置くだけWi-Fi(ホームルーター)はどうやって選ぶ?おすすめの置くだけWi-Fiも紹介します

置くだけWi-Fi(ホームルーター)はどうやって選ぶ?おすすめの置くだけWi-Fiも紹介します

自宅などに固定して使うホームルーターは「置くだけWi-Fi」などとも呼ばれ、手軽に使える自宅用のインターネット回線として選ばれています。

しかし、いざ契約しようとして調べてみると、たくさんの選択肢があったり、「遅い」「つながらない」などの口コミがあったりと、契約すべきかどうか悩んでしまいますよね。

そこでこの記事では、置くだけWi-Fiを契約するために知っておくべき選び方やおすすめ業者を紹介していきます。この記事を読めば、ホームルーターや置くだけWi-Fiのことが正確に理解できるようになるので、最後までお付き合いください。

置くだけWi-Fiの失敗しない選び方

はじめに、置くだけWi-Fiの失敗しない選び方について解説していきます。

置くだけWi-Fi以外の選択肢も検討する

先に大切なことを言っておくと、置くだけWi-Fiはおすすめできる人とできない人がはっきりしているインターネット回線です。

「コンセントに挿すだけで使える」「工事なしで使える」と言えば聞こえは良いですが、注意すべきデメリットがあるのも事実。以下に置くだけWi-Fiのメリットとデメリットをまとめてみました。

メリット・コンセントに差し込むだけで使える
・配線がないので置く場所を選ばない
・ポケットWi-Fiなど無線回線と比べてハイパワー
・工事不要なので住居に関わらず使える
・最短即日利用開始も可能
・引っ越し後も継続して使える
・娯楽やビデオ通話など、日常用途なら問題なく使える
・無制限に使える
デメリット・光回線よりも回線品質が大きく劣る
・リモートワークに使うには信頼性が低い
・一部オンラインゲームではラグが発生する
・コンセントがないと使えない
・1万円〜2万円程度の端末代がかかる可能性がある
・月額料金が5,000円前後と割高
・1人で使うならスマホの無制限プランで十分
・1年〜3年の長期契約が前提
・途中解約は解約金、端末の残債の支払いが必要

上記のメリットとデメリットはほんの一例ですが、基本的にはこのような長所と短所があると考えてください。

以上を考慮して、置くだけWi-Fiをおすすめできる人、おすすめできない人について以下で解説していきます。

置くだけWi-Fiをおすすめできる人

まずは置くだけWi-Fiをおすすめできる人についてですが、基本的にはあまりインターネットを使わない、もしくは高い回線品質を求められるような作業を行わない方が該当します。

また、光回線の「工事が必要」「開通まで時間がかかる」といったデメリットを気にしている方にもおすすめ。

以上を踏まえて、おすすめできる人をまとめてみました。

  • 簡単に使える回線が欲しい
  • 配線がごちゃごちゃするのは嫌だ
  • テザリングやポケットWi-Fiでは物足りない
  • 工事をしたくない、できない
  • 開通まで数週間〜数カ月も待てない
  • 引っ越しの予定があるので光回線は難しい
  • YouTubeで動画を見るなど、娯楽目的でしか使わない
  • ほのぼの系のゲームなど、ゆったりとしたオンラインゲームがしたい
  • 無制限に使える回線が欲しい

特徴としては「お手軽」「あまり使わない」といったライトな使い方をする方におすすめできます。

置くだけWi-Fiをおすすめできない人

続いて置くだけWi-Fiをおすすめできない人についてですが、メリットと同じくらい、デメリットが存在するのが置くだけWi-Fiです。

特に回線品質が光回線に大きく劣る点は人によっては致命的なので、置くだけWi-Fiの回線品質で満足できるかどうか、が1つの境界線になると言えます。

以上より、置くだけWi-Fiをおすすめできない人を以下にまとめてみました。

  • 失敗が許されない作業をリモートワークで行う
  • 頻繁にZOOM会議がある
  • 格闘ゲームやFPS、TPSをプレイしたい
  • コンセントがない場所で使いたい
  • 月額料金以外に料金を支払いたくない
  • 出来るだけ安く使い放題の回線が欲しい
  • 自宅で1人だけで使う
  • 長期契約をしたくない
  • お金をかけずに自由に解約がしたい

