インターネット回線の有力な選択肢として、光回線とWiMAXの2つがあります。それぞれ違った特徴を持っており、「どちらを選べば良いのかわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか?
光回線とWiMAXの機能や料金、おすすめできる人を徹底解説しているので、自分に合ったインターネット回線を選ぶ上での参考にしてください。
光回線とWiMAXの機能と料金を比較
光回線とWiMAXを比較する上で、機能面や料金面で比較をすることは大切です。
どちらにもメリットとデメリットがありますから、以下の観点で比較をしていきます。
- 回線品質
- データ容量
- 利便性
- 工事
- 料金
- 解約のしやすさ
回線品質
光回線とWiMAXを比較する上で、回線品質について知っておくことは非常に重要です。両者を簡単に比較すると、以下のようにまとめられます。
- 光回線
- 固定回線であるため、通信速度、安定性ともに極めて高い。
- WiMAX
- 無線回線であるため、地域や環境によって大きく左右される。
それでは、それぞれの詳細を確認していきましょう。
光回線の方が高品質
光回線は、光ファイバーケーブルを使って通信を行う固定回線です。「非常に速い」というイメージを持っている方が多いと思いますが、その理由を以下で確認しましょう。
光回線は電気信号を光に変えて情報を伝達するため、電磁波の影響を受けにくく、安定した通信が可能です。さらに伝送損失が少ない為、高速で長距離までデータを送ることができます。
光回線は電気信号を光に変換することにより、安定した通信を可能にしているのです。したがって、通信速度と安定性はWiMAXの比ではないため、より安定したインターネット回線を利用したい方は、光回線の利用がおすすめです。
では、光回線はどの程度の速度で通信が可能でしょうか?多くの光回線事業者は「下り最大通信速度1Gbps」のインターネット回線を提供しており、中にはさらに上の5Gbpsや10Gbpsのプランを提供している事業者もあります。
一般的には、1Gbpsの下り最大通信速度があれば、日常生活で行うほとんどの作業を快適に行うことが可能です。
極めて多くのデータ通信を必要とする仕事や趣味を日常的に行う方以外は、1Gbpsの下り最大速度を提供する事業者を選べば問題ありません。
WiMAXで十分な方も多い
光回線は光ファイバーケーブルを使って通信を行う固定回線ですが、WiMAXはUQコミュニケーションズが独自に整備した基地局を使って通信を行う無線回線です。
したがって、使用する場所に安定して電波が届くかどうかで、通信速度や安定性は大きく変わります。都市部やその近郊は安定した通信が可能ですが、地方や山間部だと対応エリアでない可能性があるため、事前に確認が必要です。
では、WiMAXはどの程度の通信速度でしょうか?最大通信速度は使用するモバイルルーターで変化しますが、ここでは「Speed Wi-Fi NEXT W06」を例に解説していきます。
出典:Speed Wi-Fi NEXT W06 – UQ WiMAX
こちらがそのモバイルルーターですが、「下り最大通信速度1.2Gbps」の速度で通信が可能です。一般的な光回線事業者の下り最大通信速度が1Gbpsですから、これだけ見るとWiMAXでも十分速いように感じるかもしれません。
しかし、この最大通信速度はあくまで理論値であり、無線回線である都合上、実測値は光回線を大きく下回ることが一般的です。また、この1.2Gbpsという速度は、以下の府県の一部地域でしか提供されていません。
- 東京都
- 埼玉県
- 愛知県
- 大阪府
参考:Speed Wi-Fi NEXT W06 – UQ WiMAX
これ以外の地域では下り最大通信速度が440Mbpsとなるため、どの地域でも安定して1Gbps(1,000Mbps)を出せる光回線と比較すると、その差は圧倒的です。
しかし、実はWiMAXの440Mbpsという下り最大通信速度でも、十分快適にインターネットを楽しめる方は多いのです。特にWebページやSNS閲覧、動画配信などでインターネットを使うなら、WiMAXでストレスなく楽しめます。
