UQモバイルとワイモバイルはいずれも、大手キャリア(au・SoftBank)のサブブランドですが、「結局どちらが良いのだろうか?」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。auを使っている人はUQモバイルに乗り換えるのがお得、SoftBankを使っている人はワイモバイルがお得、そのように思っている方も多いのではないでしょうか。
どちらもサブブランドであることに変わりはありませんが、比較をしてみるとさまざまな部分で差が発生します。そのため、〇〇だから〇〇とは一概に言えません。
そこで今回は、UQモバイルとワイモバイルを9つの項目で徹底比較するとともに、それぞれのメリット・デメリットについても詳しく解説します。これから、各社サブブランドへの乗り換えを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
UQモバイルとワイモバイルを8項目で比較
UQモバイルとワイモバイルを以下の8項目で比較してみました。
比較対象 | UQモバイル | ワイモバイル |
---|---|---|
月額基本料金 | 1,628円〜3,828円 | 2,178円〜4,158円 | 料金プラン数 | 3種類 | 3種類 |
利用回線 | au | SoftBank |
繋がりやすさ | 平均Ping値:47.78ms 下り: 50.75Mbps 上り: 10.35Mbps | 平均Ping値: 39.35ms 下り: 63.92Mbps 上り5.42Mbps |
店舗数 | 2300店舗以上(2021年7月時点) | 約4000店舗 |
オプションサービス | 各種サービスあり | 各種サービスあり |
各種割引金額 | 638円〜858円 | 1,188円 |
契約期間縛りの有無 | なし | なし |
それぞれの比較内容について詳しく解説していきます。
月額基本料金
UQモバイルとワイモバイルの月額基本料金比較は以下の通りです。
UQモバイル | くりこしプランS+5G 3GB 1,628円 | くりこしプランM+5G 15GB 2,728円 | くりこしプランL+5G 25GB 3,828円 |
---|---|---|---|
ワイモバイル | シンプルS 3GB 2,178円 | シンプルM 15GB 3,278円 | シンプルL 25GB 4,158円 |
上記の通り、UQモバイルとワイモバイルの月額料金を比較した場合、UQモバイルに軍配が上がりました。通信容量で比較してもまったく同等程度でありながら、UQモバイルのほうが数百円程度安いという結果です。
ただし、それぞれの割引が適用された場合は以下の通り同じ月額料金になります。
UQモバイル | くりこしプランS+5G 990円 | くりこしプランM+5G 2,090円 | くりこしプランL+5G 2,970円 |
---|---|---|---|
ワイモバイル | シンプルS 990円 | シンプルM 2,090円 | シンプルL 2,970円 |
UQモバイル、ワイモバイルがそれぞれ割引が適用される条件は以下の通りです。
【UQモバイル】
- 対象インターネットサービスへの加入
- 対象でんき(auでんき)サービスへ加入
【ワイモバイル】
- 家族割引適用時(2台目以降)
月額基本料金のみでみた場合、UQモバイルのほうが安くてお得です。しかし、利用状況次第ではどちらも変わらないということもあり得ます。自身の利用環境を踏まえた上で、どちらがお得か検討されてみてはどうでしょうか。
料金プラン数
UQモバイルとワイモバイルの料金プラン数は以下の通りです。
UQモバイル | くりこしプランS+5G 3GB | くりこしプランM+5G 15GB | くりこしプランL+5G 25GB |
---|---|---|---|
ワイモバイル | シンプルS 3GB | シンプルM 15GB | シンプルL 25GB |
上記の通り、UQモバイルもワイモバイルも3種類ずつで変わりはありません。また、通信容量もそれぞれ3GB・15GB・25GBで差がないため、どちらが勝っているとは評価できません。
利用回線
UQモバイルの利用回線はauであり、ワイモバイルの利用回線はSoftBankです。
その他の格安SIMの場合は、大手キャリアの中から選択できるものも多いですが、UQモバイルとワイモバイルはそれぞれメインブランドの回線を使用することになります。
ただ、その他格安SIMと違って自社の回線を利用しているため、「繋がりにくい場所・時間帯がある」といったことはありません。基本的にはいつでもどこでも繋がるため、メリットに感じられやすいのではないでしょうか。
