格安SIMのメリット・デメリットを徹底解説!格安SIMの選び方と疑問も解決します

格安SIMのメリット・デメリットを徹底解説!格安SIMの選び方と疑問も解決します

格安SIMの利用を検討されている方の中には「あまり良い噂を聞かない…」と感じている方も多いのではないでしょうか。

格安SIMはその名の通り「格安」であることが最大のメリットですが、デメリットが多いのも事実です。では、格安SIMではどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

今回は、格安SIMの定義やメリットデメリット、契約に向いている人などについて詳しく解説します。格安SIMの契約を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

格安SIMの定義について

「格安SIMとは?」と聞かれ、「格安SIMとは〇〇です」と答えられる方は少ないのではないでしょうか。「格安SIM」という言葉を聞いたことがあっても、実際にどのようなーサービスなのか、わからない方のためにまずは、格安SIMの定義について詳しく解説します。

これから、格安SIMへの乗り換えを検討されている方は、「何が格安SIMなのか」についてしっかり把握しておきましょう。

スマホの月額基本料金が安いのが「格安SIM」

格安SIMとは、その名の通り「格安のSIM」のことを言います。格安SIMと似た言葉で「格安スマホ」という言葉もありますが、それぞれ意味が若干異なります。

そもそも「SIM」とは、スマートフォンの中に入っている小さなICカードのことを言います。各携帯会社がSIMカードを発行し、スマートフォンの中に差し込むことで、その携帯会社のサービスを受けられます。

たとえば、Appleという会社が提供しているスマートフォン、iPhoneに大手キャリアドコモのSIMカードを差し込めば、ドコモのサービスを受けられます。このように、スマートフォンとSIMカードは別々で考えます。

そして、「格安スマホ」とは、比較的安い価格のスマートフォン端末のことを指します。スマートフォン端末は、高いもので数十万円する場合もあるでしょう。一方、格安スマホと呼ばれる端末は、数万円程度で購入可能です

出典:総務省|携帯電話ポータルサイト

格安SIMとは、各携帯会社が提供している格安のICカード(SIMカード)のことを言います。つまり、格安SIMを提供している携帯会社と契約を締結し、格安の料金プラン(サービス)を受けられるのが「SIMカード」というものです。

SIMカードが安い大きな要因は、独自の基地局などの設備投資を行わないためです。いわゆる大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の基地局を借りてサービスを提供しています。そのため、格安でのサービス提供が可能になります。

そのため、後述するメリット・デメリットにも直結しますが、格安でのサービス提供が可能である反面、通信速度が著しく悪くなる恐れがあるので、その点がデメリットです。

ここまで、「格安SIM」について解説してきました。次に、格安SIMのメリットやデメリットについても詳しくみていきましょう。

格安SIMを利用するメリット

格安SIMを利用するメリットは以下の通りです。

  • 料金が安い
  • 少容量プランが充実している
  • 無駄のないプランが選択できる

まずは、格安SIMを利用するメリットから詳しくみていきましょう。

料金が安い

格安SIMはその名の通り、とにかく月額料金が「安い」ところがメリットです。

契約する携帯会社によっても異なりますが、最安0円〜のところもあります。0円〜のところは、自分の好きなプランをカスタマイズして料金を支払うシステムです。最低限のカスタマイズであれば、数百円〜1,000円台で毎月の利用が可能です。

「携帯電話はひとつの連絡手段」と考えている方は、格安SIMのプランがメリットになり得るでしょう。

少容量プランが充実している

格安SIMは少容量プランが充実しているため、少ない容量で十分な方は格安SIMの利用がメリットに感じられるでしょう。

大手携帯キャリア(au・ドコモ・ソフトバンク)では、基本的には大容量プランをメインに販売しています。そのため「少容量で良いから、料金を安くしたい」という方は、格安SIMの利用がメリットに感じられるでしょう。

格安SIMの多くは、自分の使いたい容量に応じて自由にカスタマイズができます。最少、1GB程度から選択もできるため、少ないプランを求めている方は検討されてみてはどうでしょうか。