インターネット回線は速ければ速いほど良いと思われがちですが、「自分の用途に合った回線を選ぶ」ことも大切ですから、比較の参考にしてください。
データ容量
続いてデータ容量について比較していきます。両者の特徴を以下にまとめました。
- 光回線
- 無制限に使える。
- WiMAX
- 3日で10GBを超えると、速度制限が入る。
それぞれを詳しく確認していきましょう。
使いたいだけ使えるのは光回線
光回線では、スマートフォンのプランのような容量制限は一切設けておらず、「使いたいだけ使える」点が魅力です。どれだけ使っても速度制限はかかりませんし、料金も変わらないため、ストレスフリーで使い続けられます。
多くのデータ容量を消費する動画視聴や配信作業、リモートワーク、オンラインゲームを日常的に行う場合は、光回線を選ぶといいでしょう。
WiMAXは速度制限がある
WiMAXには、月間データ容量に制限がない「ギガ放題」というプランが用意されており、このプランがあるからこそ「WiMAXは使いたいだけ使える」と思われています。
しかし、このギガ放題プランには、以下に示す注意点が存在しています。
ネットワーク混雑回避のため、前日までの直近3日間でWiMAX 2+およびLTE方式の通信量の合計が10GB以上となった場合、ネットワーク混雑時間帯(翌日18時頃から翌々日2時頃(2019年9月時点))にかけてWiMAX 2+およびLTE方式の通信速度を概ね1Mbpsに制限します
「3日で10GBを超えると、翌日の18時〜翌々日2時まで1Mbpsに速度制限」をされてしまうのです。
したがって、月間データ容量に制限がない点では使い放題ですが、光回線のように「速度制限を気にせず思う存分使う」ことはできず、3日で10GBを超えないように注意する必要があります。
一方で、速度制限が入るのはあくまで18時〜26時の時間帯だけであるため、日中にインターネットを頻繁に使うなら、「使いたいだけ使える」といえます。
なお、速度制限後の1Mbpsという下り最大通信速度は、Webページの閲覧や中画質程度のYouTubeの動画なら、特に問題なく楽しむことが可能です。
大手キャリアのスマートフォン契約の速度制限である「128Kbps(0.128Mbps)」と比較すると圧倒的に高速ですから、この点を考慮して比較検討してください。
利便性
続いて、光回線とWiMAXの利便性を比較していきます。両者の特徴は以下のようにまとめられます。
- 光回線
- 自宅でしか利用できない。
- WiMAX
- モバイルルーターを持ち運べば、どこでも利用できる。
それぞれの詳細を確認していきましょう。
光回線は自宅でしか利用できない
光回線は固定回線であるため、光ファイバーケーブルを引き込んだ建物でしか利用できません。回線品質の高さや容量制限がない点が大きな魅力ですが、自宅でしか使えない点はデメリットだといえるでしょう。
一方で、大容量のデータ通信を必要とする作業を自宅以外で行うことがない方にとっては、自宅でのみ使えれば問題ないため、それほど気にする必要はありません。
また、動画配信サービスの多くは、「ダウンロード機能」を用意しています。
これを利用して、「自宅の光回線で見たい動画をダウンロードしておいて、外出先でデータ通信をせずに視聴する」ことも可能ですから、工夫次第で克服できるデメリットだともいえるでしょう。
どこでも利用できるのがWiMAXの強み
WiMAXのモバイルルーターは、スマートフォンより一回り小さいコンパクトな端末であるため、持ち運ぶことで外出先でも利用できます。
スマートフォンはもちろん、タブレットやパソコンとも接続が可能であるため、この多様性の高さは光回線にはない魅力です。
最近では自宅や外出先でインターネットを使った作業を行う機会は増えていますから、「場所を選ばず利用できる」点を重要視するなら、WiMAXを選ぶべきでしょう。
工事
工事が必要かどうかも、光回線とWiMAXを比較する上で重要な観点です。
- 光回線
- 開通工事が必要。別途費用がかかる可能性も。
- WiMAX
- 工事不要で即日利用も可能。