そしれ、UQモバイル・ワイモバイルはそれぞれ選択できる回線がひとつのみであるため、ここも優劣はつけられません。ただ、人によって「auの回線が良い」とか「SoftBankの回線が良い」といったことがあるでしょう。そのため利用者によっては、優劣をつけられるかもしれません。
繋がりやすさ
インターネットの応答時間を表す「Ping値」および、1秒間に送受信が可能なデータ量を表す「Mbps」で比較した場合、それぞれの平均は以下の通りとなりました。
【UQモバイルの場合】
平均Ping値:47.78ms
下り: 50.75Mbps
上り: 10.35Mbps
【ワイモバイルの場合】
平均Ping値: 39.35ms
下り: 63.92Mbps
上り5.42Mbps
インターネットの応答時間を表す「Ping値」の数字は低ければ低いほど速いです。一方で、1秒間に送受信が可能なデータ量を表す「Mbps」は、数字が高ければ高いほど速いです。そのため、上記の結果を踏まえるとワイモバイルの方が若干速いということになります。
ただ、一般的にオンラインゲームをする場合であっても平均Ping値50ms以下であれば問題ないと言われています。また、インターネットの閲覧や動画視聴、オンラインゲームを円滑に行うためには、下りで10Mbps〜20Mbps程度あれば十分です。そのため、UQモバイルもワイモバイルもどちらも十分速いことがわかります。
ただ、優劣をつけるのであれば、若干ワイモバイルが優れていると判断できるでしょう。
店舗数
UQモバイルもワイモバイルもメインブランドが大手携帯キャリアです。そのため、店舗もメインブランドと併設していることが多く、格安SIM・サブブランドの中では比較的店舗数は多いです。
UQモバイルの店舗数 | 2700店舗以上(2022年9月時点) |
---|---|
ワイモバイルの店舗数 | 約4000店舗 |
UQモバイル、ワイモバイルそれぞれの店舗数を比較した場合、ワイモバイルが4000店舗で圧倒的に多いです。とはいえ、UQモバイルもどんどん店舗数を拡大しているため、現時点での差はさらに縮まっているでしょう。
オプションサービス
UQモバイルやワイモバイルといったサブブランドは、メインブランドではあるオプションサービスを提供していないケースがあります。次に、UQモバイルとワイモバイルで提供しているオプションの種類や有無で比較してみましょう。
オプション | UQモバイル | ワイモバイル |
---|---|---|
留守番電話 | 可能 | 可能 |
キャッチフォン(割込通話) | 可能 | 可能 |
かけ放題 | あり | あり |
迷惑電話撃退 | メインブランドと同等のサービスはなし | メインブランドと同等のサービスはなし |
データシェア | なし | あり |
WEB利用制限 | 可能 | 可能 |
テザリング | 可能 | 可能 |
上記の通り、主要なオプションは各社とも用意しています。しかし、UQモバイルにはなくてワイモバイルにはある、唯一のオプションとして「データシェア」があります。このサービスは、ひとつ回線のデータ量を他の端末でも利用できるサービスです。家族同士でデータシェアをしたいという方にはお得なオプションサービスです。
各種割引金額
UQモバイル、ワイモバイルはそれぞれ以下の条件を満たすことで月額基本料金から割引が行われます。
【UQモバイル】
- 対象インターネットサービスへの加入
- 対象でんき(auでんき)サービスへ加入
【ワイモバイル】
- 家族割引適用時(2台目以降)
割り引かれる金額は、UQモバイルで638円〜858円です。一方のワイモバイルは、1,188円の割引です。一見するとワイモバイルの方が数百円程度割引幅が大きいように見えます。しかし、ワイモバイルの場合は月楽基本料金が割高であるため、割引後の料金はUQモバイルもワイモバイルも変わりません。
そのため、自身の利用状況などを踏まえた上で割引要件を満たせる方の携帯会社を選択されれば良いでしょう。
契約期間縛りの有無
UQモバイルとワイモバイルはいずれも契約期間の縛りを設けていません。しかし、UQモバイルの過去のプランでは、契約期間に縛りを設けているため注意してください。
これから契約をする人であれば、契約期間の縛りがないためいつ解約をしても解約違約金の発生はありません。安心して契約をされてみてはいかがでしょうか。
UQモバイルを利用するメリット・デメリット
次に、UQモバイルを利用するメリット・デメリットについて詳しく解説します。
メリット
まずは、UQモバイルを利用するメリットについて解説します。これから乗り換えを検討している人はぜひ参考にしてください。
節約モードが魅力
UQモバイルでは、節約モードという機能が標準的に装備されています。この機能を利用することによって、データ通信量を消費することなく通信を行うことができます。