なお、格安SIMの中には大容量プランを格安で販売しているところもあります。自分の利用状況に合わせて契約内容を検討してみてください。

無駄のないプランを選択できる

格安SIMの多くは、サービスやオプション、プランを細かく分けており、本当に必要なもののみを自分でカスタマイズできるプランが多く販売されています。

たとえば、大手キャリアでは基本料金に含まれいるもので「このサービスはいらないな…」と思った経験がある方も多いのではないでしょうか。そのようなプランを削除することで、月額料金を抑えられるとなった場合はメリットに感じるでしょう。

無駄をなくしてシンプルかつ月額基本料金を抑えたいと考えている方は、格安SIMの利用を検討されてみてはどうでしょうか。

格安SIMを利用するデメリット

格安SIMを利用するデメリットは以下の通りです。

  • キャリアメールが使えない
  • 通信速度が大手キャリアに劣る
  • 通信アプリ「LINE」で制限を受ける可能性がある
  • 店舗が少ない
  • 決済方法がクレジットカードに限定されている場合が多い
  • MNPでスマホを使えない期間がある

次に、格安SIMを利用するデメリットについて詳しくみていきましょう。

キャリアメールが使えない

格安SIMはキャリアメールが使えません。たとえば、ドコモを利用されている方であれば「@docomo.ne.jp」を使えますし、auやソフトバンクもそれぞれ独自のキャリアメールを利用できます。

また、大手キャリア各社が提供するサブブランド(ワイモバイルやUQモバイルなど)も独自のメールアドレスを利用可能です。

ところが、格安SIMのスマートフォンでは独自のキャリアメールの提供を行っていません。そのため、GメールやYahooメールなどのフリーメールを利用しなければいけません。

もちろん、いずれのフリーアドレスでも遜色なく利用できますが、独自のキャリアメールを求めている方から見るとデメリットに感じられるでしょう。

通信速度が大手キャリアに劣る

格安SIMはとにかく通信速度が遅いです。これが格安SIM最大のデメリットと言っても過言ではありません。今まで大手キャリアを利用していた方だと、非常にストレスに感じるでしょう。

格安SIMの通信速度が遅い理由は、独自の通信回線を持たずに大手キャリアの基地局を借りているためです。当然、大手キャリアの基地局では、自社のユーザーを優先します。

そのため、限られた部分を多くのユーザーで利用しなければいけません。その結果、多くの方が一斉に利用する時間帯などでは、サイトの閲覧すらスムーズにできないような状態になります。

出典:総務省|携帯電話ポータルサイト

格安SIMを「連絡ツール」として利用する分には問題がないかもしれませんが、SNSや動画視聴、ネットサーフィンなどスマートフォンでできるすべてを行う場合はデメリットに感じるでしょう。

通信アプリ「LINE」で制限を受ける可能性がある

格安SIMの携帯会社では、通信アプリであるLINEの年齢認証機能が利用できないため、ID設定やID検索ができません。

そもそも、LINEでは未成年者の利用を制限するために、年齢認証を行わなければIDの設定やIDの検索をできないようにしています。

格安SIMの場合は年齢認証機能が利用できないため、格安SIMの利用者が成人されている方であってもID検索等が利用できません。そのため、仕事などで利用する場合で「このIDで検索、友達追加をお願いします」などと言われても追加は不可能です。

また、電話番号による検索も不可能であるため、お互いに直接会って交換するしかありません。

日本国内でのLINEの利用者は9,000万人とも言われており、非常に多くの方が利用しているサービスです。そのため、スムーズにLINEの交換ができないことにストレスを感じてしまうかもしれません。

店舗が少ない

格安SIMは店舗が圧倒的に少ない、もしくは店舗を構えていないところがほとんどです。すべてのサポートが電話やインターネットによるものであるため、スムーズなやり取りが難しいのがデメリットです。

大手キャリアであれば、困ってもすぐに聞きに行ける状況がありました。手続きや使い方でわからないところがあれば、すぐに聞いて教えてもらえるところもメリットです。

しかし、格安SIMの場合は、すべて自分で調べたり調整したりしなければいけません。また、格安SIMは利用者が少ないこともあって、サポート体制が薄弱なのが欠点です。

何か大きなトラブルがあった場合にすぐ対応してもらえない可能性もあるため、格安SIMを利用される場合は注意してください。

決済方法がクレジットカードに限定されている場合が多い

格安SIMの料金支払い方法は、クレジットカードに限定されている場合が多いです。

大手携帯キャリアの場合は、クレジットカード払いに加えて口座引き落としの選択が可能です。万が一、残高不足等でいずれの引き落としもできなかった場合は、基本的に払込書の送付によって支払いができます。