上記に該当したからといって「絶対に置くだけWi-Fiがおすすめできない」わけではありませんが、少なくとも他の回線を検討する価値はありそうです。

光回線と他の回線について比較した、以下の記事も参考にしてみてください。

最安のインターネット回線って何?失敗しないネット回線の選び方も解説 最安のインターネット回線って何?失敗しないネット回線の選び方も解説

実質料金に注目する

置くだけWi-Fiを失敗せずに選ぶためには、「実質料金に注目する」ことが非常に大切です。

置くだけWi-Fiだけではありませんが、インターネット回線業界はリモートワークや在宅時間の増大により、需要が急増しています。それに伴って、新規顧客の獲得競争が激しくなっており、それぞれの業者がキャンペーンや割引を使ってお得に見せています。

しかし、どれだけキャンペーンや割引でお得に見えていても、肝心の月額料金が高くては意味がありませんよね。

だからこそ、割引などを考慮した「実質料金」にこだわることが大切です。そして、実質料金には以下の4点が絡んできます。

  • 月額料金
  • キャッシュバック
  • 端末代
  • 各種手数料、解約金

それぞれについて、以下で詳しく解説していきます。

月額料金の相場は4,000円〜5,000円。月額料金で比較することは非常に大切

まずは月額料金についてですが、置くだけWi-Fiの相場は「1カ月間使い放題で4,000円〜5,000円前後」です。

参考までに、この記事で紹介する「4つの置くだけWi-Fi」の公式サイトに掲載されている料金をまとめてみました。

ドコモ home 5G4,950円/月
WiMAX4,950円/月
auホームルーター5G5,170円/月
ソフトバンク Air5,368円/月

ご覧のように、公式サイトからの契約だとおよそ5,000円程度が相場だとわかりますよね。

プロバイダの方が圧倒的に安い

置くだけWi-Fiの契約は、公式以外にも「プロバイダ」と呼ばれる別の業者とも契約を結ぶことができます。

例えば、置くだけWi-Fiの中でも最も人気が高い「WiMAX」は、auを運営するKDDI傘下の「UQコミュニケーションズ」が提供する無線回線サービスですが、本家であるUQコミュニケーションズ以外にも以下の業者(プロバイダ)と契約が結べます。

GMOとくとくBB初月〜2カ月目:1,474円
3カ月目〜36カ月目:3,784円
37カ月目以降:4,444円
BIGLOBE WiMAX初月:0円
1カ月目:1,166円
2カ月目〜24カ月目:3,355円
25カ月目以降:4,928円
カシモWiMAX初月:1,408円
1カ月目以降:4,378円

ご覧のように、本家であるUQコミュニケーションズは「4,268円」という料金で提供しているのに対し、それぞれのプロバイダは独自に月額料金を設定し、価格競争を行なっています。

例えば、「GMOとくとくBB」というプロバイダは、契約期間で月額料金を変動させており、初月から2カ月目までは「1,474円」という圧倒的な低料金です。その後、3カ月目から契約満了の36カ月目までは3,784円で利用可能で、本家より大幅にお得に利用できます。

もちろん、プロバイダと契約をしたとしても、使用するサービスはUQコミュニケーションズのWiMAXであることに変わりなく、契約先によって回線の品質が変わることは一切ありません。

あくまで契約先が変わるだけなので、「できるだけ安く利用したい」なら、より安い料金で提供しているプロバイダを選ぶことをおすすめします。

キャッシュバック

インターネット回線と言えば、「高額なキャッシュバック特典」で新規顧客を囲い込むのが代名詞です。

例に漏れず、置くだけWi-Fiでもキャッシュバック特典を用意している業者は存在します。契約後に数千円〜数万円のキャッシュバックが受け取れるので、実質的な割引につながりますが、キャッシュバックには注意点も存在します。

以下にまとめてみました。

  • 契約直後にキャッシュバックを受け取れるとは限らない
  • 振込先口座の登録メールを確認し忘れるとキャッシュバックを受け取れない
  • キャッシュバック込みの実質料金がお得ではない

結局のところ、キャッシュバックは業者側が顧客を獲得するために用意しているため、「受け取り時期を遅らせて長期契約させたい」「受け取らせたくない」という本音が隠れています。

したがって、キャッシュバックが契約直後に行われることは稀で、一般的には半年から1年後に受け取れるようになるものです。

また、契約時に振込先口座を登録させず、「時期が来たら送られてくるメールから登録」をさせることで、確認漏れやそもそもキャッシュバックの存在を忘れるような「ミス」を誘発させることも行われます。