ただ、通信速度はくりこしプランSで300Kbps、くりこしプランM・Lで1Mbpsであるため「遅い」と感じることがあるかもしれません。とくに、くりこしプランSの場合は、インターネットの閲覧もストレスを感じるスピードです。くりこしプランM・Lであれば、1Mbpsあるためネット閲覧程度であれば問題はありません。
しかし、動画を見たい、ゲームをしたいといった場合だとストレスを感じてしまうことがあるでしょう。とはいえ、データ容量を消費することなく通信を行える節約モードは、とてもお得に感じる方もいるのではないでしょうか。
無料でテザリングが利用できる
UQモバイルのテザリングは無料です。通常、550円程度の月額基本料金が発生するところが大半です。そのような中で、テザリングを無料で使えるのはメリットに感じられるのではないでしょうか。
また、先に紹介した節約モードでのテザリングも可能です。そのため、通信速度は遅くても良いからとにかく費用を抑えたい、と考えている人はUQモバイルがお得になるかもしれません。
シニアかけ放題が安い
出典:UQモバイル
UQモバイルでは、60歳以上のシニア層を対象に通話オプションが割引になるサービスを提供しています。このサービスでは、24時間何時間通話しても通話料が定額になる「かけ放題(24時間いつでも)」が、1,100円も割引になります。
通常、1,870円の料金がわずか770円で加入できるため、とてもお得に感じられるのではないでしょうか。家族との通話を楽しみたい方や、仕事柄電話をする機会が多い方にとってはとても魅力的な割引サービスになるでしょう。
ワイモバイルではこのようなサービスを行っていないため、60歳以上の方で電話をしたいという方は、UQモバイルへの乗り換えを検討した方が良いかもしれません。
データを使い切っても速い
UQモバイルは毎月与えられるデータ通信容量を使い切っても、くりこしプランSで300Kbps、くりこしプランM・Lで1Mbpsです。先ほども解説した通り、1Mbpsあればインターネットの閲覧程度であれば問題なく可能です。
ただ、300Kbpsだと大手キャリアの通信制限がかかったときと同じスピードであるため、今まで経験したことがあるように「遅い」と感じることになるでしょう。もし、毎月のデータ容量を使い切る見込みがあるならば、くりこしプランのM・Lを選択しておいたほうが良いかもしれません。
auのメールアドレスを引き継げる
UQモバイルではauのメールアドレスである「@ezweb.ne.jp」や「@au.com」といったメールアドレスをそのまま引き継ぐことができます。引き継ぐためには、今までauの通信回線を契約していて、auのメールアドレスを所有していることが条件です。
また、au解約から31日以内に手続きを行う必要があり、月額基本料金も1メールアドレスで330円かかります。さまざまな条件こそありますが、「これまでのメールアドレスを引き継ぎたい」と考えている方からするとメリットに感じられるのではないでしょうか。
デメリット
次に、UQモバイルを利用するデメリットについて詳しく解説します。
一部プランでLINE年齢認証が使えない
UQモバイルでも通信アプリであるLINEの利用は可能です。しかし、加入しているプランによっては年齢認証ができないので注意してください。
UQモバイルには、くりこしプラン+5G S・M・Lという3つのプランが用意されています。このプランであればいずれも年齢認証が可能です。ただ、過去のプランである4Gプランの場合は、今まで同様に年齢認証を行うことができません。
LINEの年齢認証が行えないと、ID検索や電話番号による検索、オープンチャットの利用を制限されてしまいます。実際に、成人されている方でもそれを証明することができなければ、一部機能の利用を制限され得てしまうため、デメリットに感じるでしょう。
これからUQモバイルの契約を検討されている方であれば、くりこしプラン5Gのプランに加入することになります。そのため、年齢確認認証でデメリットに感じる機会は少ないかもしれません。
比較的月額料金が高い
UQモバイルの月額基本料金は、3GB 1628円〜と格安SIMの中では比較的高めです。ワイモバイルと比較した場合は、若干安い料金設定になっていますが、他社と比較した場合は「少し高めだな…」と感じる方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、auのサブブランドとして提供されている安心感やブランド力を考慮すれば、決して高いとは言い切れないかもしれません。
データシェアが使えない