そのため、大手キャリアを利用されている方は、クレジットカードを持っていなくても携帯会社の契約ができます。

しかし、格安SIMの場合は多くのところでクレジットカード払いしかできません。クレジットカードを持っていない方や、持つことができない方は、そもそも格安SIMを利用できないという可能性も考えられるでしょう。

ただし、格安SIM会社の中にはデビットカードの利用をできるところがあります。

MEMO
デビットカードとは、口座内に現金を入れておくことで通常のクレジットカードと同じように利用できるサービスです。

クレジットカード同様にカード番号が発行されたり、実際のカードが発行されるため、各種支払い等に利用ができます。デビットカードは、銀行の口座解説審査はあっても、融資審査などは行われません。

そのため、通常のクレジットカードを持てない方も発行可能です。

格安SIMと呼ばれる携帯会社は数百社ありますが、クレジットカードを持っていない方は契約できる会社が限定されるので注意してください。

MNPでスマホを使えない期間がある

格安SIMへの乗り換えの際にMNPを利用した場合、格安SIM携帯を一定期間利用できない「空白期間」が発生します。

MEMO
MNPとは「モバイルナンバーポータビリティ」の略称であり、現在使っている電話番号をそのまま引き継ぐ手続きのことを言います。

MNPサービスの提供が始まってから、電話番号を変えたことがないという方も多いのではないでしょうか。

MNPは解約をする携帯会社側で予約番号を取得し、乗り換え先の携帯会社で手続きを行います。そのため、乗り換え手続きが完了した時点で、前の携帯会社での契約は解除されるため一切利用ができなくなります。

通常、大手キャリア間であれば、手続きが完了した時点で乗り換え先の携帯会社で即時に、通信を行うことができるはずです。しかし、格安SIMの場合は空白期間があるので注意しなければいけません。

というのも、格安SIM側がMNP開通手続きに時間がかかるためです。そのため、格安SIMが登場した当初は、1週間〜2週間程度の空白期間があったのも事実です。

最近では、MNP開通手続きもスムーズに行えるようになったため、比較的早いタイミングで開通されます。しかし、格安SIM会社によっては、数日間スマートフォンを利用できなくなる恐れもあるので注意してください。

格安SIMの選び方

格安SIMには多くのメリットがある反面、デメリットもたくさんあります。しかし、格安SIM各社で見るとさらに細かなメリット・デメリットがあります。

そのため、格安SIMのメリットやデメリットを把握しても「結局どこの格安SIMが良いのだろうか?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

じつは、MVNOブランド(格安SIMのこと)を提供している携帯会社は、令和3年度時点で881社あります。

参考:総務省|電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表 (令和3年度第1四半期(6月末))別紙P4

MNOブランドはドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル、これらのサブブランドしかないため、比較対象が少ないためメリット・デメリットを踏まえて契約する携帯会社を選択できます。

しかし、格安SIMブランドは令和3年度時点で881社もあり、さらに増え続けていることを考えると1,000社前後あるでしょう。各社それぞれが独自のサービスを提供しているため、「結局どこの格安SIMが自分に合っているのかわからない」と考えるのは当然です。

そのため、格安SIMの契約先に迷った場合には以下の項目を参考に選んでみてはどうでしょうか。

  • 月楽基本料金で選ぶ
  • 通信の安定性で選ぶ
  • 利用可能なスマホで選ぶ
  • お得なセット割で選ぶ
  • サポート体制で選ぶ

最後には、おすすめの格安SIMについても紹介しています。格安SIMで悩まれている方は、ぜひ参考にしてください。

月額基本料金で選ぶ

格安SIMのサービスを提供している携帯会社は、基本月額料金が安いのが特徴です。しかし、すべての格安SIMが共通ではないため、選び方のポイントになるでしょう。

格安SIMの中には、月額基本料金を0円にしながらユーザーが自分に合ったプランをカスタマイズするサービスもあります。そのようなサービスを利用すれば、自分にとって本当に必要なプランのみを格安で利用できます。

また、ただ単に月額基本料金が安いから良い、高いから悪いとは一概に言えません。月額基本料金のみで判断をしてしまうと、デメリット部分を把握できずに後悔してしまう可能性もあるでしょう。