両者の詳細を確認していきましょう。
光回線は工事が必要
光回線は利用にあたり開通工事が必要になりますが、詳細を以下の引用文で確認してください。
光回線は、サービス業者が電柱や地下配線などに張り巡らされた光ファイバーケーブルを家庭やオフィスまで引き込む工事(開通工事)を行うことで利用が可能となります。
電柱や地下から光ファイバーケーブルを引き込むことで、光回線は利用できるようになるのです。
では、どのような開通工事を行うのでしょうか?流れと工事内容を以下にまとめましたので、参考にしてください。
- 1.光ファイバーを引き込む
- 近くの電柱から電話用配管、エアコンダクトを通じて引き込む。
- 2.光コンセントを設置する
- 光回線専用のコンセントを設置し、自宅と光回線を直接つなげる。
- 3.必要機器を設置する
- 光コンセントとONUを接続する。
これら3つの手順で開通工事が行われ、所要時間は1時間〜2時間程度です。立ち合いが必要になりますが、そこまで大規模な工事ではありませんので、心配する必要はありません。
また、開通工事の費用ですが、事業者にもよるものの「2万円〜4万円」と考えてください。一方で、ほとんどの事業者が「工事費無料特典」を用意しているため、実質無料で工事を行える事業者を選ぶと、お得に光回線を利用できます。

WiMAXは工事不要で即日利用も可能
光回線は開通工事が必要になりますが、WiMAXは工事不要で利用できます。
実店舗にて契約をすれば、最短で即日利用も可能です。モバイルルーターに付属のSIMカードを挿し込むだけで利用できますから、契約から利用までの期間が短いのは、WiMAXの大きな強みではないでしょうか?
したがって、できるだけ早くインターネット回線を用意したい方におすすめです。
また、当然工事費用も一切不要ですから、工事がいらない点はコスト面でもメリットになります。
料金
光回線とWiMAXの料金面での比較をしていきます。特徴をまとめると、以下の通りです。
- 光回線
- 月額料金、工事費、各種オプションなど、考えることが多く、割高。
- WiMAX
- プロバイダとの契約で大幅にコストを削減可能。
料金面は気になる方が多いと思いますから、徹底的に解説していきます。
光回線は割高
結論からいえば、光回線はWiMAXよりも割高です。下り最大通信速度1Gbpsを提供する光回線事業者の月額料金の相場は、およそ「5,000円前後」で、オプションなどが入るとさらに高くなります。
一方で、各事業者が用意する以下の特典を利用することで、お得に利用することも可能です。
- キャッシュバック
- 高額な現金を契約後に受け取れる。
- 工事費無料特典
- 数万円の工事費用を実質無料に。
- スマホセット割引
- スマートフォンと光回線事業者をまとめることで、最大1,000円割引。
こういった特典を利用することで、実質的な月額料金はどんどん下がっていきますから、光回線を契約する際は事業者選びが極めて重要です。
各特典の注意点
一方で、上記特典には注意点がありますから、事前に確認しておきましょう。
まずキャッシュバックについては、「有料オプション加入が条件」となっている場合があります。高額な現金をプレゼントされるのは確かに嬉しいですが、オプション料金が毎月かかってくると、「本当にお得なのかどうか」の検討が必要です。
次に工事費無料特典ですが、多くの事業者は契約と同時に工事費を無料としているわけではありません。「分割払いの工事費を毎月無料にする」ことで実質無料にしているため、契約期間内に解約をすると、工事費の残債を支払う必要があるのです。
したがって、工事費無料特典は「実質的な縛り」になってしまうため、早期解約の可能性がある方は注意が必要です。
最後にスマホセット割引ですが、こちらは大手キャリアであるdocomo、au、SoftBankのスマートフォンと光回線事業者をまとめることで、「最大1,000円スマホ代金が安くなる」特典となっています。
そして、どのキャリアでも「家族全員」を割引の対象としているため、一緒に住んでいる家族数が多ければ多いほど、お得に利用できるのです。