ゆえに、「キャッシュバックがあるからお得」というのは少し危険で、「月額料金が安いからお得」という業者の方が安心できます。

「もらえたらラッキー」程度に考えておき、キャッシュバックありきでプロバイダを選ぶのは控えた方が良いかもしれません。

端末代

続いて「端末代」ですが、置くだけWi-Fiでは「ホームルーター」と呼ばれる、比較的大型のWi-Fiルーターを設置する必要があります。

大型と言っても、大きさは500mlペットボトルと1.5Lペットボトルの中間程度の大きさなので、そこまで巨大ではありません。

大半の方はホームルーターを持っていないと思うので、契約時にセットで購入することになると思いますが、「端末代を有料とするかどうか」はそれぞれの業者によって大きく異なります。

  • 有料:一括支払い
  • 有料:分割支払い
  • 実質無料:月々の分割代を無料に

基本的にはこの3つのタイプにわけられ、有料の場合は一括で1万円〜2万円、分割で月々500円〜1,000円になることが多いです。

当然、無料としてくれた方がお得に思えますが、端末代を無料としている業者の多くは、その分だけ月額料金や解約金、違約金を高額としているため、実際には「有料でも無料でも実質料金は変わらない」ことがほとんど。

したがって、端末代は月額料金やキャッシュバックほど注目する必要はありません。あくまで参考程度に捉えておきましょう。

各種手数料、解約金

各種手数料や解約金、違約金についても事前に調べておくべきものの1つです。

以下に両者の概要をまとめてみました。

各種手数料・「契約事務手数料」という名目で契約時に請求
・3,300円が相場
解約金、違約金・契約期間内の解約で請求
・1,000円〜5,000円程度が相場

まず各種手数料については、契約時に「契約事務手数料」という名目で3,300円が請求されるのが一般的です。スマートフォンでも、光回線でも、全く同じ名目、同じ金額で請求されるので、「インターネット回線の初期費用」のようなものだと思ってください。

そして解約金、違約金については、従来までは契約期間内の解約で「万単位」を請求されることが普通でした。

しかし、2022年7月から消費者保護の観点から「電気通信事業法」が改正され、基本的には月額料金1カ月分以上の解約金、違約金を請求することはできなくなっています。

したがって、現在の解約金、違約金は最安で1,000円程度、最高でも月額料金分の5,000円が相場です。これは置くだけWi-Fiだけでなく、光回線など業界で共通。

ゆえに、以前よりも解約がしやすくなっているのは事実ですが、それでも月額料金1カ月分は大きいので、解約せずに済みそうな満足度の高い業者を選ぶことが大切ですよ。

置くだけWi-Fiのおすすめ8選

ここからは、置くだけWi-Fiのおすすめ業者を紹介していきます。

それぞれの業者のメリット、デメリットをわかりやすくまとめているので、参考にしてみてください。

GMOとくとくBB

最低利用期間2年
月額料金初月〜2カ月目:1,474円/月
3カ月目〜35カ月目:3,784円/月
キャッシュバック23,000円
端末代550円/月
契約事務手数料3,300円
実質料金3,594円/月
解約金1,100円

GMOとくとくBBは、人気の置くだけWi-Fiである「WiMAX」の中でも、多くの方に選ばれているプロバイダです。

その魅力はなんと言っても「安さ」にあります。

WiMAXはUQコミュニケーションズが提供するインターネット回線サービスですが、その料金は「4,950円」です。

一方で、GMOとくとくBBの月額料金は、初月〜2カ月目までの3カ月間が1,475円という驚愕の安さで、その後3カ月目〜35カ月目までも3,784円と、本家より1,000円以上も安いです。

しかも、ここに23,000円のキャッシュバックが加わると、端末代、契約事務手数料を考慮した実質料金は「3,594円」となります。

これはWiMAXだけでなく、全ての置くだけWi-Fiの中でも「最安」の実質料金なので、「できるだけ安く利用したい」ならGMOとくとくBB一択です。

また、解約金が1,100円というのも「解約しやすさ」という点で優れています。あらゆる点で優秀なWiMAXプロバイダなので、多くの方におすすめですよ。

GMOとくとくBBをお得に契約

カシモWiMAX

最低利用期間3年
月額料金初月:1,280円/月
1カ月目〜36カ月目:4,378円
キャッシュバックなし
端末代605円/月
*キャンペーンにより実質無料
契約事務手数料3,300円
実質料金4,505円/月
解約金初月〜12カ月目:20,900円
25カ月目以降:10,450円