UQモバイルは、データシェアプランが利用できません。データシェアとは2台以上の端末でデータをシェアし合うことを言います。たとえば、夫婦でUQモバイルを利用している場合、夫がくりこしプランLで25GB、妻がくりこしプランSの3GBに加入していた場合、夫婦間でデータ容量を分け合えるというのがデータシェアです。
データシェアを利用することによって、お互いにデータ容量を使いすぎた際にシェアできるのが魅力でした。しかし、UQモバイルでは利用できません。
今回の比較対象であるワイモバイルでは、データシェアが利用できるためUQモバイルの大きなデメリットと言えるかもしれません。普段から、シェアをしている方は契約先の判断材料にされてみてはどうでしょうか。
加入プランによってサービス内容が異なる
UQモバイルは、加入するプランによってサービス内容が異なります。たとえば、基本プランであるくりこしプラン+5G S・M・Lで通信制限がかかった際の速度は、Sで300Kbps、M・Lで1Mbpsです。
また、4GプランだとLINEの年齢認証が使えないけど、5Gのプランであれば利用できるといった具合にサービス内容が異なります。月額基本料金や通信容量だけで契約プランを判断してしまうと、プランの変更をせざるを得ない状況になるかもしれません。
ただ、UQモバイルでのプラン変更は簡単に行えるため、状況に応じてこまめに使い分けてみても良いでしょう。
ワイモバイルを利用するメリット・デメリット
次に、ワイモバイルを利用するメリット・デメリットについて詳しく解説します。
メリット
まずは、ワイモバイルを利用するメリットから詳しくみていきましょう。
Yahoo!プレミアムが無料で使える
出典:ワイモバイル
ワイモバイルを契約している人は、Yahoo!プレミアム(508円)が無料で利用できます。このサービスで利用できるのは以下の通りです。
- Yahoo!ショッピングやPayPayモールがお得に使える
- 雑誌や漫画を見れる
- スポーツを見れる
などなど
Yahoo!が提供する各種サービスをお得に利用できるサービスです。中には、雑誌や動画視聴などエンタメサービス、ネットショッピングがお得になるサービスを提供しています。そのため、普段からYahoo!のサービスやPayPayを利用される方は、Yahoo!プレミアムに加入することでお得になるかもしれません。
ワイモバイルは、Yahoo!プレミアムが標準的に付いているため、もともと加入していた方や加入を検討していた方はお得に感じられるのではないでしょうか。
PayPayがお得に使える
日本国内のQRコード決済サービスシェア1位であるPayPayは、ワイモバイルやSoftBankといった携帯会社と一緒に利用することによってお得になる場合があります。たとえば、PayPayモールでの買い物やヤフーショッピングで買い物をした場合のPayPayポイント還元の優遇や、ワイモバイル新規契約でPayPayポイント付与などのキャンペーンが行われています。
普段からPayPayを利用されている方がワイモバイルを新規契約することによって、どんどんペイペイポイントが還元される仕組みができています。また、ネットショッピングをYahoo!やPayPayのサービスに統一することで、さらにお得に利用できるようになるでしょう。
SoftBankメールアドレスを引き継げる
現在SoftBankの回線を利用されている方は、ワイモバイルへ乗り換えたあとも現在のメールアドレスを使い続けることができます。ただし、月額330円、年額の場合は3,300円の費用が発生するので注意してください。
メールアドレスにこだわりがない方は、ワイモバイルで「@yahoo.ne.jp」や「@ymobile.ne.jp」のメールアドレスを設定できます。自身の使い勝手に合わせてメールアドレスを選択されてみてはどうでしょうか。
通信制限がかかっても速い
ワイモバイルが提供しているプランは、シンプルSプランで3GB、シンプルMプランで15GB、シンプルLプランで25GBです。これらのデータ容量を使い切ってしまった場合は、通信制限がかかってしまいますが、スピードは思っているほど遅くはなりません。
たとえば、メインブランドであるSoftBankで通信制限がかかってしまうと、128Kbpsになってしまいます。一方のワイモバイルは、シンプルSプランで300Kbps、シンプルM・Lで1Mbpsの速度です。
サイトの閲覧程度であれば、1Mbpsあればストレスを感じることは少ないです。そのため、通信制限がかかってしまうことをあまり意識する必要がないという点は、メリットになり得るでしょう。
LINEの年齢認証が可能
ワイモバイルはすべてのプランでLINEの年齢認証が可能です。