逆にいえば、1人家庭での光回線の契約の場合、スマホセット割引の恩恵を最小限にしか受けられないため、同居する家族の人数でコスパが大きく変わる点に注意してください。
WiMAXはプロバイダ選びで大きく変わる
WiMAXは光回線よりも安く利用できる点が大きなメリットです。光回線の月額料金の相場は5,000円前後でしたが、WiMAXはUQ WiMAXから「4,268円」で提供されています。
さらに、お得なプロバイダ(販売代理店)を選ぶことで、実質的な月額料金をどんどん下げることが可能です。
月額料金に注目してプロバイダを選ぶことで、簡単にお得なプロバイダと契約できますから、契約の際は参考にしてください。

解約のしやすさ
解約のしやすさも、インターネット回線を選ぶ上で大切な観点です。どのサービス、事業者も、契約期間を数年単位にしていますから、「解約しやすいのはどちらか」を以下のまとめで確認してください。
- 光回線
- 回線事業者とプロバイダに「二重の解約金」が発生する場合も。
- WiMAX
- 解約金は利用期間が長くなるほど安くなる傾向に。
それでは、両者の詳細を以下で解説します。
光回線は解約しにくい
光回線では、光回線そのものを提供する「光回線事業者」に加え、光回線をインターネットに接続するための「接続事業者(プロバイダ)」とも契約を結ぶ必要があります。
参考:プロバイダーとは? インターネット接続に必須の知識をわかりやすく解説 – DTI
つまり、光回線は2つの業者と契約をしなければいけないため、契約期間内に解約する際に「二重の解約金」が発生するのです。
プロバイダの解約金は光回線事業者よりも低く設定されていますが、それでもそれぞれの業者に解約金を支払うことに抵抗を感じる方は多いでしょう。
一方で、光回線事業者とプロバイダが一緒になった「一体型プラン」を提供する事業者もありますから、光回線事業者を比較するときは、プロバイダにも注目してください。
また、「工事費の残債を支払う必要がある」点も、光回線を解約しにくくしている一因です。先述のように、光回線の開通には工事が必要で、分割で支払うにしても、特典で無料にしてもらうにしても、期間内の解約だと残債を支払う必要があります。
まとめると、光回線を契約期間内に解約すると、
- 光回線事業者への解約金
- プロバイダへの解約金
- 工事費の残債
これらを支払う必要があるため、「解約しないこと」を前提にして契約をしてみてはいかがでしょうか。
WiMAXは比較的解約しやすい
光回線と比較して、WiMAXは解約しやすいです。実は、WiMAXにもプロバイダが存在していますが、光回線とは意味が異なります。
光回線のプロバイダは、光回線をインターネットに接続するための「接続事業者」のことでしたが、WiMAXのプロバイダはUQコミュニケーションズに代わって契約をする「販売代理店」を意味するのです。
したがって、仮にWiMAXの契約をプロバイダと結んだとしても、解約金はプロバイダにだけ支払えば良く、UQコミュニケーションズに支払う必要はありません。つまり、光回線のような「二重の解約金」の心配は不要です。
また、WiMAXの多くのプロバイダは、利用期間が長ければ長いほど、解約金を減額するシステムを採用しています。たとえば、高いコスパで人気のプロバイダ「Broad WiMAX」は、3年契約における解約金を以下の3段階に設定しています。
利用期間 | 解約金 |
---|---|
12カ月以内 | 20,900円 |
13カ月〜24カ月以内 | 15,400円 |
25カ月以降 | 10,450円 |
参考:Broad WiMAX
ある程度見通しを持って契約をすれば、「12カ月以内」に解約することはないはずです。25カ月目以降の解約なら1万円程度で済みますから、2年目以降の解約はしやすいといえます。
また、光回線のような工事費の残債も気にする必要がないため、総合的に考えると、光回線よりもWiMAXの方が解約しやすいです。光回線もWiMAXも2〜3年の長期契約が前提であるため、契約前に必ず「解約時に発生する費用」も確認してください。
光回線とWiMAXはどんな人におすすめ?
