい契約審査が課される点にもご注意ください。
6位:ahamo
月額料金プラン(税込) | 月額2,970円の1プランのみ |
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データ通信量 | 20GB(dカード特典で5GBプラス) |
音声通話料金 | 22円/30秒(5分まで無料) |
通信速度 | 最大1Mbps |
オプション | ・かけ放題オプション:1,100円 ・ケータイ補償サービス:550円~1,100円 ・AppleCare+ for iPhone/AppleCare+ 盗難・紛失プラン など |
事務手数料など特記事項 | 無料 |
ahamoはドコモが提供する格安SIMプラン。シンプルなプラン設定なので、「格安SIMを使いたいが複数プランを見比べるのが面倒だ」という人におすすめです。
ahamoは実店舗での販売がないため、オンライン申込み・端末の郵送などの手続きを経る必要があります。不明点などが発生しても店頭で案内してもらえない点をデメリットと感じる人も少なくはないでしょう。
7位:BIGLOBEモバイル
月額料金プラン(税込) | 【音声通話SIM(電話+データ通信)】 ・プランS(1ギガ):1,078円 ・プランR(3ギガ):1,320円 ・プランM(6ギガ):1,870円 【データプラン(データ通信のみ)】 ・3ギガプラン:990円 ・6ギガプラン:1,595円 ・12ギガプラン:2,970円 ・20ギガプラン:4,950円 ・30ギガプラン:7,425円 【donedoe(50ギガプラン):2,728円】 |
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データ通信量 | プランに応じる |
音声通話料金 | 22円/30秒(「BIGLOBEでんわアプリ」を使用すると9.9円/30秒) |
通信速度 | 不明 |
オプション | ・BIGLOBEでんわ 3分かけ放題:660円(税込) ・BIGLOBEでんわ 10分かけ放題:913円(税込) ・BIGLOBEでんわ 通話パック60:660円(税込) ・BIGLOBEでんわ 通話パック90:913円(税込) ・スマート留守電:319円(税込) ・割込通話:220円(税込) ・BIGLOBE端末あんしんサービス:418円(税込)~ ・BIGLOBEお助けサポート:522円(税込) ・暮らしのあんしん相談:748円 など |
事務手数料など特記事項 | ・プラン申込手数料:3,300円(税込) ・SIMカード発行手数料:433.4円(税込) ・音声通話SIMのみ契約解除料:1,100円(税込) |
BIGLOBEモバイルは大手プロバイダー業者であるBIGLOBEが提供する格安SIMサービスです。
現在力を入れているのが「エンタメフリー・オプション(月額308円)」で、YouTubeなどのコンテンツサービスが使い放題・数カ月の利用料金無料になります。毎月これらのコンテンツ閲覧に時間を使うことが多い人におすすめといえるでしょう。
8位:リンクスメイト
月額料金プラン(税込) | ・データ通信のみ ・SMS+データ通信 ・音声通話+SMS+データ通信 |
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データ通信量 | 100MB~1TB |
音声通話料金 | 22円/30秒(「MatePhone」を利用すれば11円/30秒) |
通信速度 | 最大200kbps |
オプション | ・留守番電話機能:330円(税込) ・割り込み通話機能:220円(税込) ・10分かけ放題オプション:935円(税込) ・カウントフリーオプション:550円(税込) ・5G回線オプション:0円 ・クラウドバックアップ:550円(税込) |
事務手数料など特記事項 | ・新規契約事務手数料:無料 ・プラン解約手数料:3,300円(税込) |
LinksMate(リンクスメイト)は全114種類の料金プランを提供し、ゲーム連携特典なども豊富な格安SIMサービスです。データ通信のみ100MBなら月額165円、音声通話+SMS+データ通信で1TBなら49,852円というように、ユーザーの利用幅に応じて自由にプランを指定できます。
ゲーム・コンテンツ・SNS連携などの面で独自路線を進めているサービスなので、比較的審査基準は緩いといえるでしょう。
9位:イオンモバイル
月額料金プラン(税込) | ・音声プラン:858円~ ・シェアプラン:1,518円~ ・データプラン:528円~ ・やさしいプラン(60歳以上限定):858円~ |
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データ通信量 | ・音声プラン:0.5GB~50GB ・シェアプラン:4GB~50GB ・データプラン:1GB~50GB ・やさしいプラン(60歳以上限定):0.2GB~8GB |
音声通話料金 | 22円/30秒(「イオンでんわ」を利用すると11円/30秒) |
通信速度 | 最大200Kbps |
オプション | ・イオンスマホ安心パック:770円(税込) ・イオンスマホ安心保証:385円(税込) ・イオンでんわフルかけ放題:1,650円(税込) ・イオンでんわ10分かけ放題:935円(税込) ・イオンでんわ5分かけ放題:550円(税込) ・子どもパック:165円(税込) など |
事務手数料など特記事項 | ・SIMカード代金(事務手数料相当額):3,300円 ・解約金:無料 ・MNP転出手数料:無料 |
イオンモバイルはイオングループ提供の格安SIMサービスです。ご高齢の方に特化した利用しやすいプランなども提供しており、ユーザビリティの高いサービスだといえるでしょう。
イオンモバイル無料貸し出しサービスで1週間お試しで格安SIMライフを満喫できるので、「はじめての格安SIMが快適か確認したい」と希望する人におすすめです。
10位:トーンモバイル
月額料金プラン(税込) | 動画意外使い放題で1,100円 |
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データ通信量 | 動画チケットの購入(1GB:370円) |
音声通話料金 | TONEIP電話アプリで無料 |
通信速度 | – |
オプション | ・音声通話かけ放題オプション:770円(税込) ・留守番電話サービス:385円(税込) ・TONE IP電話かけ放題オプション:550円(税込) ・TONEファミリーオプション:308円(税込) ・遠隔サポートオプション:330円(税込) |
事務手数料など特記事項 | ・契約事務手数料:3,300円(税込) ・機種変更手数料:2,200円(税込) ・SIM交換手数料:550円 |
トーンモバイルは、子どもや青少年が安全に利用できる格安SIMサービスです。たとえば、TONEカメラに搭載れたAI機能による自撮り被害防止・GPSによる居場所確認機能・利用時間制限によるスマホ依存症防止・歩きスマホ防止などの対策が施されています(もちろん、これらの機能はご高齢者にも有効です)。
したがって、トーンモバイルは子ども・高齢者などに格安SIMを持たせたいご家族におすすめのサービスだといえるでしょう。
携帯審査に自信がない人は審査なしの格安SIMを選択しよう
携帯電話がなければ不便を強いられる時代のなかで、携帯審査に通らないと不安が募るものです。
ただ、信用情報機関に登録されたブラックリスト情報・携帯業者が保有する携帯ブラック情報はユーザー側ではどうすることもできないものなので、格安SIMを利用するにはユーザー側で何かしらの工夫を凝らさなければいけません。
携帯審査に不安がある人は、自分が携帯審査に通らない理由を正確に見極めたうえで、今回紹介した格安SIM業者のなかから審査に通りやすいサービスを選ぶのがポイントです。普段の使い方・サービス内容などを総合的に考慮して、自分のライフスタイルに合った格安SIMを見つけましょう。