格安SIMではLINEの年齢認証ができないところも多く、非常に不便を感じている方も多かったのではないでしょうか。その点、ワイモバイルであればどのようなプランでも年齢認証が可能であるため、メリットに感じられるはずです。
LINEは多くの人が利用する通信サービスであるため、機能制限なく利用したいと考える方が大半です。利便性を考えるのであれば、ワイモバイルの契約を検討されてみてはいかがでしょうか。
デメリット
次に、ワイモバイルを利用するデメリットについて詳しく解説します。
比較的月額料金が高め
ワイモバイルの月額基本料金は比較的高めです。先にも解説した通り、UQモバイルと比較してもすべてのプランで数百円程度、高い価格設定になっていました。また、UQモバイル・ワイモバイルはいずれも他社格安SIMと比較して価格設定が高めです。そのため、「できる限り携帯料金を抑えたい」という人からすると、デメリットになるでしょう。
ただ、いずれの携帯会社もメインブランドは大手携帯キャリアです。そのため、サポート面やつながりやすさを考慮すると、必ずしも高いとは言い切れません。その中でも、UQモバイルとワイモバイルを比較すると、ワイモバイルのほうが数百円高いため、デメリットに感じる人は少なくないでしょう。
最新機種の対応にタイムラグがある
ワイモバイルなどのサブブランドに分類される携帯会社は、最新機種の対応までにタイムラグが発生します。たとえば、iPhoneの最新機種が販売された場合、大手携帯キャリアであれば発売日と同時に取り扱いを開始し、対応できるようになっています。
しかし、ワイモバイルなどのサブブランドの場合は発売から対応までに数カ月程度のタイムラグが発生します。そのため、仮に9月に発売された新機種は、年明けに対応や取り扱いを開始というようになることが多いです。「常に最新機種を使用していたい」という人には、ワイモバイルなどの格安SIMは向いていないかもしれません。
節約モードがない
ワイモバイルには「節約モード」がありません。
節約モードとは、通信容量の消費を抑えたい場合などに設定することで、通信速度を落として容量を消費しないようにできるモードのことです。このサービスがUQモバイルではありますが、ワイモバイルではありません。
たとえば、スマートフォンを利用していて「アプリなどを起動していないのにデータ量が消費されている」と感じたことがある方もいるのではないでしょうか。その原因が、アプリなどは開いていなくても常に作動しているためです。
そのため、少ないデータ容量の人はとくに「何もしていないのに通信制限がかかってしまった」という経験をしている方も多いでしょう。このようなことを防止するためにも、節約モードはとても有効です。使わない間は節約モードに設定しておくことで、無駄なデータ容量を消費することがないためです。
しかし、ワイモバイルにはこの節約モードやそれに類似したサービスがないため、使う人によっては大きなデメリットに感じられるのではないでしょうか。もし、「節約モードを積極的に利用したい」と考えているのであれば、UQモバイルの契約を検討されたほうが良いかもしれません。
【結論】UQモバイル・ワイモバイルに向いているのは◯◯な人
これまで、UQモバイルとワイモバイルの比較やそれぞれのメリット・デメリットについて解説してきました。しかし、「結局どちらがオススメなのだろうか?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで、最後にUQモバイルとワイモバイルそれぞれの携帯会社が向いている人の特徴について解説します。「結局どちらにしよう…」と悩まれている方は、ぜひ参考にしてください。
UQモバイルが向いている人
UQモバイルの契約に向いている人の特徴は、以下の通りです。
- auユーザー
- 主に通信サービスを利用する人
- できるだけ月額料金を抑えたい人
auユーザー
現在、大手携帯キャリアであるauの回線を利用している人は、サブブランドであるUQモバイルへの乗り換えを検討されてみてはどうでしょうか。auからUQモバイルへ乗り換えることによって、以下のようなメリットがあります。
- auIDなどのサービスを引き継げる
- auで利用していた端末をそのまま利用できる
- MNP予約番号取得が不要
- 契約事務手数料がかからない
auとUQモバイルは同じ系列の携帯会社であるため、上記のようなさまざまなメリットがあります。とくに、au IDなどを再設定することなくそのまま引き継げるのはメリットに感じられるのではないでしょうか。煩わしい手続きを行わなくても、そのまま利用できるためです。
また、MNP予約番号の取得は不要であるため、予約番号取得に伴う手数料が発生することもありません。さらに、契約事務手数料も発生しないため、お得に乗り換えたいと考えている人は、auからUQモバイルへの乗り換えを検討されてみてはどうでしょうか。