光回線とWiMAXの機能面と料金面を比較しましたが、続いて「どんな人におすすめなのか」を解説していきます。
光回線、WiMAXの両者で、おすすめできる人は大きく変わってきますから、インターネット回線選びの参考にしてください。
光回線
出典:auひかり
光回線がおすすめできる方は、以下の通りです。
- 同居人数が多い方
- 自宅でリモートワークをする方
- オンラインゲームや配信をする方
- 頻繁に動画を視聴する方
同居人数が多い方
同居する人数が多い方には、光回線がおすすめです。
WiMAXは3日で10GBを超えてしまうと、速度制限が入ってしまうため、利用者が大人数になればなるほど、速度制限にかかりやすくなってしまいます。
一方で、光回線の場合は容量制限がなく、「使いたいだけ使える」インターネット回線であるため、家族全員が毎日使っても、問題なく使い続けることが可能です。
また、大手三大キャリアでスマートフォンと光回線事業者を揃えると、スマートフォンの利用料金を500円〜1,000円割引にする「スマホセット割引」が利用できます。
そして、この割引は「家族全員に適用」となるため、大家族であればあるほどお得になるのです。光回線の月額料金は5,000円程度が相場ですから、同じキャリアのスマートフォンを家族4人が使っていれば、月額料金を最大で実質1,000円まで安くできます。
以上の点を考慮すると、大家族であればあるほど快適に、お得に利用できるのは光回線ですから、同居人数が多い方は光回線を契約しましょう。
自宅でリモートワークをする方
最近では、リモートワークをする方は増えてきており、自宅に高品質なインターネット回線を用意したいと考える方は多いでしょう。
リモートワークで特にデータ通信を必要するのは、ビデオ会議です。
Zoomなどビデオ通話サービスを利用したビデオ会議では、回線品質が悪いと、会話がスムーズに進まなかったり、表情が読み取れなかったり、画面共有が上手くいかなかったりと、さまざまなトラブルが起こるリスクが高まります。
仕事におけるトラブルは多くの人に迷惑をかけてしまうため、できるだけリスクは排除すべきです。したがって、より高品質なインターネット回線である光回線を選んだ方が、後になって後悔しないといえます。

オンラインゲームをする方
最近のゲームはオンラインプレイが前提のものが多いため、日常的にオンラインゲームをするなら、高品質な光回線がおすすめです。
特に一瞬で勝負が決まるFPS、TPSのようなシューティングゲームや格闘ゲームでは、回線品質そのものが勝負を分けることさえあります。
また、最近のゲームはソフト不要で遊べるダウンロード版が必ず用意されていますが、ソフト1本で50GB以上のデータ容量であることも珍しくありません。
これをWiMAXでダウンロードすると、1日にして速度制限がかかってしまい、ソフトをダウンロードできたとしても、翌日から3日間は速度制限をされてしまいますから、快適に遊ぶことができないのです。
したがって、ゲームを日常的にプレイする方は、高品質で容量制限のない光回線がおすすめできます。

頻繁に動画を視聴する方
スマートフォンやタブレット、パソコンを使って動画を視聴することは、誰もが日常的に行うことです。特に最近は動画配信サービスが普及しており、テレビより見る機会が多い方もいるでしょう。
そして、動画視聴は多くのデータ容量を消費するため、3日で10GBの制限があるWiMAXとは相性が良くありません。特に最近は高画質の動画を大画面で見る方が増えてきていますから、日常的に視聴をしていたら、常に速度制限をされてしまいます。
その点、光回線は使い放題ですから、どれだけ長い時間動画を視聴しても問題ありません。
外出先で視聴したい場合も、動画配信サービスで用意されているダウンロード機能を利用して、事前に自宅で動画を端末にダウンロードしておけば、外出先でのデータ消費なしで高画質動画を楽しめます。