そのため、月額基本料金を把握し、なぜその価格提供が可能なのかについて把握する必要があります。いくつかの格安SIM会社の月額基本料金を確認して自分に合ったサービスと価格を選んでください。

通信の安定性で選ぶ

格安SIMで利用するスマートフォンの通信の安定性も、選び方の大きなポイントです。

スマートフォンを「通話ツール」として利用される方であれば、通信の安定性を考慮する必要はないでしょう。しかし、格安SIMの利用を検討されている方は、格安の月額基本料金でスマートフォンの基本的なサービスを利用したいと考えているはずです。

スマートフォンの基本的なサービスを利用するためには、通信の安定性が必要不可欠ではないでしょうか。たとえば、SNSや動画を視聴する際に、頻繁に停止してしまうとストレスを感じる方も多いはずです。そのため、格安SIMを選ぶ際には、「通信の安定性」による判断が必要不可欠です。

格安SIMは自社で基地局を持っていないため、基本的には大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の容量を一部借りてサービスを提供しています。そのため、少ない容量で各社のユーザー全員が利用をしているため、利用状況によっては非常に遅くなる可能性があるでしょう。

通信速度は「Mbps」で表され、ストレスなくスマートフォンを利用するためには、以下の速度が最低限必要と言われています。

ネット閲覧1Mbps〜3Mbps
動画視聴5Mbps〜20Mbps
オンラインゲーム50Mbps〜70Mbps

各社の通信速度は、HPなどで確認ができます。この際に注意するべきなのは「最大」と書かれている場合です。最大はあくまでも、もっとも優れている状態のときに出せるスピードです。

多くのユーザーが利用する時間帯などでは、最大が出ることはありません。そのため、口コミなどをよく確認したうえで通信速度を判断したほうが良いでしょう。

利用可能なスマホで選ぶ

自分が利用したいススマートフォンが対応しているかどうかで、格安SIM会社を選択する方法もあります。

たとえば、現在使用しているスマートフォンのSIMロックを解除して、そのまま利用しようとした場合、格安SIM側で対応していない可能性があります。

大手キャリアであれば心配も少ないですが、格安SIMの場合は利用可能な端末がとても限られています。万が一、対応していないスマートフォンを所有していた場合は、新たに対応端末を購入しなければいけません。

せっかく格安SIMで携帯料金を抑えようとしているにもかかわらず、スマートフォン端末を購入するために多額の初期費用をかけていては損をしてしまいます。そのため、自分が使用している端末、あるいは格安スマホが対応しているのかどうかで格安SIM会社を選択しても良いでしょう。

お得なセット割で選ぶ

格安SIMを提供している各社では、独自のお得なサービスを提供していることがあります。たとえば、格安SIMと光回線をセットにすることで、光回線側の月額基本料金を数千円単位抑えられます。

格安SIM側がさらに格安になることはありませんが、家計単位で見るととても大きなメリットになり得るでしょう。

ご自身の利用状況や回線などを踏まえたうえで、どこがもっともお得に利用できるのかを考えて選んでみてはどうでしょうか。

サポート体制で選ぶ

格安SIMを「サポート体制」で選ぶのも大切です。

格安SIMの多くは、インターネットでの申し込み・契約に限定しているところが大半です。何か不明な点があった場合は、メールやチャット、電話によるサポートを受けることになります。

また、格安SIMを提供している会社によっては、サポート体制が薄弱であるところも多々あります。「格安」でサービスを提供するために、人件費を削減しているためです。

そのため、ある程度自分で調べたり解決したりできる人は良いですが、困ったときはすぐに聞きたいという方や、対面でサポートを受けたいという方は限られた中から選ばなければいけません。

ちなみに、格安SIMの中でサポート体制(店舗)が充実していると言えるのは、イオンモバイルやヤマダモバイルです。それぞれ、大手商業施設である「イオン」や大手家電量販店である「ヤマダ電機」が提供しているサービスです。

出典:ヤマダモバイル公式サイト

いずれも、各店舗にてサポートを受けられます。大手キャリアのように、スマートフォンなどの専門的なサポートを行っているわけではありませんが、不明な点等あればすぐに聞きに行けるのはメリットと言えるでしょう。