カシモWiMAXは端末代が無料のWiMAXプロバイダです。毎月605円の端末代をキャンペーンにより無料としてくれるので、端末をお得に手に入れたい方におすすめ。

一方で、月額料金は初月が1,280円、その後36カ月目まで4,378円と、いずれも本家であるUQコミュニケーションズの料金4,950円を下回っています。

肝心の実質料金は4,505円と、端末代を入れてこのお値段は割安。最安のGMOとくとくBBにはさすがに劣るものの、十分コスパの良いWiMAXプロバイダです。

一方、解約金が非常に高額に設定されており、1年以内の解約は20,900円、それ以降は10,450円です。解約がしにくいデメリットがあるので、この点には注意しましょう。

カシモWiMAXをお得に契約

BIGLOBE WiMAX

BIGLOBE WiMAX

出典:BIGLOBW WiMAX

最低利用期間1年
月額料金初月:無料
1カ月目:1,166円/月
2カ月目〜24カ月目:3,355円/月
キャッシュバックなし
端末代913円/月
契約事務手数料3,300円
実質料金4,314円/月
解約金1,100円

BIGLOBE WiMAXは最低利用期間が1年、かつ解約金が1,100円の「解約がしやすい」WiMAXプロバイダです。

「置くだけWi-Fiを1年だけ使いたい」など、短期での利用を望む方は多いので、そういった方におすすめ。一方で、端末代は毎月913円を24回払いなので、2年間支払い続ける必要があります。この点には注意してください。

月額料金は初月が無料で、1カ月目は1,166円。2カ月目以降は3,355円と非常に安いですが、端末代が913円なので、実質料金は4,314円と4,000円を大きく上回っています。

とはいえ、最低利用期間が1年でこのお値段はかなりお手頃なので、気になった方は公式サイトをチェックしてみましょう。

BIGLOBE WiMAXをお得に契約

Broad WiMAX

Broad WiMAX

出典:Broad WiMAX

最低利用期間2年
月額料金初月:日割り計算
1カ月目:1,397円/月
2カ月目以降:3,883円/月
キャッシュバック23,000円
端末代・一括払い:21,780円
・分割払い:605円/月
契約事務手数料3,300円
実質料金4,511円/月
解約金3,838円

Broad WiMAXも人気のWiMAXプロバイダです。

初月の月額料金は日割り料金なので、使った分だけ支払えるのは嬉しいポイント。1カ月目は1,397円、それ以降は3,883円と、公式価格より大幅に安く利用できます。

一方で、端末代が21,780円とやや割高で、実質料金は4,511円と他のプロバイダと比べると割高です。

解約金は3,838円と月額料金と同等金額なので、解約のしやすさは標準的だと言えます。

なお、これより実質料金が割高な「最低利用期間なし」のプランも用意されています。いつ解約しても良いプランは業界でも非常に珍しいので、気になる方はそちらもチェックしてみてください。

Broad WiMAXをお得に契約

Vision WiMAX

Vision WiMAX

出典:Vision WiMAX

最低利用期間2年
月額料金初月:2,970円/月
1カ月目〜24カ月目:4,103円/月
25カ月目以降:4,785円/月
キャッシュバック5,000円
端末代21,780円
契約事務手数料3,300円
実質料金4,970円/月
解約金無料

Vision WiMAXは解約金が完全無料のWiMAXプロバイダです。いつ解約しても解約金がかからないので、短期での利用などが視野に入ります。

一方で、端末代として21,780円がかかり、分割払いで購入した場合は解約後も残債が残るので、この点には注意してください。

月額料金で見ると、公式価格よりは安いものの、プロバイダの中ではやや割高とったところ。初月は2,970円と悪くないですが、その後2年間が4,103円と4,000円を超えてしまうので、端末代と契約事務手数料を合わせると4,970円と、かなり割高となってしまいます。

したがって、「解約金が無料」という点にこだわる方以外は、他のWiMAXプロバイダの方がおすすめです。

Vision WiMAXをお得に契約

ドコモ home 5G

最低利用期間なし
月額料金4,950円/月
キャッシュバックなし
端末代39,600円
*割引利用で実質無料
契約事務手数料・オンライン契約:無料
・ドコモショップで契約:3,300円
実質料金4,950円/月
解約金無料

ドコモの置くだけWi-Fiである「home 5G」は、光回線の代わりとして多くの方に選ばれています。

その理由は「安心と信頼のドコモ」だからです。ドコモは携帯電話の大手キャリアの1つであり、昔から「電話と言えばNTT(ドコモ)」として認知されてきていますが、回線品質は置くだけWi-Fiの中でもかなり高め。