WiMAX
出典:UQ WiMAX
続いて、WiMAXをおすすめできる人を解説していきます。
- 1人でしか使わない方
- 外出先でも利用したい方
- できるだけ早く利用したい方
- 月額料金を抑えたい方
- 日中に利用する機会が多い方
それぞれについて、順番に確認していきましょう。
自分1人しか使わない方
WiMAXの最大の弱点は、3日で10GBを超えると速度制限をされる点ですから、大人数での利用には不向きです。
逆にいえば、1人、もしくは数人での利用で、それほどヘビーな使い方をしないならば、WiMAXでも快適にインターネットを楽しむことができます。
一方で、少人数での利用の場合でも、高画質の動画を数時間見るだけで数GBはあっという間に消費してしまいますから、用途によっておすすめできるかどうかは変わってきます。
自分の用途に合わせたインターネット回線を選んで、後悔しない選択を心がけましょう。
外出先でも利用したい方
光回線は自宅でしか利用できない点がデメリットですが、WiMAXはモバイルルーターを持ち運ぶことで、外出先でも利用可能です。
移動中の電車で動画を視聴したり、Wi-Fiがない場所で仕事をしたり、使い方はさまざまあるので、生活スタイルに合わせて柔軟に利用できるのは、WiMAXだけの強みだといえるでしょう。
日本はまだまだ公衆Wi-Fiが整備されていませんから、外出先でも端末をWi-Fiにつなげて仕事や動画視聴をしたい方は、WiMAXを選ぶべきでしょう。
できるだけ早く利用したい方
WiMAXは工事不要のインターネット回線ですから、契約してすぐに使える点が魅力です。
実店舗で契約をすれば、最短即日開通で利用可能ですから、このスピード感は光回線にはないメリットだといえます。
一方で、プロバイダとの契約の場合、インターネット上で契約手続きを行い、そこからルーターの到着まで数日かかります。それでも、光回線に比べたら圧倒的に早いので、できるだけ早くインターネット回線を利用したい方にもWiMAXはおすすめです。
月額料金を抑えたい方
WiMAXの月額料金は光回線より安いため、できるだけ毎月の料金を抑えながらインターネット回線を利用したい方にもおすすめです。
具体的な金額は、サービス提供元のUQコミュニケーションズとの契約の場合、月額「4,268円」で利用できます。しかし、この中には端末代金とオプションが入っていないため、実質的な月額料金は少し割高です。
一方で、プロバイダとの契約だと、よりお得に利用できます。たとえば、月額料金の安さで人気のプロバイダ「カシモWiMAX」の月額料金は「3,971円」と、本家よりも300円、3年契約で換算すると10,800円も割安です。
しかも、カシモWiMAXは端末代金と有料オプションが無料ですから、上記金額だけで3年間使い続けることができます。
参考:カシモWiMAX
毎月4,000円を切る月額料金で使い続けられるのは、光回線にはない魅力です。

日中に利用する機会が多い方
WiMAXのデメリットの1つに、「3日で10GBを超えると翌日の18時〜26時に速度制限される」点が挙げられます。速度制限後の下り最大通信速度は「1Mbps」と、決して遅すぎるわけではありませんが、それでも気になる方は多いはずです。
しかし、逆にいえば速度制限されるのは夜の時間帯だけであるため、日中にインターネットを利用する方にとっては「使いたいだけ使える」のがWiMAXの魅力だといえます。
日中限定とはいえ、光回線と同じ感覚で存分に使うことが可能で、月額4,000円前後と考えると、コスパは非常に高いです。
まとめ
光回線とWiMAXには、それぞれメリットとデメリットがあるため、おすすめできる人は大きく変わってきます。
自分の用途に合わせて、どちらのインターネット回線が良いのかをはっきりさせた上で、契約をしてみてはいかがでしょうか。