他にも、充実したサポート体制を提供している格安SIMはあります。サポートを受けたい方は、体制を考慮したうえで契約先を検討されてみてはどうでしょうか。

注意
スマートフォン本体に関する問い合わせには対応してもらえない場合があります。たとえば、iPhoneの故障に関することは、各携帯会社ではなく「Apple」での対応になります。

このように、格安SIMを提供している会社ではなく、スマートフォンを販売している会社への問い合わせが必要になるので注意してください。

【おすすめ】格安SIMを選ぶならココ

800社以上ある格安SIMの中で自分に合った会社を選ぶのは難しいです。そのため、格安SIMに迷われている方は、以下の中から選択されてみてはどうでしょうか。

  • 楽天モバイル
  • UQ mobile
  • povo
  • ahamo
  • LINEMO
  • Y!mobile
  • mineo
  • IIJ mio
  • OCNモバイルONE
  • イオンモバイル
  • NUROモバイル
  • BIGLOBEモバイル
  • LIBMO
  • y.u mobile
  • 日本通信SIM
  • QTモバイル
  • HISモバイル
  • BIC SIM
  • LinksMate
  • exciteモバイル
  • J:COM MOBILE
  • DTI SIM
  • NifMo
  • TONE

各社格安SIMの月額料金や魅力は、以下の記事で詳しく解説しています。「どこの格安SIMが良いのだろう?」と悩まれている方は、以下記事もあわせてチェックしてみてください。

【2022年7月最新版】格安SIMはどれを選ぶべき?おすすめの格安SIMサービス24選! 【2023年最新版】格安SIMはどれを選ぶべき?おすすめの格安SIMサービス24選!

格安SIMの疑問を解決!

これから格安SIMを利用しようと考えている方は、以下のような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。

次に、格安SIMを利用するにあたって、よくあるし疑問や不安について詳しく解説します。

格安SIMはなぜ安くできるの?

格安SIMは、大手キャリアと比較して携帯電話の月額基本料金が格安です。その理由は、主に以下の3つです。

  • 設備投資に費用が発生しないため
  • 人件費の削減
  • ランニングコストが少ない

それぞれ詳しく解説します。

設備投資に費用が発生しないため

格安SIMは、大手キャリアの通信回線を借りているため、自社で設備投資を行う必要がありません。そのため、格安での提供が可能になります。

しかし、格安でサービスを提供できる反面、通信サービスが大手キャリアに劣るというデメリットがあります。その理由は、あくまでも通信回線を借りている立場である格安SIM会社は、限られた通信容量の範囲内で自社のユーザーが利用するためです。

大手キャリアは各社自分のところで顧客を抱えているため、そちらを優先します。その結果、格安SIMのユーザーは通信を制限されることがあります。

人件費の削減

格安SIMは、大手キャリアと比較して実店舗が圧倒的に少ないです。また、サポート体制も薄弱であり、人件費にお金をかけていません。その分、ユーザーに還元をできています。

つまり、格安SIMは「格安で利用できる」という最大のメリットがある反面、通信やサポート面で大手キャリアに劣るという最大のデメリットがあるということです。

ランニングコストが発生しない

自社で基地局を持たない格安SIM会社は、あらゆるランニングコストの発生を抑えられます。抑えられた部分をユーザーに還元できる仕組みになっているため、格安でのサービス提供が可能です。

格安スマホ・格安SIM・MVNOの違いは何ですか?

格安スマホや格安SIM、あるいはMVNOなど格安通信サービスの呼び方はさまざまです。それぞれ、どのような違い意があるのか、について詳しく解説します。

格安スマホとは?
格安スマホとは、その名の通り格安で購入ができるスマートフォン端末のことを指します。スマートフォン端末本体が格安であるだけであり、毎月発生する月額基本料金は自分が契約するSIMに対応します。
格安SIMとは?
今回解説してきた格安SIMとは、格安SIMカードのことを指します。スマートフォン端末を利用するためには、各携帯会社で契約をしたSIMカードの挿入をしなければいけません。

各社で契約をするとその携帯会社のサービスを受けられます。そのサービスが格安である場合は、いわゆる「格安SIM」と言います。格安SIMの定義については、本記事前半でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

最新機種も利用可能?

最新機種の利用可否については、各社で確認を行ってください。各格安SIM会社によっては利用できるところもあれば、利用できないところもあります。

実際には、最新機種の取り扱いを行っていないところが大半です。とはいえ、順次対応しているため、あらかじめ確認をしておくと良いでしょう。

【結論】格安SIMはこんな人におすすめ!