したがって、全国にお住まいのすべての方におすすめできます。

料金を見てみると、最低利用期間は存在せず、解約金も無料です。ただし、端末代が39,600円と非常に高額で、これを「月々サポート」という割引で36回払い分を実質無料としているので、端末代の割引を考慮すると「36カ月(3年)」が実質的な最低利用期間だと言えます。

そして、月額料金は4,950円とやや割高。光回線に匹敵する料金設定なので、工事に抵抗がないならば光回線を選ぶのも選択肢の1つです。

契約事務手数料はオンライン契約だと無料、ドコモショップの場合は3,300円なので、実質料金は「月額料金のみ」だと考えて良いでしょう。非常にわかりやすく、シンプルなプランをしています。

ドコモ home 5Gをお得に契約

auホームルーター 5G

最低利用期間なし
月額料金初月〜24カ月目:4,620円/月
25カ月目以降:5,170円/月
キャッシュバックなし
端末代43,200円
*割引利用で実質無料
契約事務手数料3,300円
実質料金3,594円/月
解約金無料

auが提供している置くだけWi-Fiである「auホームルーター 5G」も選択肢の1つです。

ドコモの「home 5G」、ソフトバンクの「SoftBank Air」との違いは「回線」にあります。

ドコモ、ソフトバンクともに携帯電話と同じ4G、5G回線を使用しますが、auは4G、5Gに加え「WiMAX回線」を使用します。つまり、大手キャリアの置くだけWi-Fiの中では「使用する回線が最も多い」ので、その分だけつながりやすくなる可能性があります。

料金に注目すると、最低利用期間、および解約金が設定されていない点はドコモ、ソフトバンクと同様ですが、月額料金が割安です。

通常の料金は「5,170円」ですが、契約者全員が利用できる「5Gルーター割」を適用すると、毎月500円が24カ月にわたって割引されます。したがって、実質的な料金は「4,620円」と、ドコモよりも低料金。

また、端末代は43,200円と非常に高額ですが、割引利用で実質無料となります。36カ月払い分が無料となるので、この期間内の解約で残債が発生します。

このように、「auホームルーター 5G」は、ドコモ、ソフトバンクより回線品質が期待でき、2年限定の割引があるのが魅力です。

auホームルーター5Gをお得に契約

SoftBank Air

最低利用期間なし
月額料金 初月〜12カ月目:3,080円/月
13カ月目以降:5,368円/月
キャッシュバックなし
端末代71,280円
*割引利用で実質無料
契約事務手数料3,300円
実質料金3,594円/月
解約金無料

ソフトバンクが提供する置くだけWi-Fiである「SoftBank Air」は、他社よりも先んじてサービスを提供してきました。

利用者が非常に多く、また認知度も高いですが、回線品質に注意が必要。都市部やその近郊では比較的つながりやすいですが、人口が少ない地域になるとつながりにくいなどの口コミが目立ちます。

料金を見てみると、通常料金は5,368円ですが、12カ月目までは3,080円と大幅に割引が入ります。ドコモ、auよりも2,000円程度割安なので、これは非常に魅力的です。

また、最低利用期間、および解約金は設定されていませんが、端末代が71,280円と非常に高額です。割引により実質無料になるものの、36回払いで毎月1,980円が割引されているので、3年以内の解約の場合は1,980円の残債が36カ月目まで毎月発生します。

したがって、「必ず3年利用できる」という方にはおすすめできますが、期間内での解約の可能性がある方にはハイリスクです。端末代が抑えられる、WiMAXやドコモ home 5Gがおすすめですよ。

SoftBank Airをお得に契約

置くだけWi-Fiに関するよくある質問

この記事の最後に、置くだけWi-Fiに関するよくある質問について解答していきます。

置くだけWi-Fiは光回線の代わりになりますか?

置くだけWi-Fiを光回線の代わりとして利用したい方は多いと思いますが、「完全に置き換えることはできない」と覚えておきましょう。

確かに、置くだけWi-Fiは光回線と同様に自宅で使えるインターネット回線ですが、回線品質が大きく異なります。光回線は光ファイバーケーブルを用いた有線接続ですが、置くだけWi-Fiは基地局と交信する無線接続です。

したがって、通信速度、安定性は圧倒的に光回線の方が優れているので、リモートワークや競技性の高いオンラインゲームを頻繁にする場合は、光回線の契約を検討してください。

置くだけWi-Fiは自宅以外の場所でも使えますか?