主に通信サービスを利用する人
UQモバイルは、主に通信サービスを利用する人にオススメです。なぜなら、UQモバイルには「節約モード」というサービスがあるためです。このサービスは、ワイモバイルにはありません。節約モードを設定しておくことでデータ容量を消費することなく、1Mbpsで通信を行うことができます。
1Mbpsでは動画の視聴やオンラインゲームをする場合は、遅くてストレスを感じてしまうかもしれません。しかし、サイトの閲覧程度であればストレスなく利用できます。そのため、主に通信サービスをメインに利用される方であれば、UQモバイルがお得に感じられるかもしれません。
できるだけ月額料金を抑えたい人
できるだけ月額料金を抑えたい人は、UQモバイルを検討したほうが良いでしょう。
先にも紹介した通り、ワイモバイルとUQモバイルを比較した場合、UQモバイルのほうが月額基本料金は安いです。そのため、「少しでも月額基本料金を抑えたい」と考えている人は、UQモバイルの契約を検討されてみてはどうでしょうか。
ただし、他社格安SIMと比較するとやや高めの料金設定です。とはいえ、auのサブブランドであるためサポート面や通信面では、他社格安SIMと比較した場合はとても優れています。
そのため、利用者が「費用対効果が見込める」と判断した場合は、比較的安いUQモバイルの契約を検討されてみてはどうでしょうか。
ワイモバイルが向いている人
ワイモバイルの契約に向いている人の特徴は以下の通りです。
- SoftBankユーザー
- PayPayを頻繁に利用する人
SoftBankユーザー
現在、SoftBankの回線を利用されている方は、そのままワイモバイルへ乗り換えを検討されてみてはどうでしょうか。SoftBankユーザーがワイモバイルへ乗り換えるメリットは以下の通りです。
- MNP予約番号の取得が不要
- 現在のスマホをそのまま利用できる(SIMロック解除不要)
- 事務手数料がかからない
ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換える場合、MNP予約番号の取得が必要ありません。そのため、わずらわしい手続きを行う必要もなければ、MNP予約番号を取得するための費用もかかりません。これは、auからUQモバイルへ乗り換える場合も同じです。メインブランドとサブブランドの間柄であれば、さまざまな部分でメリットがあったり優遇されたりします。
また、SoftBankユーザーがワイモバイルへ乗り換えた場合、現在使っているスマートフォンをSIMロック解除することなく利用し続けられます。SIMロック解除はいくつかの条件があったり、わずらわしい手続きを介さなければいけなかったりするため、デメリットに感じていた方も多いでしょう。
さらに、SoftBankからワイモバイルへ乗り換える場合は、契約事務手数料も発生しません。3,300円という費用を負担することがないため、初期費用を抑えたままワイモバイルへ乗り換えたい方にもオススメです。
PayPayを頻繁に利用する人
QRコード決済として多くのシェアを誇るPayPayを利用されている方も多いのではないでしょうか。そのような方は、ワイモバイルを検討されたほうが良いかもしれません。
ワイモバイルとPayPayを連携することによって得られるメリットは以下の通りです。
- クーポンの付与
- ネットショッピング(YahooショッピングやPayPayモール)で高ポイント還元
- ワイモバイルのスマホ代をPayPay経由で支払い可能
ワイモバイルはSoftBankのサブブランドとしてサービスを提供しています。また、SoftBank都Yahoo!やPayPayは、同じ系列の会社であるため、さまざまなサービスの提供が可能です。
とくにPayPayは多くの店舗などで利用できるようになってきました。そのため、「主な決済方法はPayPayである」という人も少なくはないでしょう。そのような方は、ワイモバイルの回線を利用することによって、メリットが最大になる可能性があります。
普段からPayPayを利用する人、これからの主な決済方法をQRコード決済やPayPayにしようと考えている方は、ワイモバイルの契約を検討されてみてはどうでしょうか。
まとめ
今回は、UQモバイルとワイモバイルを8つの項目で比較してみました。どちらも大手キャリアのサブブランドとしてサービスを提供しており、優劣をつけ難い結果となりました。
しかし、UQモバイルとワイモバイルそれぞれにメリットやデメリットがあり、それぞれに携帯会社に向いている人がいます。UQモバイルとワイモバイル、どちらの携帯会社で契約しようか悩まれている人は、今回紹介した比較内容や向いている人の特徴を参考にされてみてはどうでしょうか。