今回、格安SIMのメリットやデメリットについてお伝えしてきましたが、結局「どのような人に格安SIMが向いているのだろうか?」と考えている方もいるのではないでしょうか。最後に、格安SIMに向いている人の特徴を以下の通り解説します。

最後に格安SIMに向いている人について解説します。自分が該当するかどうか、ぜひ参考にしてください。

スマホを連絡ツールとして捉えている人

スマートフォンをあくまでも「連絡ツール」として捉えている方は、格安SIMに向いています。

そもそも格安SIMのサービスは、大手キャリアと比較して通信速度が非常に劣ります。そのため、スマートフォンの機能をすべて利用したいという方にはあまり向きません。

たとえば、SNSや動画視聴、ゲームを頻繁に行いたいという方は格安SIMの契約をするとストレスを感じてしまうかもしれません。一方で、格安SIMを連絡ツールとして捉え、「最低限、通話だけできれば満足」と考えている方であれば、ストレスを感じることが少ないでしょう。

スマホの2台持ちを検討している人

2台目のサブ機としての利用を検討されている方は、格安SIMの機能でも十分と感じられるかもしれません。

たとえば、メイン機種として大手キャリアのスマートフォンを持ち、サブ機として格安SIMのスマートフォンを持つ月額基本料金を抑えながら、十分なサービスを受けられる可能性があります。

そもそも、格安SIMには電話番号が付与されて音声通話と通信サービスを受けられる「音声通話SIM」と、電話番号が発行されず、基本的には通信しかできない「データSIM」の2種類があります。音声通話SIMは格安SIMの中でも比較的高めの料金設定です。一方の、データSIMは比較的、月額基本料金が安いです。

そのため、メイン機種では通話メインにしつつ、通信は格安SIMでガッツリという方法だとお得にサービスを利用できる可能性があります。ゲームが好きな方などは、通信速度を確認したうえで格安SIMのサブ機購入を検討されてみてはどうでしょうか。

月額基本料金を抑えたい人

月額基本料金を抑えたい方は、格安SIMがとにかくお得です。

大手キャリアの携帯電話を利用されている方の大半は、毎月8,000円〜1万円程度の月額基本料金を支払っています。一方で、格安SIMを利用されている方は、毎月5,000円以内に抑えられている方が多いです。

そのため、今回お伝えしたデメリットを踏まえてもなお、月額基本料金を抑えたいと考えている方は、格安SIMの利用を検討されてみてはどうでしょうか。家族単位で格安SIMへ乗り換えると、家計への負担が大幅に軽減されるでしょう。

通話が少ない人

通話が少ない人も格安SIMに向いています。なぜなら、格安SIMは通話プランが非常に少なく、通話をするたびに料金が発生する可能性があるためです。

大手キャリアであれば、定額の利用料金を支払うことによって、電話がかけ放題になるプランが用意されています。一方で、格安SIMはそのようなプランの用意をされていません。

仮に通話オプションがあっても「◯分以内ならかけ放題」のように、制限をかけられているのが一般的です。制限なく自由に電話をかけられないため、通話を頻繁に行う方にとってはデメリットに感じるでしょう。

そのため、通話が少ない方は格安SIMに向いていますが、頻繁に通話を楽しむ方はかけ放題オプションがあるキャリアを選んだほうが良いでしょう。

なお、格安SIMでは「家族間のかけ放題」なども行っていません。そのため、家族単位で乗り換えてもかけ放題になることはないので、注意してください。

まとめ

今回は、格安SIMのメリットやデメリットについてお伝えしました。

格安SIMは、自社で基地局を持たないことから設備投資費用やランニングコストがかかりません。さらに、人件費も削減していることから、格安でのサービス提供が可能です。つまり、格安SIM最大のメリットは「とにかく価格が安い」という点です。

一方、通信速度や決済方法、サポート面でさまざまなデメリットもあります。「格安」であることだけに着目をしてしまうと、結果的にストレスを抱えてしまうことがあるかもしれません。

そのため、今回お伝えした格安SIMのメリット・デメリットや、格安SIMに向いている人などを参考にしていただきながら、契約を検討されてみてはどうでしょうか。

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