置くだけWi-Fiはコンセントさえあればどこでも使えるので、自宅以外の場所でも使うことができます。

ACコンセントを持つポータブルバッテリーを携帯すれば、キャンプなどでも使用できるので、想像以上に活躍するシチュエーションはありそうです。

とはいえ、「本体が大きい」という都合上、カフェなどに持ち込んで使用するのは現実的ではありません。持ち運ぶ機会が多そうなら、ポケットWi-Fiをおすすめします。

一度お試して使ってみることはできますか?

業者にもよりますが、お試しで使うことができます。

例えば、人気の置くだけWi-Fi「WiMAX」を提供しているUQ WiMAXでは、15日間無料でお試しができる「Try WiMAX」を実施しています。

インターネット回線は実際に使ってみないとわからない部分が多いので、お試し期間を通じて使用感を確認することは非常に大切ですよ。

スマホと契約を揃えなくても使えますか?

置くだけWi-Fiはドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアが提供していますが、スマートフォンと契約を揃える必要はありません。個別に契約できるので、自由に選ぶことができます。

しかし、各社ともにスマートフォンと契約を揃えることで、割引やポイント還元を行っているので、可能であれば揃えた方が良いのも事実です。

特に割引については、スマートフォンの料金が500円〜1,000円程度、月額で安くなる可能性があるので、お得に利用したい場合は契約を揃えることをおすすめします。

ZOOM会議はできますか?

置くだけWi-FiでZOOMのオンラインミーティングなどは問題なくできます。

そもそもビデオ通話はそこまでの通信速度を必要としないので、光回線ほど優れたインターネット回線でなくても十分可能です。

とはいえ、天気や住居の構造、混雑する時間帯など、外部環境によって回線の品質が左右されやすいのも事実なので、万全を期したい方は光回線にすべきだと言えます。

オンラインゲームはできますか?

置くだけWi-Fiを使ってオンラインゲームをやる場合、ゲームによって使えるかどうかは大きく変わってきます。

ほとんどのゲームは問題なくプレイできますが、格闘ゲームやシューティングゲーム、特にFPSやTPSなど、緻密な操作性と高い競技性を求められるゲームは快適に遊べない可能性が高いです。

一緒にプレイする味方や敵のプレイヤーにも迷惑をかけてしまうので、このようなゲームを日常的にするなら光回線を利用すべきだと言えます。

同時に複数人がネットを使えますか?

置くだけWi-Fiは端末スペックが高いため、同時に複数人がインターネットに接続できます。

例えば、2022年11月9日時点でのホームルーターの最新機種「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」では、有線接続で2台、無線接続で40台、合計で42台まで同時に接続可能です。

したがって、一世帯全員が同時にインターネットに接続することは端末のスペック上、全く問題ありません。

本当にコンセントに差し込むだけで使えますか?

置くだけWi-Fiを使うために必要なのは、本当にコンセントだけです。

光回線は有線接続なので、自宅内にケーブルを引っ張ってくる必要がありますが、置くだけWi-Fiは無線回線なので物理的なケーブルは一切不要です。

唯一必要なのは端末を動かすための電力源、つまりコンセントだけなので、配線がすっきりして置き場所に困らないのもメリットの1つだと言えます。

安いとつながりにくかったり、品質が低かったりしませんか?

記事中でも紹介したように、同じ「WiMAX」というサービスなのに、契約先のプロバイダが違うだけで大きく料金が異なる点に不安を感じる方もいると思います。

しかし、これはあくまで契約先が違うだけであって、利用するのは「WiMAX」という全く同じサービスです。

それぞれのプロバイダが顧客獲得のために価格競争をしているだけなので、安いからと言って回線品質が悪いわけではありませんよ。

キャッシュバックが高額な業者を選ぶのは危険ですか?

キャッシュバックが高額だからと言って、その業者が危険であるとは言えません。

ただし、高額なキャッシュバックだけに目を向けてしまい、月額料金や端末代金、解約金や違約金を確認せずに契約してしまうと、後になって後悔する可能性が高まります。

また、キャッシュバックの受け取り条件も事前にチェックしておくべきなので、契約前のリサーチを入念に行いましょう。

まとめ

置くだけWi-Fiは光回線に代わる自宅用のインターネット回線ですが、たくさんの業者があって選ぶのが難しいですよね。

失敗しないためには、まずは自分や自宅に本当に置くだけWi-Fiが必要なのかを吟味した上で、実質料金にこだわることが大切です。

記事で紹介したおすすめの業者を参考にして、できるだけ安く、安心して利用できる業者と契約してくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA